「1TバイトHDDのオマケがつくなら……」Windows Home Server日本語版の予約販売が始まる古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年08月23日 17時23分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

それでもTSUKUMO eX.なら、きっとなんとかしてくれる……くれませんよね、はい

Windows Home Server日本語版発売を知らせるポスター

 JR秋葉原駅の電気街口に、Windows Home Server日本語版の発売を告知する大きなポスターが掲げられた。Windows Home Serverは昨年9月に英語版が登場しており、その後のVista関連イベントでマイクロソフト関係者から日本語版のリリースを匂わす発言がたびたび聞かれた。発売日は8月30日。約1年が経過し、ようやくそれが現実のものとなる。

 Windows Home Serverは、家庭で複数台のPCを連携・管理するための機能に特化してインタフェースをよりシンプルにしたOSだ。今回登場する日本語版は、PCパーツとセットで販売するDSP版のみ。修正パッチや機能拡張をまとめた「Power Pack 1」を適用しており、クライアントPCとして64ビット版Vistaをサポートするようになっている。

 8月20日から複数のショップで予約受け付けがスタートしており、FDDとのセット価格は2万5000円前後。さらに、さまざまな条件を満たすことで、魅力的な特典を独自に用意するケースが目立った。

 例えばT-ZONE.PC DIY SHOPは、Windows Home Server日本語版と同時購入したパーツの金額が1万円以上になると500GバイトHDDをオマケにつけるほか、500GバイトHDDとのセットを同ショップのFDDセットと同じ2万4800円で販売する。「事前に予約しておいて新OSと1万円超のAtomマザーを買えば3万5000円程度で、合計1TバイトのHDDがオマケされるわけです。あとはメモリと電源付きケースなどを買えば1台のPCが完成します。うまくやれば5万円以下でホームサーバマシンが組めるかも」と語る。

 また、ソフマップ各店でも、新OS+500GバイトHDDの組み合わせならさらにもう1台の500GバイトHDDをつけるという、数量限定の予約セットを2万9980円で提供している。同様のキャンペーンはTSUKUMO eX.などでも見られた。ソフマップリユース総合館は「ホームサーバを組むなら、大容量HDDは必須ですから。HDDが安い今、キャンペーンを利用してお得な思いをしないともったいないですよ」とコメントした。

 ただし、多彩な特典に彩られた新OSを“斜に構えて”眺める店員さんもいる。あるショップは「日本の家庭でホームサーバといっても、多くの人が求めるような利用シーンはなかなか見つからない。前回の深夜販売の件もあるし、どこのショップも普通に売っても数が出ないと踏んでいるんじゃないでしょうか。確かに1TバイトクラスのHDDがつくなら魅力かもしれませんけど」と語っていた。

いくつかのショップが強行した英語版の深夜販売イベントでは、3人だけのビンゴ大会という異空間も出現した

 “前回の深夜販売”とは、2007年9月29日0時前後に行われたWindows Home Server英語版の深夜イベントを指す。「まさか(深夜販売を)やるとは……」「どうしてそんなにがんばるの?」という声が聞こえる中、複数のショップが個別にイベントを開催し、新しいOSの発売を盛り立てた、が、予想以上に人が集まらなかった

 とはいえ、今回は日本語版の販売ということもあって、ある程度のヒットを予測する声が多い。しかし、深夜販売を行うと宣言するショップはなかった。その代わり「ウチはやりません。でも、いつも一番はなやかなTSUKUMO eX.さんなら、やってくれるかも」というコメントを複数もらった。

 そのTSUKUMO eX.に直撃したところ、「今回は30日の朝から盛り上げさせてもらいますよ! 楽しみにしてください!」との回答が。やっぱり、深夜販売はやらないらしい……。

T-ZONE.PC DIY SHOPのPOP(写真=左)。ソフマップ リユース総合館のPOP。ちなみに、通常のFDDセットは2万5980円(予価)だった(写真=中央)。2007年9月29日に行われたWindows Home Server英語版 深夜販売イベントの模様(写真=右)

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