そのノートはルビーの輝き――「FMV-BIBLO NF/B70」に触れるFMV秋冬モデルの主力機(3/3 ページ)

» 2008年10月07日 11時15分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
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最新システムならではのハイパフォーマンス

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 ここからはベンチマークテストの結果を見てみよう。FMVNFB70RのプリインストールOSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、DDR3-1066を採用したメモリが「5.9」の最高スコアをマーク、最低のゲーム用グラフィックスでも「3.8」とバランスよく高いスコアを獲得している。

 PCMark05 1.2.0では、CPUが「5744」、メモリが「5005」といずれも好スコアが目立つ。Graphicsのスコアも「2416」とこれまでのインテル製のチップセット内蔵グラフィックスと比べると、明らかに性能が向上しているのが分かる。

 それは3DMark06 1.1.0のスコアにも現れているが、このスコアではやはりDirectX 9以降の技術を利用したゲームタイトルをプレイするのは苦しい。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアはHighの設定で「2696」と、公式サイトのガイドラインによれば「つよPC」に相当するスコアをマーク。この程度のゲームなら実用的にプレイできるレベルにはあるといえる。

左から、PCMark05、3DMark06、FF XIベンチの結果

 ボディの放熱性と静音性もかなり優秀だ。机の上に置いて使用している状態では、アイドル時はほとんど無音に近い感覚で、負荷をかけても動作音はほとんど変わらなかった。発熱もしにくいほうで、室温26度の環境においてベンチマークテスト実施後に放射温度計でボディの表面温度を測定してみたところ、パームレスト部は31〜34度と極めてクールだった。手が触れる部分で最も熱くなっていたのはキーボード右上の「@」キー付近だが、それでも40度弱といったところで、熱設計に余裕があることがうかがえる。これはやはりTDP 25ワットのCore 2 Duoを採用していることが大きいと思われる。

満足度の高いスタンダードノートPC

 FMVNFB70RのWEB MARTでの販売価格は16万9800円となっている。最新システムの採用による高いパフォーマンスと拡張性を備えており、高い静音性と放熱性がもたらす快適さは特筆できる。ビジネス向けのPCとは一味違った存在感のあるカラーバリエーションもうれしい。家庭向けのスタンダードノートPCとしてはよくできた1台だろう。

 また、1つ上位のモデルとなる「NF/B75」もオススメだ。WEB MART価格で1万円ほど高くなるが、HDD容量が320Gバイトに増えるとともに無線LANがIEEE802.11a/b/g/nドラフト2.0対応にグレードアップしてCentrino 2正式対応となり、液晶に低反射処理が施され、Webカメラ、FeliCaポートも標準装備となるなど、かなり機能が充実する。予算に余裕があるならば、こちらも検討するとよいだろう。

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