一方のAMDは、ミドルレンジの新世代GPU「RADEON HD4850」搭載カードを投入。一部では21日や25日解禁がウワサされていたが、19日の発表を受けて20日夕方から店頭に並んだ。MSI「R4850-T2D512」を筆頭に、SapphireとPowerColorのモデルも出回っている。価格は2万5000円前後で、在庫はまだ少数だった。
RADEON HD4850は同HD 3800シリーズの後継で、こちらも大幅に性能アップが図られたことで知られる。最新型の動画再生支援機能UVDを搭載し、PCI Express 2.0やCeossFire Xに対応。コアクロックは625MHzで、512MバイトのDDR3メモリは1GHzで動作する。
旧シリーズ同等の価格設定ながら、「GeForce 9800 GT以上の性能があるらしいですよ。ハイエンドはさておき、3万円以下の価格帯ではRADEONがシェアを高めるんじゃないでしょうか」(ツートップ秋葉原本店)と評価されており、各ショップはヒットを確実視していた。ただ、20日に販売を始めた某ショップが「フライング販売かも。でも代理店からゴーサインは出ています」と語るとおり、予定よりも早めに登場した背景もあり、取材当日は入荷に気付くユーザーは少なかった様子だ。
一方で、RADEON HD 4000シリーズの最上位である「HD 4870 X2」や「HD 4870」は、7月中旬以降の登場が予想されている。ある店員さんは「どうせならGeForce 9800 GTとガチンコ対決してほしかったですよね。まあ、最初にハイエンドを持ってこないのは、いかにもAMDらしいです」と語っていた。
ちなみに、今回のすばやい発売の影には、MSIスタッフの汗が隠されているらしい。金曜日昼に取材した際、複数のショップで「(RADEON HD4850は)もしかしたら今日、明日には並ぶかも。MSIの人が自分で持ってくるって言っていましたから」という裏話を耳にした。実際、その夕方にはいくつかのショップで店頭にMSI製品が並んでおり、姿を見ぬMSIスタッフの努力が形となっていた。お疲れ様です。
製品名: | MSI「R4850-T2D512」 |
入荷ショップ | |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 2万4800円 |
パソコンショップ・アーク | 2万4980円 |
フェイス パーツ館 | 2万5970円 |
ツートップ秋葉原本店 | 2万5980円 |
製品名: | Sapphire「HD4850 512M」 |
入荷ショップ | |
ドスパラ秋葉原本店 | 2万2980円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 2万4580円 |
ツートップ秋葉原本店 | 2万4980円 |
製品名: | PowerColor「AX4850 512MD3-H」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 2万2980円 |
T-ZONE.PV DIY SHOP | 2万3800円 |
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