そのノートはルビーの輝き――「FMV-BIBLO NF/B70」に触れるFMV秋冬モデルの主力機(2/3 ページ)

» 2008年10月07日 11時15分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

10キーを標準装備、タッチパッドにはジェスチャー機能

 液晶ディスプレイのサイズは15.4型ワイド、画面解像度は1280×800ドットだ。大柄なボディに余裕をもって収まる画面サイズで、表面は同社がスーパーファイン液晶と呼ぶ光沢処理を採用している。十分な輝度、コントラストがある鮮やかな表示だが、視野角はあまり広くなく、外から光が差し込んでくるような環境では表面の映り込みが少々気になった。上位モデルの「NB/B75」以上で行われている画面の低反射処理が省かれているためだろう。

 キーボードは、右側に小型の10キーを装備する103キーの構成だ。そのため主要キーのピッチは約18ミリとボディサイズの割にはやや小さめになっている。10キー部分はさらに一回り小さいが、デザイン的にも収まりがよく、特に操作しにくいと感じることはなかった。キーストロークは約3ミリ確保されており、なかなかしっかりしたタッチ感があり、タイプした時のたわみも少ないほうだ。

1280×800ドット表示の15.4型ワイド液晶ディスプレイは高解像度ではないが、ドットピッチに余裕があり、初期設定の状態で文字やアイコンが見やすい(写真=左)。数値の入力作業に便利な小型の10キーを備えた日本語103キーボードを採用している(写真=中央/右)

赤色のタッチパッドが斬新だ。横スクロール機能付きの光学式マウスも付属する

 2ボタン式のタッチパッドにはシナプティックスの多機能ドライバが導入されており、上下/左右のスクロール、コーナータップなど多彩な機能が利用できる。新機能としてジェスチャー機能が追加されており、パッド上で指を回転させながらなぞることで上下/左右のスクロールを行う「カイラルモーション」、2本の指をパッド上で開閉することで画像やウィンドウの拡大/縮小を行う「ピンチ」、パッド上で指をすばやくはじくように動かすことでポインタを高速移動させる「モーメンタム」といった動作に対応する。これらの機能を使うにはシナプティックスのユーティリティで設定を有効にする必要がある。

 この中では「モーメンタム」が最も操作が簡単ですぐに自在に使えるようになったが、1280×800ドットの解像度では特にありがたみを感じないのも正直なところ。より解像度の高いディスプレイを使う場合には威力を発揮しそうだ。「ピンチ」は、「MacBook Air」や「MacBook Pro」などでおなじみの機能だが、FMVNFB70Rはタッチパッドが少し大きいためか「FMV-BIBLO LOOX R/B70」で試したときよりは使いやすい印象をもった。「カイラルモーション」は作動するタイミングをつかむのが難しい印象だ。なお、製品パッケージにはUSB接続の光学マウスも標準で添付される。タッチパッドの操作に慣れない場合はこちらを使えばよいだろう。

 タッチパッドの2つのボタンの間には指紋センサーを標準装備しており、1度登録しておけば、Windows VistaへのログオンやWebサイトのパスワード認証などをセンサーに触れるだけで行えて便利だ。キーボードの奥にはボリューム調整のほか、Webブラウザやメーラーを起動する6つのワンタッチボタンがある。機能が直接プリントされているので分かりやすく、また割り当てるアプリケーションも専用ユーティリティでカスタマイズすることが可能だ。

2ボタン式のタッチパッドにはシナプティックスの多機能ドライバが導入されており、パッドのエッジを使った上下/左右のスクロールなどに対応する。2本の指を開閉することで画像や文字の拡大/縮小が行える「ピンチ」などのジェスチャー機能も追加された

キーボード左奥にあるワンタッチボタンで起動するアプリケーションは、専用の管理ユーティリティでカスタマイズすることができる

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