“Y”を超える高性能マシンを巧みなハンドルさばきで乗りこなせ!――Let'snote F8

4年近いブランクを経て新たなバリエーションが追加された。Let'snoteにも、未知の方向性が残されていたようだ。その方向性を示すキーワードは「ハンドル」なのだ。

» 2008年10月06日 10時00分 公開
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TOUGHBOOKがウニモグ、既存のLet'snoteがSUVなら、Fシリーズは?

4年ぶりの新シリーズとなる「Let'snote F8」

 既存のLet'snoteシリーズは、もともと「小型軽量ボディ」と「長時間駆動」という、両立が困難な2つの要素を徹底的に追求したノートPCとして生み出された製品だ。コンパクトモバイルを最大限に追求した「R」に始まり、そのバリエーションとして、ユーザビリティにも配慮した「T」、光学ドライブを内蔵したオールインワンモバイルの「W」、そして、デスクトップに負けない処理能力と大画面を装備した「Y」と、順次ラインアップに追加されてきた。

 その一方で、実際にノートPCをフィールドで活用するユーザーから寄せられた声に応えて、いち早く堅牢性能の必要性に気がつき、「小型軽量」「長時間駆動」に並ぶ、もう1つの基本コンセプトとして「タフ」を追求している。その堅牢性能の強化に貢献しているのが、同社のフィールドモバイル用途PC「TOUGHBOOK」シリーズだ。

 とはいえ、Let'snoteとTOUGHBOOKをひと目見ただけで、同系統の製品だと即座に分かるユーザーは少ないだろう。Let'snoteにTOUGHBOOKの要素が取り込まれているといっても、それは内部的な話にすぎなかったからだ。しかし、久々に新たなバリエーションとして追加された「F」は少し違う。本体手前に装備された“ハンドル”が、外見上でも実用上でも、TOUGHBOOKとの関連性を明確に主張しているからだ。

 そもそもTOUGHBOOKは、現行のメインモデルである「CF-30」に代表されるように、堅牢性能を第一の特徴としている。例えるなら、TOUGHBOOKはまさしく史上最強の4WDと称される「ウニモグ」(UNIversal MOtor Gerät)であり、Let'snoteは、コイルスプリングとATミッションを導入して街乗りに最適化されたイマドキの“5ナンバー”SUV(Sport Utility Vehicle)といっていい。このたとえに倣うならば、今回登場した「F8」は、高速でも快適に走れるSUV車といえる。

従来機種との比較で約2倍という“別次元”の高性能を実現

 Let'snoteシリーズにおいては、これまで「Y」がカバーしていた、デスクトップPC並みの高性能と大画面を要求するユーザーを受け継ぐように思える「F」だが、決して「Y」をリプレースしてしまうわけではない。「Y」は今後も従来の延長線上で性能を高めたラインアップとして維持され、「F」はいわば“別次元”の高性能を求めるユーザーに対する答えとして提供される。

 インテルのノートPC向け最新プラットフォーム「Centrino 2」を採用し、Intel GS45 Expressチップセットを導入した点は、同時に発表された「R8」「T8」「W8」と変わらない。しかし、「F8」ではCPUにCore 2 Duo SP9300(動作クロック2.26GHz)を搭載することで、例えば「W7」と比較した場合で、約2倍という高パフォーマンスを実現している。

 また、ディスプレイにはLet'snoteシリーズ初となるワイド液晶を採用。これまでビジネス用途ではワイド画面の必要性は薄かったが、各種情報表示が可能なサイドバーを標準搭載したWindows Vistaの利用が徐々に進んでおり、その状況を受けての決断だろう。サイズは14.1型ワイド、解像度は1440×900ドットで、実用的な視認性(ドットピッチ0.211ミリ)を確保しつつ、1024×768ドットの1.65倍という情報量を表示可能としている。

 ミニポートリプリケーター(オプション)に関しても、「F8」のみに新しいタイプのものが用意され、DisplayPortでの接続も可能となる。

 標準バッテリーによる駆動時間はカタログ値で約9時間とされている。試しにDVD-Videoを再生してみたところ、4時間弱の連続再生が可能だった。通常の利用であれば最低でも4〜5時間以上は動作可能で、省電力設定をうまく利用すればカタログ値に近づけられるという感じだろうか。「Panasonic電源プラン拡張」では、液晶ディスプレイの明るさ、ドライブ電源やファンの制御に加え、Windows Aeroの有効/無効などのさまざまな省電力設定をまとめて行える。

