MSIブランドのモバイル/ゲーミングノートPCを投入――低価格ミニノートPC第2弾も言及 PumaもMontevinaも登場(1/2 ページ)

» 2008年07月26日 15時45分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

ベアボーンでの提供をやめて独自ブランドのノートPCを供給

 7月25日、エムエスアイコンピュータージャパンは、日本国内向けのノートPC新製品を発表した。ラインアップはCentrino 2プラットフォームを採用した「GX400」「EX300」、Pumaプラットフォームの「GT735」「EX310」「PX210」シリーズで、一部のモデルは8月上旬から出荷が開始される予定。

 今回発表されたモデルは、6月のCOMUPUTEX TAIPEI 2008で展示されたものが中心だ。いずれもOSにWindows Vista Home Premium(SP1)をプリインストールした“完成品”として販売され、従来のようにベアボーンでの提供は行わず、MSIブランドのノートPCとして投入する。サードウェーブ(ドスパラ)や九十九電機、ビックカメラとソフマップの一部店舗で扱われ、順次拡大していく予定という。

今後はデザインや素材にこだわった製品を投入する

 発表会では台湾本社(MICRO-STAR INTERNATIONAL)から2名のゲストが招かれ、日本でのMSIブランドの展開や今後の製品ロードマップについて説明が行われた。

 まず、NoteBook Division ディレクターの郭緒光(Eric Kuo)氏が登壇し、「日本市場でMSIブランドの製品を投入できてうれしく思う。発売したばかりのWind Notebook U100は、日本だけでなく世界中で注目を集めている。これは、みなさんに満足していただけるだけのスペックを備えているのが人気の理由と考えている」とし、「特にノートPCの需要は3年後には今の5倍以上の成長が達成できるのではないか」との見通しを語った。

 続いてアジアパシフィック地域を担当するNoteBook チャンネルセールス セクションマネージャーのGrant Huang氏が、MSIブランドのノートPCロードマップを明らかにした。「2007年はゲーミングをテーマにやってきたが、2008年は小型PCのWind Notebook U100とともに、映画やリッチコンテンツを楽しめる大型ノートPCにも力を入れていく予定だ」と述べ、「今回リリースした5モデルは、いずれも新しいデザインを取り入れており、金型から新規に起こした製品だ。今後は、16型ワイド液晶ディスプレイを搭載したMS-167Xがはやるのではないかと考えている。デザインについては、素材にこだわってアルミ素材を積極的に採用するほか、カラーリングや光沢表現など、さまざまな方法にチャレンジしていきたい」と抱負を語った。

左から、NoteBook Division ディレクターの郭緒光(Eric Kuo)氏とNoteBook チャンネルセールス セクションマネージャーのGrant Huang氏

 今後のロードマップでは、6つのカテゴリーでシリーズを展開し、「12.1型ワイドから17型ワイドタイプまでGPUを搭載するモデルを用意してパフォーマンスを追求したり、TurboボタンやEcoボタンといった独自機能を提供したりすることで、他社と差別化をしていきたい」とした。

12.1型から17型までバラエティに富んだラインアップをそろえる(写真=左と中央)。6つに分類されたシリーズ(写真=右)

左からGaming、Entertainment、Professionalシリーズのロードマップ

左からValue、Ultra Portable and Mobility、Aestheticsシリーズのロードマップ

U100用の大容量バッテリーやカラバリ展開も示唆

 今回日本で発売される製品について、エムエスアイコンピュータージャパン 代表取締役の鄭志明(ていしめい)氏と、マーケティング部 部長の石岡宣慶氏が解説した。

 冒頭、鄭氏は従来のベアボーンによる展開ではなく、改めてMSIブランドのノートPCとして市場に製品を投入することを宣言。店頭で売り切れが続出しているミニノートPC「Wind Notebook U100」は、「CPUやチップセットの供給不足により秋口まで品不足が続く見通しであるが、オプションで大容量バッテリーの提供、カラーバリエーションやBluetooth内蔵モデルの投入を検討している」という。また、U100と同じボディで液晶ディスプレイのサイズを8.9型ワイドにしたWind Notebook U90(仮称)の追加も検討しているとのこと。

エムエスアイコンピュータージャパン 代表取締役 鄭志明氏(写真=左)と、マーケティング部 部長 石岡宣慶氏(写真=右)

カラー天板を採用したWind Notebook U100のバリエーションモデルが展示(写真=左)。Wind Notebook U100用の大容量バッテリー(白)と標準バッテリー(黒)の比較(写真=中央)。大容量バッテリー装着時は底面が約8ミリほど出っ張る(写真=右)

大容量バッテリーと標準バッテリーの容量を比べると、前者は11.1ボルト5200mAh、後者は11.1ボルト2200mAhだった。大容量バッテリーは秋ごろに単品販売される予定とのこと(価格は未定)

 次のページでは、新モデルの概要を見ていこう。

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