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» 2008年10月10日 17時29分 UPDATE

まもなくβがとれます:マイクロソフトが「Silverlight 2」正式版のリリース時期を発表

マイクロソフトが次世代Webブラウザプラグイン「Silverlight 2」の説明会を開催し、10月第3週の正式リリースを告知。“SeaDragon”の名で知られる画像高速表示機能「DeepZoom」のデモなども行った。

[ITmedia]

 現在β版で提供されている「Microsoft Silverlight 2」(以下、Silverlight 2)が、来週正式に公開される。最終版のリリースに先駆けて、マイクロソフトはその製品概要や主要パートナー企業を紹介する記者説明会を行った。

og_sl_001.jpg DeepZoomを体感できるHard Rock Cafeの「MEMORABILIA」

 Silverlight 2は、WindowsとMac OSに対応し、IE、Firefox、Safariといった主要Webブラウザで利用できるクロスプラットフォーム&クロスブラウザのWebブラウザプラグインだ(Linuxへの対応は、同社がオープンソースプロジェクトに技術提供をしており、Moonlightの名で開発されている)。2007年9月にリリースされたSilverlightの機能拡張版で、メディア機能関連では従来のVC-1コーデックによるHD映像(720p)のサポートに加え、同社が開発中のDRM技術“PlayReady”を基盤とした「Silverlight DRM」や、マルチスケールの画像をシームレスにつなぐ「DeepZoom」といった最新技術を実装しているのが目を引く。

og_sl_002.jpgog_sl_003.jpgog_sl_004.jpg 説明会で行われた「DeepZoom」のデモ。MEMORABILIAに並ぶ写真から、マウスホイールで中央左下に並ぶ封筒を拡大し、左上に張られた切手を眺めると、16の風景が並んでいる

og_sl_005.jpgog_sl_006.jpgog_sl_007.jpg そのまま中央左下の風景に映っているHard Rockの看板をさらに拡大すると、通りの反対側にあるショーウィンドウが反射しているのが分かる

og_sl_008.jpgog_sl_009.jpgog_sl_010.jpg そのショーウィンドウに立てかけられたフォトフレームの中には……。なお、このデモはSilverlight 2をインストールすれば、実際にHard Rock Cafeの「MEMORABILIA」で試すことができる。全体で見ると超高解像度の画像をシームレスに拡大/縮小できるのが分かるはずだ


og_sl_000.jpg マイクロソフト執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 大場章弘氏

 説明会の冒頭に登壇した、マイクロソフト執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は、現在のWebを取り巻く技術や業界のトレンドを総括して、「(最近のマイクロソフトが掲げる)“ソフトウェア&サービス”の世界を推し進めるうえで、Silverlightが重要な技術になる」と説明し、リッチなUIや分かりやすい操作性を持つRIA(リッチインターネットアプリケーション)開発が今まで以上に重要になると強調した。

 また、同氏が「例えばブラウザのシェアを考えるとMS(の製品)だけに固執するのは意味がない。マルチプラットフォームの重要性は理解している」と語るように、このSilverlightは、インターオペラビリティ(相互運用性)に関して消極的な印象のあったマイクロソフトが、Webアプリケーションの世界に打って出るための重要な足がかりでもある(例えば、MacのSafariでGyaOの視聴が可能になったことをよろこぶユーザーは少なくないはずだ、たぶん)。なお、同社はクロスプラットフォームに関して「絶対とは言い切れないが」と前置きしたうえで、「開発は継続する」「プラットフォーム間での機能差はつけない」「リリースのタイミングは同じ」という3点を挙げ、社内でもインターオペラビリティに注力する風潮ができているとアピールした。

 大場氏はSilverlight 2に対応したパートナー企業として、USENの高野輝次氏、エス・エス・ジェイの尾花氏、アクセンチュアの土屋氏を壇上に招き、パートナーエコシステムの拡充によって「新しい次世代のアプリケーション体験をユーザーに提供していきたい」と、正式リリースを目前にひかえたSilverlight 2への期待を語った。

og_sl_012.jpgog_sl_011.jpgog_sl_013.jpg ソリューションプロバイダーのエス・エス・ジェイが披露した総合業務パッケージ(次期SuperStream)のモックアップ。同社商品企画部長の尾花俊孝氏は、Silverlight 2を採用するメリットとして画面回りとビジネスロジック層(.NET Framework 3.5)を分離できる点を挙げる(写真=左)。USENは今後カラオケサービスなどを通じ、動画内で広告を展開する新しいアプローチを行っていく(写真=中央)。アクセンチュアの土屋光司氏は、グラフィカルで直感的なUIは、経営者層などに対して情報の把握や意志決定にかかる時間を短縮化できると語り、“短期間で作成した”という経営分析アプリケーションのデモを行った(写真=右)

 ちなみに、Silverlight 2はすでにβ版が公開されており、今回の説明会で最も目新しいニュースといえば“10月第3週中に正式版を全世界同時にリリースする”という内容になるが、具体的な日時については明らかにされていない。

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