続いてWebカメラの新製品と新しいサービスが紹介された。このコミュニケーションデバイスの分野が、同社がうたう「ソフトとハード、そしてサービスとの融合」を最も体現しているかもしれない。今回登場したのは「LifeCam Show」と「LifeCam VX-5500」の2モデルだ。
LifeCam Showは、2メガピクセルのセンサを搭載する上位モデルで、ノートPCやデスクトップPC、あるいは机上など、場所を選ばずに使えるユニークなアタッチメント機構を採用している。ノートPC用にクリップを、デスクトップPC用にスタンドを用意したほか、磁石をはめこんだ円形のアタッチメントを付属し、本体側のくぼみに磁力で吸着する仕様だ。価格は99.95ドルで、10月の発売を予定している。
廉価モデルのLifeCam VX-5500は、1.3メガピクセルのセンサを搭載し、持ち運びに便利な折りたたみ式のクリップを備えているのが特徴だ。また、着脱可能な3色のフェイスプレートが付属しており、ユーザーの好みにあわせて本体前面の色を自由に付け替えられる。フェイスプレートはホワイト、ブルー、レッドの3色。こちらは59.95ドルで9月より発売される。
さらに、WebカメラとWindows Liveサービスをつなげる新しい機能としてビデオメッセージが追加された。これはWebカメラで撮影したビデオ映像を、メッセンジャーの相手がオフラインの時でも伝言として残しておけるというもので、WebサービスまたはWindows Vistaのガジェットとして提供される。
同社が実施したユーザー動向調査から、ビデオチャットを阻害する要因の1つに「2人が同時にPCの前にいる必要がある」「時間的な制約が強い」という点が挙げられており、今回の実装されたビデオメッセージ機能によってより手軽にビデオを共有できるようになるという。1回で残せるビデオメッセージの長さは最長2分(6〜7Mバイト程度)で、サーバに保持できる容量は2Gバイトまで。なお、ビデオは送信者側(撮影者)のネットストレージに保存され、送信したビデオに対して、受け取り側の保存や転送を禁止するといったアクセス制御を行うこともできる。
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