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» 2008年09月01日 12時00分 公開

古田雄介のアキバPickUp!:「こんなに集まって頂けるとは」――サプライズ連発のWindows Home Server日本語版イベント (1/2)

Windows Home Server日本語版の販売が解禁された8月30日、アキバで記念イベントが開かれた。週半ばから続く悪天候にも関わらず、スタート時から多数のユーザーが集まった。

[古田雄介,ITmedia]
イベント会場のカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店

 嵐の深夜販売から夜が明け、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店では「Windows Home Server日本語版 PowerPack1 発売記念イベント」が開催された。この日の天候は朝から夕方まで雨と曇りの繰り返しだったが、新OS購入者のみが参加できる初回のセッションから会場は大入り状態となり、イベント最後のプレゼント大会まで超満員状態が続いた。

 悪天候もあって深夜販売には数人しか集まらなかったが、複数のショップで事前予約が好調だったこともあり、この日の秋葉原電気街では、新OSの入った袋をさげた人が多数いた。

 初回のクローズドセッションでは、マイクロソフトのスタッフが開口一番「英語版がすでに出ていることもあって、こんなに集まって頂けるとは思っていませんでした。驚いています」と正直な感想を述べ、このイベントのために来日したWindows Home Serverの開発担当者であるAdam Herscher氏を紹介した。

 Adam氏は「昔は“1家庭に1台のPC”を目標に掲げていましたが、今は“1家庭に1サーバ”をめざす時期に来ていると考えています。とにかく簡単に利用でき、かつ、高度なカスタムも可能なように作るのが難しかったです」とスピーチ。新OSでは、バックアップを含むプロテクト機能とリモートアクセス、PCやデータの体系づくりと拡張性という4本柱を基本に、シンプルなユーザーインタフェースをめざしたとし、特に「拡張性」については、有志がアップするアドイン機能の充実を期待していると語った。さらに、Adam氏は終日イベント会場に残っており、次バージョン以降に搭載する機能の意見を来場者から募っていた。

 また、オープンセッションの冒頭を飾ったマイクロソフトの林氏は、「Windows Vistaが売れてなくて、Windows 7もまだだからつなぎを、というわけでなく、今の家にホームサーバが必要だからこそリリースしました」などと、自虐的なジョークを交えて新OSの特徴を語り、会場をさらに盛り上げている。

クローズドセッションからすでに会場は満員となり、展示品を眺めるのも困難な状況になっていた(写真=左)。左が上海やシアトルで活躍しているWindows Home Serverの開発担当者、Adam Herscher氏(写真=中央)。Adam氏のセッションでは、すでに寄せられている次期ホームサーバOSへの要望が紹介された。メディアストリーミング機能の拡張や、Mac OSへの対応など、今後の実現が楽しみな機能が並ぶが、はたして……(写真=右)

協賛メーカーのトークにも熱が入る! で、なぜかHDDメーカーがスピーチバトル

カスペルスキー ラブス ジャパンの展示コーナー。マトリョーシカ人形とチラシのみという簡素な展示品とは対照的に、スピーチは情熱がほとばしっていた

 Windows Home Server日本語版には、多数のPCメーカーも注目している。それが端的に表れたのが、マイクロソフト以上の熱気を放出した協賛メーカーのトークセッションだ。

 協賛メーカーの先陣を切ったのは、カスペルスキー ラブス ジャパンの保科氏。同社はWindows Home Server 日本語版向けのウイルス対策ソフトウェアを世界で初めて完成させており、8月30日からベクターにてダウンロード販売を開始している。価格は7140円。

 保科氏は「サーバ用ソフトは高価になるのが常ですが、マイクロソフトからの要望もあり、極力価格を抑えました。そうなるともうからないので、海外言語版では見送りも多発しています。しかし、日本語版はどうにか製品化にこぎつけることができました。これには、弊社社長のユージン・カスペルスキーも喜んでいます」とスピーチ。そして、初公開というカスペルスキー氏のビデオレターを流し、会場を驚かせた。

 なお、新OS用の「Kaspersky Anti-Virus for Windows Server Home Server Edition」は、通常PC用の「Kaspersky Anti-Virus 7.0」をベースとしており、ユーザインタフェースはほぼ同じとなっている。ただし、インストール直後の再起動を必要としないなど、サーバ向けのカスタムが施されている。

「ベクターで30日試用版を提供中」「動くカスペルスキーを公開」など、みどころごとに「今日はこれだけを覚えて帰ってください」と繰り返した保科氏(写真=左)。ユージン・カスペルスキー氏のビデオレター。日本版についての言及もあり、このイベント用に撮影されたものと思われる(写真=中央)。インストールは再起動せずに完了した。ただし、アップデートではまれ(年に2〜3回)に再起動をうながすこともあるとか(写真=右)

 これ以降は、HDDメーカーとPCケースメーカーのセッションが続いた。ライターの高橋敏也氏が進行役を務め、まずはウェスタンデジタル ジャパンの澤田氏を壇上に招いた。澤田氏は「OEM供給を中心に世界中でシェアを伸ばしてきました。弊社製品の安さの理由を問われることが多いのですが、そうした背景があるのです」と、まずは同社の堅調な業績をアピール。そして、Windows Home Server日本語版向けに、コストパフォーマンスと信頼性の高い同社の「WD Caviar Green」シリーズを推奨した。

司会進行を務める高橋敏也氏(写真=左)。WD Caviar Greenシリーズをイチオシする澤田氏(写真=中央)。ウェスタンデジタルの展示ブース(写真=右)

 次に登壇した日本シーゲートの佐藤氏は、流ちょうな澤田氏のプレゼンに対抗心を燃やし、同社の業績を派手なアクションを交えて猛烈にアピール。「昨今の低価格化を受けてHDD市場は厳しい状況にあるが、多くの人が大量のHDDを使うようになってきた」「それゆえ、Windows Home Server日本語版のリリースは非常に歓迎している」「弊社は約30年かけて10億台のHDDを生産したが、今後はわずか5年で同じ10億台を上乗せする」と矢継ぎ早に語り、高橋氏に「ちょっと落ち着きましょう」と制されるほどだった。

 佐藤氏は、最後に新OSに最適なシリーズとして同社の「Barracuda 7200.11」シリーズを紹介し、1.5Tバイトモデルの生産を積極的に推し進めていくことを伝え、ステージを後にした。

激しい身振りと口調で、シーゲートの歴史と業績、HDD市場の動向を語る佐藤氏(写真=左)。Windows Home Server日本語版に最適な「Barracuda 7200.11」シリーズを紹介(写真=中央)。シーゲートの展示コーナー(写真=右)

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