カスペルスキーインターネットセキュリティ7.0(以下、カスペルスキー7)は製品仕様書に書かれている必要HDD空き容量が50Mバイトと非常に小さい。実際、プログラムファイルはわずか21Mバイトであり、Cドライブのままでもあまり影響はないだろう。Dドライブへの移動も可能だが、それよりもCドライブから移動できないデータファイルが69Mバイトあることがちょっと気になるところだ。もっとも、それを入れても合計90Mバイトというのは非常に小さい。
ただ、“※お使いのハードディスクのフォーマット形式や確保容量などにより、必要容量は異なります”という注記があるとはいえ、仕様に書かれた空き容量の倍近くを必要とするのはどうなんだろうという気はする。
NIS2008と同様にCドライブへのインストールができなかったため、カスタムインストールを選択してDドライブにインストールした。移動できるのは135Mバイトで、93MバイトはCドライブに残ったままになる。ダブルエンジンにしてはサイズが小さく、Dドライブに移動できるサイズが比較的大きいのも特徴だ。
ダウンロード版でインストールすると、展開されたインストールファイルはテンポラリフォルダではなく、指定したフォルダ(デフォルトではC:\Program Files\ESET\ESETINST)にそのまま残る(74.2Mバイト)。インストール時に変更できるのはこのフォルダで、本体についてはフォルダの変更ができない。ただし、プログラム30Mバイト、データファイル58Mバイトの合計88Mバイトはやはり軽量だ。
以上の結果をまとめてみた。下のグラフを見ると、全体のサイズが最も大きいのはウイルスバスター2008だが、大部分をDドライブに逃がせるため、比較的インストールしやすい。逆にNIS2008はほとんどがCドライブにインストールされるため、今後のアップデートを考えると厳しい。
一方、トータルプロテクションは、プログラムファイル127MバイトがDドライブに逃がせれば強力な選択肢となり得るだけに惜しいところだ。Dドライブに逃がすことを前提とするのであれば、カスペルスキー7、ESET、G DATAあたりまでが有力な選択肢となるだろう。
次回はミニノートPCのもう一つの弱点、パフォーマンスへの影響を調べるため、ベンチマークテストを行い、ミニノートPCに最適なセキュリティソフトを総合的に考察する。
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