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» 2008年10月14日 17時00分 UPDATE

イマドキのイタモノ:MSIの「P45-8D Memory Lover」でメモリを差しまくる (1/2)

DDR3も無理なく買える価格になってきた2008年。DDR3とDDR2に対応する製品もいくつか登場している。今回はその中の1枚を紹介。「名は体を表す」とはよくいったものだ。

[寺崎基生,ITmedia]

 今回紹介するマザーボードは、一見すると大変豪華に見えるMSIの「P45-8D Memory Lover」(以下、P45-8D)だ。8本のメモリスロットを持ち、DDR2、DDR3をそれぞれ4枚差しで利用できる。DDR2とDDR3に対応するマザーボードはこれまでにもあったが、8本のメモリスロットは珍しい。

kn_p458d_01.jpg Intel P45 Expressチップセットを搭載。サウスブリッジはICH10Rを採用しているので、RAIDも構築可能だ

DDR2もDDR3も4本のメモリスロットを使える!

 MSIでは、これまでにもDDR2とDDR3に対応するマザーボードをリリースしてきた。DDR3メモリに対応した「Intel 3」シリーズチップセット搭載のモデルでは、初期にDDR2×2スロット+DDR3×2スロットという4スロット構成を投入し、その後、DDR2×4スロット+DDR3×2スロットの6スロット構成のモデルで、メモリの大容量化を進めてきた。

 P45-8Dは、従来には見られなかった8本のメモリスロットを有する。対応するメモリは、DDR2はDDR2-1066まで、最大メモリ容量は16Gバイトとなる。一方、DDR3ではDDR3-1333まで、容量はDDR2より控えめとなるが、最大8Gバイトまで搭載が可能となっている。

 メモリスロットを8本も用意するというのは、フットプリントの限られたマザーボードで実現するのは難しい。そのため、P45-8Dはレイアウトでいろいろと苦労しているようだ。例えば、Intel P45 Experssマザーでは、PCI Express x16スロットを複数搭載しているモデルが多いけれども、P45-8Dでは1本のみとなっており、2枚差しのCrossFireに対応できない。また、PCI Express ×1スロットも1本だけでほかにはPCIスロットが3本という構成になっている。最近のマザーボードとしてはPCIスロットが多めに確保されているが、PCI Express対応が増えてきた拡張カードを複数搭載できないことは留意しておきたい。

kn_p458d_02.jpgkn_p458d_03.jpg 8本のメモリスロットを持つ。コンシューマー用マザーとしては珍しい。1番と2番、5番と6番スロットがDDR2用で、3番と4番、7番と8番スロットがDDR3用になる(写真=左)。その分、拡張スロットはPCI Express x16が1本となり、グラフィックスカードの2枚差しはできない(写真=右)

 CPU電源周りのレギュレータやチップセットのヒートシンクが比較的小型であることも、メモリスロットに場所を確保したのが影響していると思われる。ただし、レギュレータとヒートシンクには、「DrMOS Touch」のロゴが印刷されているように、狭い実装面積でも問題ない性能を発揮できる工夫が施されている。DrMOSは、MSI P45 Platinumのレビューでも紹介しているが、MOS-FETとドライバICを1つにまとめた専用チップの名称で、高効率低発熱が特徴だ。P45-8Dの電源回路は、ハイエンドモデルのP45 Platinumと同じ5フェーズ構成になっている。高効率低発熱のDrMOSによってヒートシンクの小型化を実現でき、そのおかげで8本のメモリスロット搭載が可能になったのかもしれない。使用されているコンデンサは、すべて固体タイプとなっており、耐久性も十分に考慮された高級仕様だ。

kn_p458d_04.jpgkn_p458d_05.jpg 高効率低発熱のDrMOSを導入した電源回路を実装する。発熱が抑えられるため、レギュレータヒートシンクは熱くならない(写真=左)。チップセットのヒートシンクも小型でファンレスだ。サウスブリッジとは1本のヒートパイプで連結している(写真=右)

 オンボードで搭載している機能は、ギガビットLAN、IEEE1394、8ポートのSerial ATA、8チャネルオーディオと、ひと通りそろっている。P45-8Dはオーバークロッカーを特に意識したモデルではないが、それでも、オンボードのパワー&リセットスイッチと、バックパネルにCMOSクリアスイッチを装備しているなど、オーバークロッカーによくあるような、PCケースに入れずにチューニングを行うときでも便利なようにデザインされている。

kn_p458d_06.jpgkn_p458d_07.jpg オーディオコーデックにはRealtek ALC888を実装する(写真=左)。LANコントローラは、Realtek RTL8111Cを搭載してギガビットLANに対応(写真=右)。なお、IEEEE1394コントローラとしてJMicron JMB381も搭載している

kn_p458d_08.jpgkn_p458d_09.jpg Serial ATAは、ICH10Rが制御する6ポート(写真=左)とJMB363が制御する2ポート(写真=右)の、合計8ポートを用意している

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