さて、GeForce GTX 280やRADEON HD4850搭載カードが登場し、それぞれスタートダッシュに成功したことで、ほかのパーツの売れ行きにはどのような変化があるのだろうか。
最も影響を受けるとみられているのは、GeForce 9800シリーズ搭載カードだ。フェイス パーツ館は「次世代のGeForce GTX 280が登場したことで存在意義がなくなり、さらにはコストでも性能でも勝ると評判のRADEON HD4850もデビューしてしまいました。私どもとしては赤字覚悟で特価セールを打つしかないですね」と、近日中に在庫一掃の特価販売を行うことを示唆していた。
また、別の店員さんはさらに過激だ。「正直、GeForce 9800シリーズに関しては“今すぐにいなくなれ!”という感じです。別に悪い製品でもないですけど、現在の状況としては、ね。TSUKUMO eX.さんでも特価セールを始めたそうですが、ウチも続くでしょうね」という。
また、6月初旬から出回っているIntel P45 Express搭載マザーは、新世代GPUの登場と同時に売れ行きが軌道に乗ると予想するショップが多かった(関連記事:インテルの次世代チップセットを載せたASUSの「P5Q-E」「P5Q-Pro」を試す)。
しかし、取材した金曜日の段階ではまだその効果は確認されていない。パソコンショップ・アークは「P35マザーが優秀すぎて、乗り換えようと思う人がまだ少ないようです。PCI Express 2.0のメリットを生かせる目立ったゲームもありませんしね」と語る。
そんな中、好調に売れているのは、やはりASUSTeKやギガバイト製品だとか。今週はASUSTeKの「P5Q-E」が登場し、マザー売場の主役となっていた。P5Q-Eは、現在出回っているうちで同社の最上級モデルとなる「P5Q Deluxe」の下位モデルで、PCI Express x16スロットを3基備え、FSB 1600MHzまでサポートしている。冷却システムでサウスブリッジが独立したデザインとなっている。価格は2万円前後。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.