MSI製Netbookの新モデル「Wind Netbook U90」と、限定モデルの「Wind Netbook U100 Extra」が10月4日から販売開始となる見込みだったが、各ショップの入荷数が購入予約分で埋まってしまったため、ほぼ店頭に出回らない状況となった。
フェイス PC館は「ウチの系列店では、Wind Netbook U100 Extraが全国で100台程度しか仕入れられなかったようです。このため、店頭に回せる分が確保できていないのが現状です」と語った。ただし、Wind Netbook U90は近日中に登場する可能性が残っているという。
Wind Netbook U90は8.9型ワイド液晶を搭載するエントリークラスのNetbookで、販売価格は5万円弱になる見込みだ。Wind Netbook U100 Extraは、10型ワイドの従来モデル「U100」を強化した仕様で、メモリとストレージ容量を2倍にしている。さらにIEEE802.11b/g/nやBluetoothに対応し、バッテリーも6セルタイプに変更している。TSUKUMO eX.は「限定モデルといっても台数は明記されていないので、今後再入荷する可能性もあります。今回入手できなかった方は、今後の動向を見守っていてください」と話していた。
なお、ASUSTeKの「Eee」ブランドから、低価格なデスクトップPC「Eee Box B202」も10月2日に発売されたが、翌日には発売中止となってしまった。
Eee Box B202はAtom N270を搭載したWindows XP Home Editionマシンで、外付けHDD並みのコンパクトな筐体を採用。80GバイトのHDDと1Gメモリ、DVI-I出力、ギガビットイーサネットなどを搭載し、価格は4万5000円前後となる。
販売が急きょストップしたのは、Eee BoxのDドライブにウイルスが混入していたためだ。購入者の間ですぐにウワサとなり、ASUSTeKが検証した結果、事実と判明。直後に販売中止と購入者への無償交換を発表した。
入荷したソフマップ パソコン総合館は「比較的好調に売れていましたが、ASUSTeKの担当者から連絡が入り、すぐに販売を停止しました。今後の入荷は未定です」と言葉少なに語る。また、別のショップでも「ウイルス混入というのは、最近聞かないトラブルですね。今回の問題が、Netbook全体の売れ行きに悪影響を及ぼさないか心配です。ASUSTeKの今後の迅速な信頼回復を期待します」と不安げに語っていた。
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