「最近、目が疲れる」―そんなアナタが改善すべきは“今見ているディスプレイ”本田雅一が語る“目に優しい液晶”のススメ(2/3 ページ)

» 2008年07月25日 10時00分 公開
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EIZOディスプレイが疲れ目の軽減をフォロー

「FlexScan SX2461W」

 さて、ナナオが疲れ目の軽減に有効とする「輝度とディスプレイ位置の適正化」「正しい姿勢」「適度な休憩」の3つをユーザーに促すための工夫は、実際のディスプレイ製品にも搭載されている。今回は24.1型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan SX2461W」を入手し、ナナオが推奨する“目に優しい”機能を試してみた。

 まずはディスプレイの輝度だが、“輝度を下げる”という行為は、筆者がディスプレイを使うとき、最初に行うことである。最近のディスプレイは明るいものだと300〜400カンデラ/平方メートルといった、ものすごく明るいものが多い。パッと見にはキレイに見える明るいディスプレイだが、あまりに光が強烈だとあっという間に目がチカチカとしてくる。筆者の場合、周囲の明るさに応じて60〜150カンデラ/平方メートルの間ぐらいで使うことが多いが、300カンデラ/平方メートルの場合でもその2倍以上。明るすぎると感じて当然だ。

 そこでナナオ製の多くの液晶ディスプレイには、内蔵のセンサで周囲の明るさを検知してソフトウェアがディスプレイの輝度を自動調整する機能が装備されている。これは、センサが拾う周辺の明るさに応じてバックライトを適切と思われる輝度(その環境で見た白紙の明るさが目安)に自動調整してくれるものだ。

 SX2461Wでその効果を試したところ、部屋の明るさを変化させても、画面上の“白”の明るさ感があまり変化しない。通常なら周囲が暗くなると画面のまぶしさが増し、明るくなると表示は弱々しく感じるが、SX2461Wの場合は自動的にユーザーの感じる明るさを最適に保ってくれる。

 家庭やオフィスでは、朝、昼、晩と1日の間で、窓から入る日光や室内照明の点灯状態が変わることが普通だが、ディスプレイの輝度を数時間ごとに再調整しながら作業するというのは非効率であり、オフィスのIT管理者がユーザーに徹底させるのも現実的ではないだろう。しかし、最適な輝度に自動調整してくれる液晶ディスプレイであれば手間いらずだ。

 なお、FlexScanシリーズではそのようなことはないが、低価格な一部の液晶ディスプレイは初期設定の輝度が非常に高いうえに、輝度を最小値に設定しても、あまり暗くならないものもある。こうした製品では、手動であっても輝度を適正化しにくい点を覚えておきたい。

SX2461Wは前面の操作ボタン左に自動調光用の外光センサを用意している(写真=左)。環境光の強さに応じて、その環境で見た白紙の明るさを目安に、バックライト輝度を自動調整するので、部屋の明るさが多少変わってもユーザーが感じる明るさが適正に保たれる(写真=右)。厳密に輝度を調整したい作業では、OSDから自動調光の機能をオフにすることもできる

 さらに、SX2461Wをはじめとするナナオ製液晶ディスプレイの多くに付属している専用ユーティリティソフトの「ScreenManager Pro for LCD」を利用すれば、アプリケーションごとに画質モード(ナナオではFineContrastと呼ぶ)を自動的に変更することも可能だ。例えば、写真を編集する際に適切な画質モードや明るさ、コントラストと、WordやExcelで文書を作成する場合、あるいはWebブラウザを使用する場合に適切な設定は異なる。

 長時間の文書作成時には、色温度が低く、やや輝度が落とし目になるTextモードに、フォトレタッチソフトではCustomモードやsRGBモードに、静止画を表示するなら画面が明るいPictureモードにするといった設定をSX2461Wで行ってみると、これがなかなか具合がよい。画質モードというのは用途ごとに合わせればいいと分かっていても、なかなか面倒で変えないことが少なくないが、これならば使う気にさせる。

FineContrastのTextモードでは、色温度が下がって白が温かみを帯び、輝度も控えめで目に優しい表示になる(写真=左)。Pictureモードでは液晶ディスプレイの発色と輝度を生かした鮮やかな表示が楽しめる(写真=中央)。「ScreenManager Pro for LCD」を利用すれば、アプリケーションごとに画質モードをあらかじめ設定しておき、アプリケーションの起動に合わせて自動で画質モードを切り替えることも可能だ(写真=右)

SX2461Wではユニフォミティの補正機能により、淡いグレーを全画面表示しても輝度や色のムラが感じられず、均一性の高い表示だ

 SX2461Wならではの細かな点を挙げるとするなら、ユニフォミティの補正機能も見た目の質感を向上させるうえで重要な要素だ。ユニフォミティとは画面内の均一性のことで、大型のワイド液晶ディスプレイなどでは、この機能がないと表示にムラが発生しやすくなる。輝度ムラや色ムラが大幅に発生すると、それがストレスになり、無意識のうちに疲労感を感じるものだ。

 ナナオはColorEdgeおよびFlexScan SXシリーズといったハイグレードの製品において、表示品質をワンランク上に引き上げるため、あえてコストのかかるユニフォミティ補正機能を搭載している。カラーマネジメント対応モデルのColorEdgeはともかく、FlexScan SXシリーズのような一般向けのモデルで、ユニフォミティ補正機能を備えているのは非常に珍しい。

 視野角の狭いディスプレイを見ていると目が疲れてくる、というケースと同じように、期待する色、期待する明るさで表示されないと、頭の中でそれを補正しようとすることが疲労へとつながる。このユニフォミティ補正機能を含む、ナナオのディスプレイに搭載された高画質化技術の多くは、表示品質を向上させるだけでなく、結果として目に負担をかけないことにもなるわけだ。

画面位置を適正化できるスタンド、休憩を促すユニークな試み

 一方、画面を正しい位置と方向に調整できるスタンドの機構に関しては、以前に筆者が使っていたL985EXとSX2461Wはほぼ同じだ。このハイトアジャスタブルスタンドは、チルトとスイベルの範囲が広いだけでなく、机の高さや自分の目の位置に合わせ、高さ調整(さらに縦画面モードも)が行えるという高機能さで、すでに何年も前からナナオがスタンドに注力していたことを物語っている。

 また、注目すべきはこうした高機能なスタンドが、非常に幅広い価格帯の製品に採用されていることだ。FlexScan SXシリーズやSシリーズの一部、ColorEdgeシリーズではハイトアジャスタブルスタンドだが、FlexScan HDシリーズでは画面が円弧を描くように移動するArcSwing 2スタンド、FlexScan Sシリーズの一部では高さの調整範囲が広いEZ-UPスタンドを用いるなど、最新機種は主に3タイプのスタンドを使い分けており、そのどれもがチルト、スイベル、高さ調整に対応している。

 ちなみに、コスト重視で低価格の液晶ディスプレイを導入すると、チルト調整しかできないスタンドが付いてくることが多い。こうしたディスプレイでは柔軟な画面位置の調整が行えず、特に高さが変えられないので、無理な姿勢での作業を強いられることになりかねないが、FlexScanシリーズであればこうした問題を解消できるだろう。

SX2461Wのハイトアジャスタブルスタンドは、上40度のチルト調整、左35度/右35度のスイベル調整、約82ミリの高さ調整が行える。また、画面を90度回転させての縦位置表示も可能だ

 疲れ目の軽減には適度な休憩が重要だが、これはディスプレイの機能とは別の問題で、ユーザー側が何とか都合をつけるしかない。ただし、Ver.2.6以降のScreenManager Pro for LCDには、これをフォローする機能として「EyeCare Reminder」を用意している。

 これは一定時間ディスプレイを使い続けていると、ポップアップで休憩を促すメッセージを表示するというものだ。また、今日、昨日、今月のディスプレイ使用時間をポップアップ表示する「EyeCare Recorder」の機能も持つ。

 作業に集中して時間を忘れてしまっているような場合に休憩時間の目安を表示してくれるEyeCare Reminderは便利だが、現実には忙しいときに従えないことも多いだろう。しかし、ナナオの独自調査では休息を挟んだほうが作業効率がアップするという結果も得られており、仕事に行き詰まっているときなどは、かえって頭を切り替えるよい機会になるかもしれない。

EyeCare Reminderの設定では、メッセージを表示させる時間の間隔や、メッセージの内容を変更できる(写真=左)。設定した時間が経過すると、このようにポップアップでメッセージが表示される(写真=右)

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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日