アップルの新型MacBookファミリーに共通するもの元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)

» 2008年10月15日 12時25分 公開
[元麻布春男,ITmedia]
前のページへ 1|2       

一番の進化はボリュームゾーンのMacBook

黒縁仕様になったMacBook

 いずれにしても、前ページで挙げた4と5については実物を見て、触れてみないことには、その善しあしはよく分からない(本稿執筆時点で、筆者はまだ実物に触れていない)。細かな部分の変化としては、MacBook Airに続きMacBookからもFireWireポートがなくなった。MacBook Proには残されているとはいえ、FireWireのサポートが縮小していくのは避けられないようだ。

 今回発表された3ラインのMacBookシリーズで、やはり一番進化した印象が強いのはMacBookだ。金属ボディ採用による軽量化、グラフィックス性能の向上、トラックパッドの大型化など、モデルチェンジによる恩恵が最も顕著である。一番数が売れる、ボリュームの出る製品が、最も恩恵を受けるというのは、ごく当たり前のことだが、MacBookMacBook Proの差はいよいよ小さくなりつつある。

 ただ、新ボディのMacBookで従来のMacBookすべてを置き換えるのはコスト的に難しかったようで、ローエンドモデルにポリカーボネートボディの従来モデル(白)が1機種だけ残されている。米国で1000ドルを切るこのモデル(日本では11万4800円)は、初めてMacを買うユーザーの呼び水になっているようで、そのまま残された。ただ、わが国での販売価格は、このところの円高を反映して1万5000円ほど値下げされており、従来以上にお得になっている(それでも筆者なら新しいアルミニウムボディの新型MacBookを買いたいと思うが)。

 一方、一部でウワサされていた低価格の携帯型Mac(NetBookをもじってNetMacなどと呼ばれる)は今回発表にならなかった。まだこの市場(低価格モバイル機)は未成熟で、もう少し動向を見極めたいというところなのだろう。もちろん、不透明な景気の動向も気になるところだ。

マイナーバージョンアップが行われた17型ワイドのMacBook Pro(写真=左)と、価格が引き下げられたポリカーボネート仕様のMacBook(写真=右)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー