T-ZONE.PC DIY SHOPで、8月8日からACARDテクノロジーの「ANS-9010」を使ったデモ機の展示が始まった。
ANS-9010はDDR2 400/533/667/800に対応したメモリスロットを8基備える5インチベイユニット。4スロットごとにSerial ATA II(フェーズ2)に変換され、PCにはRAMディスクとして認識される。2基のRAMディスクを使ってRAID 0が構築できるほか、電源は4ピンケーブルとリチウム電池の2種類を用意。また、フロントにはデータバックアップ用にCFカードスロットを備えている。
今回のデモ機ではセンチュリーマイクロのDDR2-667 4Gバイトメモリを8枚使っており、ANS-9010を計32GバイトのSSDとして活用している。森田氏は「メモリは1枚で予価6万円のシロモノ。全体で50万円以上のデモ機になりましたが、そのほとんどはANS-9010ユニット内が占めています」と語る。
森田氏はCOMPUTEX 2007でANS-9010の試作版を見かけて以来、毎月のように製品化の要望を出していたという。それから1年以上が経過して、ようやくデモ機のお披露目となったが、販売は9月。「具体的な価格は言えませんが、デモに使っている4Gバイトメモリよりは安くなるんじゃないでしょうか」とのこと。
森田氏はANS-9010に、2005年9月から出回り始めたギガバイトの「i-RAM」シリーズのような大ヒットを期待している。「i-RAMはDDR対応でしたが、ANS-9010は時代にあったDDR2対応なので、環境をそろえやすいですし、なにより速い。Serial ATA IIのフル性能を使えるほどのパフォーマンスが期待できますから、製品化のニーズはかなり高いと思います」。
なお、そういった“手作りSSDキット”は、メモリカードを使う製品がいくつか登場している。現在注目を集めている新製品は、PhotoFastの「CR-9000」だ。SDHCカードを最大6枚装着できる2.5インチサイズのSerial ATA変換アダプタカードで、価格は1万円弱から1万3000円。BLESS秋葉原本店は「最大転送速度はリードとライトで130Mバイト/秒になるそうです。ブートドライブ程度の容量なら手軽に構築できるので、試してみたいという人は多いでしょう」と語る。
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