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» 2008年09月29日 10時10分 UPDATE

日本での展開は!?:我々の右に出るものはいない――HPのハイエンドモデル3兄弟をチェックする (1/3)

香港で開催された米Hewlett-Packardのアジア太平洋地区コンシューマー向け製品発表会では、数多くのPCが登場した。その詳細を見ていこう。

[田中宏昌,ITmedia]

テクノロジーとファッションの融合

ht_0809hp01.jpg 基調講演を行うクリストファー・モーガン上級副社長

 米Hewlett-Packardのアジアパシフィック&日本地域向けプレスイベント「HP“Engage. Excite. Expereience”Media summit」の模様は、まず複合機/プリンタの情報をまとめたが、今回はコンシューマー向けPCの新モデルを取り上げる。ここで紹介する製品がすべて日本に投入されるわけではないが、今後の動向は把握できるはずだ。

 冒頭、同社イメージング&プリンティング・グループ 上級副社長のクリス・モーガン氏とパーソナル・システム・グループ 上級副社長のシー・チン・ティック氏が基調講演を行った。まずモーガン氏は、「HPはアジア太平洋地域(HP内のリージョンはアジアパシフィック&ジャパン)で年間3000万台のPCを出荷している。コンシューマーノートPCとプリンタでは市場シェアNo.1の座を獲得しており、我々の右に出るものはいない。引き続きNo.1のテクノロジーベンダーとしてやっていくつもりだ」と好調な業績を述べ、「コンシューマーのニーズは日々変わっていくが、今後も創造的な製品を幅広く展開していく」と抱負を語った。

ht_0809hp02.jpght_0809hp03.jpght_0809hp04.jpg HPが2008年に出荷したPCやプリンタの総数(写真=左)。PC部門をつかさどるパーソナル・システム・グループの収益と利益を示すグラフ(写真=中央)。ノートPCはワールドワイドだけでなくアジア太平洋地域でもNo.1の座を維持している(写真=右)

ht_0809hp05.jpg パーソナル・システム・グループ 上級副社長のシー・チン・ティック氏

 続いて、シー・チン・ティック氏が登壇し、「かつてPCはパフォーマンスこそが重要だと考えられていたが、ここ2〜3年は革新があまり見られなかった。そこでHPはPCをパーソナルツールにするべく、方向転換を行った」と述べた。それは2006年に投入したHP Imprintテクノロジーで、光沢感のある美しいボディでありながら、傷に強く塗装はげの心配が少ないという特徴を備えていた。今では他社製PCでも見られる技術だが、PCでの先駆けはHPであり、これが原動力となって現在の世界シェアNo.1を獲得したのは周知の通りだ。

 HPはその路線を踏襲しつつも、さらにユーザー層を広げる施策を発表した。ティック氏は「コンシューマー層で重要なのは、若者層や若い家族、そして女性である。特に大事なのは世界の人口の半分を占める女性で、オンラインで買い物をする60%弱が女性であり、家庭でも製品購入の鍵を握っている場合が多い」と語り、テクノロジーとファッションの融合を目指した製品として、デザイナーのヴィヴィアン・タム(Vivienne Tam)氏が手がけた「HP Vivienne Tam Special Edition」を紹介した。「これまでのPCには色や感情がなかった。HP Vivienne Tam Special Editionはファッションを持ち込んだPCであり、PCをテクニカルだけでなくほかのものを表現する、生活を感じるようなものにしたかった」と話した。

ht_0809hp06.jpght_0809hp07.jpght_0809hp08.jpg コンシューマー層で重要なのは若者と若い家族、そして女性だという(写真=左)。2008年のノートPCは金属的な質感を持たせるVMフィニッシュ(真空圧着による金属加工)がテーマだ(写真=中央)。ヴィヴィアン・タム氏がデザインした「HP Vivienne Tam Special Edition」(写真=右)。HP Imprintを使った深紅のボディが目を引く

フラッグシップモデルの「HP HDX Premium」シリーズに新モデルを投入

 上記の女性向けPC以外にも、テクノロジーとデザインの融合を具現化する製品として投入されたのが、プレミアムPCの「HP HDX」シリーズと新しい“ZEN-design”を採用した「HP Pavilion Notebook PC」シリーズ、そして大画面液晶一体型デスクトップPCの「HP TouchSmart PC IQ800」シリーズだ。

ht_0809hph09.jpght_0809hph10.jpght_0809hph11.jpg コンシューマー向けノートPCとデスクトップPCのフラッグシップとなるHP HDX Premiumシリーズ(写真=左)と、ブロンズカラーを採用した新しいZEN-design「Intersect」採用のHP Pavilion Notevook PCシリーズ(写真=中央)。液晶ディスプレイのサイズを25.5型ワイドに拡大してフルHD対応となったHP TouchSmart PC IQ800シリーズ(写真=右)

 まず新デザインのボディを採用したHP HDXシリーズだが、開発コード名「Dragon」こと「HP Pavilion HDX Entertainment Notebook PC」の後継に位置付けられる最上位モデルだ。同社では画像処理やゲーム、デジタルコンテンツの作成などをスムーズに楽しめるエンターテインメントPCと呼んでおり、今回はノートPCだけでなく、デスクトップPCも登場してバリエーションも増えている。

 ノートPCは従来機が20.1型液晶ディスプレイを搭載していたのに対し、新モデルはいずれもアスペクト比16:9のワイド光沢液晶ディスプレイを備える。画面解像度は1920×1080ドットで、上位機「HDX18 Premium Series Notebook PC」が18.4型ワイド、下位モデル「HDX16 Premium Series Notebook PC」が16型ワイドとなる。両モデルとも、ボディ全体をメタリック調に仕上げ、流線型のパターンが施された新ZEN-designの「Fluid」採用するほか、CPUはFSB 1066MHz対応のCore 2 Duo(2.8GHzまで)かCore 2 Quad(2.53GHz/HDX18のみ)、GPUはGeForce 9600M GT(グラフィックスメモリは512Mバイト)を搭載する。また、BD-ROMドライブやBlu-ray Discドライブをはじめ、Altec Lansing製のスピーカーと「HP Triple Bass Subwoofer」を内蔵し、Dolby Home TheaterをサポートするなどAV環境も充実している。ExpressCardスロットに収納できる「HP ScrollSmart Remote Control」も付属する。

※記事初出時、1920×1200ドットとありましたが、正しくは1920×1080ドットでした。おわびして訂正します。
ht_0809hph12.jpght_0809hph13.jpg 左から18.4型ワイド光沢液晶ディスプレイを搭載した「HDX18 Premium Series Notebook PC」、16型ワイドの「HDX16 Premium Series Notebook PC」。いずれも1920×1080ドット表示に対応する

ht_0809hph14.jpght_0809hph15.jpght_0809hph16.jpg 左からHDX18とHDX16のキーボード。いずれもテンキーを備えている。タッチパッドにもZEN-design「Fluid」が採用される(写真=右)

ht_0809hph17.jpght_0809hph18.jpght_0809hph19.jpg HDMI端子も標準装備しており、大画面テレビなどに接続して気軽にHDコンテンツを楽しめるほか、eSATA端子も内蔵する(写真=左と中央)。パームレスト右下には指紋認証ユニットがある(写真=右)

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