ニュース
» 2008年06月25日 20時30分 UPDATE

片手で持てるTOUGHBOOK──Atomを搭載したCF-U1発表 (1/2)

パナソニックは、6月25日にTOUGHBOOKシリーズの新製品「CF-U1」を発表した。販売開始は10月からの予定で、法人向けに出荷される。

[長浜和也,ITmedia]

Atomを搭載して1キロノートになったTOUGHBOOK

kn_cfu1_01.jpg Atomを搭載した超小型TOUGHBOOKの「CF-U1」。これはQWERTYキーを搭載したモデルだが、ほかにテンキーのみ搭載したモデルが用意される

 CF-U1は、従来からあるTOUGHBOOKのラインアップのCF-30、CF-19とは異なる、新しいユーザーを開拓するシリーズとして登場した。片手に収まる小型ボディを採用したのが最も大きな特徴で、そのサイズは184(幅)×151(奥行き)×57(厚さ、ただしストラップをのぞく)ミリ、重さは1.06キロになる。

 小型ボディを採用するCF-U1は、CPUにインテルが先日発表したAtom Z520(動作クロック1.33GHz)を、チップセットにインテルシステムコントローラハブをそれぞれ採用するほか、ストレージデバイスとして16GバイトのSSDを搭載する。メモリ容量は1Gバイト。また、ワイヤレス接続としてBluetoothと無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n対応)を標準で搭載する。

 液晶ディスプレイは5.6インチワイドでタッチパネルが組み込まれる。解像度は1024×600ドット。屋外利用でも視認性が損なわれないように、CF-19で導入された円偏光タッチスクリーンによる低反射パネルを採用している。液晶ディスプレイの下には操作用のQWERTYキーボード、またはテンキーパネルが搭載される。キーボードとテンキーの選択は出荷時に決定され、購入後は変更できない。キーボードパネルの配列は、小型デバイスでよく見られる格子状ではなく、各列で互い違いになる千鳥配列とすることで打ち間違いを少なくなるようにしている。なお、キーピッチは9ミリを確保する。

kn_cfu1_13.jpg 試作段階のテンキーを搭載したCF-U1の正面パネル
kn_cfu1_04.jpg CF-U1はCF-19と同じ偏光板を組み合わせたパネルを導入することで外光反射率を抑えてディスプレイの視認性を向上させている

片手で使うから堅牢性能を向上させた

 パナソニックAVCネットワーク社ITプロダクツ事業部市場開発グループのグループマネージャーを務める奥田茂雄氏は、CF-U1の登場によって、これまでTOUGHBOOKを利用してきたユーザー以外の領域にも堅牢ノートPCの市場を拡大していきたいと述べている。CF-30、CF-19ではサイズが大きくてPCの需要があるのに持ち込むことができなかった現場や、UMPCを使っているが堅牢性能に優れたノートPCを必要としていたフィールドワークなどで、CF-U1によって新しいユーザーを開拓することをパナソニックは期待している。

 CF-U1が求められている現場では、立って使うことが多いと考えられている。そのため、CF-U1の耐衝撃性能の検証作業では、CF-30やCF-19の90センチよりも高い120センチからコンクリート床に動作中の本体を落すテストが行われている。

 この堅牢性能を可能にするため、CF-U1ではシステム基板をマグネシウム合金でできた骨組みで両面からはさみ、さらにその部分をプラスチック製のボディパネルでガードする構造を採る。なお、ボディパネルの一部にはゴムのような弾性と質感を持つエラストマー樹脂が使われている。

 防じん防水性能は、インタフェースカバーの防水ゴムやロック機構の採用、そして、液晶ディスプレイの下に搭載されたキーボードなどに使われたボタンと一体化した防水シートなどによって、従来のTOUGHBOOKと同じIPX54準拠を実現する。

 CF-U1は、片手でボディ全体をホールドすることになるため、内部から発生する熱が手に影響しないように、システム基板をはさんでいるマグネシウム合金の骨組みとその骨組みを覆っているプラスチック製のボディパネルの間に空気層を設けてボディ内部の温度を均一にしているほか、ボディ背面にヒートプロテクターを設け、さらにヒートプロテクターとボディパネルの間に外気が流れる空気層を用意する。

kn_cfu1_02.jpg 120センチ落下に耐えるCF-U1の耐衝撃性能を実現している内部構造。システム基板をマグネシウム合金の骨組みでガードすることで強度を確保している
kn_cfu1_05.jpg 内部の熱を均一にするため、マグネシウム合金の骨組みとそれをカバーするブラスチック製のボディパネルの間に空間を設けている

動作中に交換できる2つのバッテリーパック

 CF-U1は背面に1セルバッテリーパック(2900mAh)を2個搭載する。省電力が進んだAtomを搭載したおかげもあって、バッテリー駆動時間は約10時間とされているが、CF-U1は動作中に片方のバッテリーパックを交換できるため、バッテリーを交互に交換することで連続24時間のバッテリー運用も可能になる。このような用途のために、4つのバッテリーバックに充電できるチャージャーがオプションで用意される。

 また、法人向け件名対応のオプションとして用意されるGPS、バーコードリーダー、指紋センサ、カメラ、FOMA HIGH-SPEED対応SIMカードなどが本体内部に搭載できる(接続するインタフェースは搭載するオプションによってUSBとシリアルに分かれる)。導入されるOSは標準状態でWindows Vista Bussines (SP1)だが、Windows XP Professionalへのダウングレード権を含んでいる。また、年間25台以上購入する顧客にはWindows XP Professionalへのダウングレードサービスにも対応する。

kn_cfu1_03.jpg CF-U1はバッテリーバックを2つ搭載し、その片方を動作中に交換することが可能だ
kn_cfu1_14.jpg オプションで用意される4連バッテリーチャージャー

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.