モバイルPCでヴァナ・ディールの世界へ――「Endeavor NA801」を試すFF XI認定モデル(2/2 ページ)

» 2008年09月15日 12時00分 公開
[兼子忍,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ゲーミングPCとしてはもちろん、メインPCとしても快適に使える性能を搭載

サブスコアは最小値であるメモリでも5.0、グラフィックスとゲーム用グラフィックスはそれぞれ5.9、5.5という好成績だ。ゲーム用PCとしてはもちろん、メインマシンとしての適正の高さを示す内容と言える。

 最後にベンチマークテストを使って性能を確認する。まず、Windows エクスペリエンス インデックスだが、すべてのサブスコアが5.0以上をマークしており、弱点のない性能を備えていることが分かる。特に2つのグラフィックテストはグラフィックスが5.9、ゲーム用グラフィックスが5.5と良好な値で、Windows Aeroの操作性はもちろん、ゲームソフトもキビキビとした動作が期待できる。

 次に、最も気になる3Dグラフィックス性能をチェックした。3DMark06は、1024×768ドットで5093、フルスクリーン表示の1280×800ドットで4568という結果となったが、これはモバイルユースにも対応可能なノートPCとしては優秀といっていいスコアだ。体感でもWindows Aeroの動作はスムーズで、メインマシンとして快適に使える性能を備えていることは間違いない。

 本機の使用目的の大本命ともいえるファイナルファンタジー XIの動作状況を示す「ファイナルファンタジー オフィシャルベンチマークソフト3」も実施した。スコアは、低解像度モードが6807、高解像度モードが4766となった。これは、低解像度なら非常に快適、高解像度でも快適にゲームを楽しめることを示す値で、ファイナルファンタジー XI推奨認定モデルの名に恥じない、優秀なゲーム環境を達成していることが確認できる結果といえる。これからファイナルファンタジー XIを始める人も、同ソフトの動作を前提にノートPCの買い替えを検討中の人も、安心して購入できる1台と判断していいだろう。

 PCMark05の総合スコアは5453と、こちらも好成績を残したほか、CPUテストの5234、Graphicテストの5668という結果も、メインマシンとして快適に使えるだけの性能を示す値だ。MemoryテストとHDDテストは4000台半ば〜後半に落ち着いたが、それでも決して低いスコアではなく、一般的なPCとしても快適に利用できる1台であることに疑いはない。

3DMark06(画面=左)、FFベンチ(画面=中央)、PCMark05(画面=右)


 据え置きで使うメインノートPCとしても、必要に応じてモバイルシーンに持ち出せるスリムノートPCとしても利用できる柔軟な運用性に、ゲーミングノートPCとして不足のない性能を加えた本機は、あらゆる用途においてソツなく使える実用性に富んだ1台である。通常モデルに比べ若干ながら割安に購入できることから、ゲームに興味がないという人でもコンパクトなメインノートPCとして購入する価値は十分にある。

 なお、本機の付属ソフトウェアには、ファイナルファンタジー XIのクライアントソフトが含まれていないので、同タイトルを目的に購入するなら、注文してから自宅に届くまでのあいだに近所の量販店などでクライアントソフトのパッケージを購入しておこう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー