ASUS「Eee PC 701SD-X」付属の外付けHDDにウイルス混入、回収へEee Boxは11月上旬に販売再開

» 2008年10月14日 17時30分 公開
[ITmedia]

Eee PC 701SD-Xの付属HDDを無償交換

「Eee PC 701SD-X」

 ASUSTeK(以下、ASUS)は10月14日、Netbook「Eee PC 701SD-X」に付属するUSB接続HDD(30Gバイト)の一部にウイルスが混入している可能性があると発表した。同製品を購入したユーザーに対して、HDDを無償交換することで対応する。

 Eee PC 701SD-Xは9月20日に販売が開始されたNetbookで、本体内蔵のデータストレージである8GバイトSSDを補うため、無料のWebストレージ10Gバイト(Eee Storageサービス)と30GバイトのUSB接続HDDが付属している。

 ASUSによれば、10月3日に発表したEee Boxのウイルス混入を受け、出荷予定の全製品について、最新の定義ファイルによるウイルスチェックを実施したところ、Eee PC 701SD-Xに付属するUSB接続HDDでウイルスが検出されたという。現時点では1000台のHDDが検査され、20台でウイルスの感染が確認された。Eee PC 701SD-Xは累計で約2万台を出荷中だ。

 混入したウイルスはトロイの木馬型「TROJ_GAMETHIE.RZ」(トレンドマイクロ製ウイルス対策ソフトの検出結果)で、一部オンラインゲームのパスワードなどの情報を盗み取る。ウイルス混入の原因は調査中で、ASUSは外付けHDDの製造工程にて何らかの原因で混入したと見ている。なお、ウイルスの混入が判明したのは付属のUSB接続HDDのみで、別工場で生産されるPC本体にウイルス混入は確認されていない。

Eee Boxは11月上旬から販売再開

 ASUSはEee Boxについて、ウイルス混入の経緯や今後の対策、販売再開の予定を発表した。ウイルスが混入したのは、8月中旬の工場生産時。日本語向けシステムデータを作成する段階で、ハードウェアをチェックするためのテストデータに混入していたという。Eee Boxは10月2日の販売開始時に約4500台が出荷されたが、ウイルス感染が判明して10月3日の午後には販売が中止された。販売ずみの台数は300台になる。

 ASUSは生産時にウイルスチェックを実施したが、当時の定義ファイルではウイルスを検出できなかったという。これに対して、複数のウイルス対策ソフトを用いた最新定義ファイルによる検査を製造工程から出荷段階まで複数実施することで、再発防止の対策をすでに講じたとしている。

 Eee Boxを購入したユーザーに対する製品交換は、同社のサポートセンターにて申し込みを受け付けており、10月14日より順次手配する。Eee Boxの販売再開は11月上旬の予定だ。

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