Just Right!3をセットアップすると、「ATOKパレット」に「文書校正支援ツール」ボタンが追加される。ATOKで文字入力中にこのボタンをクリックすると、Just Right!3が起動して対応アプリケーションからテキストが抽出される。「アドイン設定ツール」で組み込んでおかなくても手軽に利用できるので便利だ(画面20)。
最後に、Just Right!3の話題から離れて、ATOKを利用するときに便利なオプション辞書の話題をいくつか取り上げよう。
まず、先ほど述べた、共同通信社記者ハンドブックのルールにそった情報をATOKから利用するための「共同通信社記者ハンドブック辞書第11版for ATOK」(以下、「記者ハンドブック辞書」と表記)を紹介しよう。ATOKのオプション辞書としてWindows版とMac版が提供されている。
この記者ハンドブック辞書を組み込むことで、ひとりよがりの判断ではなく、報道関係者などのプロが指標としている基準に基づいた、簡潔で分かりやすい文章を作成できる。しかも、ATOKの辞書として組み込むのだから、文章の入力、変換作業の段階で、難解語の書き換え候補や、同音異義語の使い分け、略語の正式名称などについての適切な情報を得ることができるのだ(画面22〜画面24)。
日本語の意味をきちんと知りたいというのなら、「広辞苑 第六版 for ATOK」がおすすめだ。権威ある標準的な辞書として誰もが認めているのが広辞苑。その最新版の「広辞苑 第六版」をATOKから利用することができる(画面25)。単語の意味や使い方を調べるだけでなく百科事典としての利用も可能だ(画面26)。
一般の変換辞書と同列で組み込んで、変換キーで表示することができる。複数の辞書を接続しているときは、Endキーで辞書を切り替えて閲覧するようになる。
角川類語新辞典は、現代日本語約4万9000語を意味別にまとめた類語辞典だ。その内容をATOKから連想変換辞書として利用することができる。分かりやすく読みやすい文章を書くだけではなく、視野を広げ、語いを広げ、説得力のあるドキュメントを作成することができるようになるだろう。
連想変換は、ひとことでいえば、ATOKで文字入力中に、的確な表現を探すためのユーザー支援機能だ。角川類語辞典を組み込み、連鎖的に類語をたどることによって、表現の内容を広げたり、目的にぴったりの単語を探すことができる。例えば「塵」という文字から、連想変換辞書を表示してみよう。
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