Let'snoteシリーズで初めて導入された14.1型ワイド液晶ディスプレイ。最大解像度は1440×900ドットで、ドットピッチも0.211ミリと見やすい画面表示を重視している
均等ピッチを確保したキーボード。タッチパッドの位置はホームポジションに合わせてある。パームレストの右側が跳ね上げ式の内蔵ドライブカバーとなっているのは従来のLetsnoteと同様だ

正面には電源ボタン、無線LANのオン/オフスイッチ、内蔵ドライブ開閉スイッチ、そして、中央に“ハンドル”が用意されている
背面には右寄りに見えるバッテリーパックのみ。バッテリー駆動時間は約9時間とされている

左側面にはLet'snote F8のために用意された新しいポートリプリケータのための専用コネクタにPCカードスロット(Type II準拠)、SDメモリーカードスロットが搭載されている
右側面にはUSB 2.0×3、アナログRBG、有線LAN、FAXモデムがある。インタフェースの種類と配置は、ほかのLet'snoteシリーズとほぼ同じだ

携帯に対する心理的負担の軽減が大きい“ハンドル”

 充実した性能と機能を盛り込んでいるにもかかわらず、例のごとく、0.2ミリ厚ガラスの薄型液晶パネル、0.6ミリ厚成型の薄肉マグネシウム合金ボディ、軽量ファン(同等CPUモデルと比較して60%軽量化)、そして、新開発の超軽量ドライブ(50.5グラム)などにより、「F8」の本体重量は1.63キロにとどまっている。

 さらに注目すべきなのが、冒頭でも述べた「ハンドル」の存在だ。ノートPC本体が持ち運びやすいかどうかを決めるのは、軽さも重要なポイントとなるが、決してそれだけではない。そう、“持ちやすさ”も大きく影響してくるものだ。Let'snoteシリーズでは、これまでにも本体形状や表面加工といったアプローチで持ちやすさを追求してきたが、この「F8」ではついにハンドルを標準で装備した。必要に応じて引き出して利用することで、片手で容易に持ち運べるように工夫されている。

 持ち運びにハンドルを握ることで、物理的な負担の軽減もさることながら、それにも増して、「落としてしまうのでは」という心理的不安を感じなくてすむのはありがたい。普段、ハンドルは本体とほぼ完全に一体化しており、その形状もスマートに仕上げられているが、TOUGHBOOKと同等の強度をうたっているだけに意外なほど頑丈だ。

 さすがに、TOUGHBOOK「CF-30」のように本体が特殊コーティングのキャビネットで覆われているわけではないので、本格的に外出するときにはカバンに収容したいユーザーも多いかもしれないが、少なくとも、屋内での移動では、このハンドルの存在が大いに役立つに違いない。

 もちろん、パナソニックのLet'snote直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、この新しい「F8」のために多彩なカスタマイズオプションを用意している。店頭モデルでもHDDの容量は160Gバイト、メモリ2Gバイト(オンボード1Gバイト+増設1Gバイト)という十分な装備を確保しているが、マイレッツ倶楽部なら、HDDは250Gバイト、メモリはオンボード2Gバイト(メモリスロットへの2Gバイト増設と合わせて最大4Gバイトまで拡張可能)というハイスペックモデルも選択できる。

 天板も標準の「シルバーフェザー」に加え、「プレジャーレッド」「キュリオスピンク」「イズムブラック」「レゾナンスグレー」「ライプブルー」の5色が用意されている。バッグにまったく収納しなくてすむ、もしくは、収納する時間を最小限にすませられる「F8」だからこそ、カラー天板で個性を主張してみてはいかがだろうか。

4年ぶりとなる新シリーズの最大の特徴となるのがこの「ハンドル」だ
「大画面の“Y”を気軽に携帯させる」ために取り付けられたハンドルがLet'snoteシリーズの新しい方向性となる

メモリスロットには裏面からアクセス可能だ。標準構成ではオンボード1Gバイト+メモリスロット1Gバイトとなるが、カスタマイズが可能なマイレッツ倶楽部では、オンボード2Gバイト+メモリスロット2Gバイトの構成が選択できる
HDDは耐衝撃のためにラバーで覆われている。Let'snoteの大事なコンセプト「タフ」は健在で、Fシリーズでも「76センチ動作落下」「キーボード全面防滴」「100キロF加圧振動」の工場内テストをクリアしている

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提供:パナソニック ネットワークマーケティング株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年11月5日