注目のガラスマルチタッチトラックパッドは、まず何よりも手触りがよく、指のすべり具合も適度だ。パッド全体をボタンとして利用できる仕組みだが、スペースキー側が全体の支点となっており、手前側が沈み込むような動きになる。ピアノなどの鍵盤の動きをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれない。その仕組み上、パッドの上半分くらいは、少し力を入れないとクリックしづらい。筆者はタップ派なので気にならないが、実際の押し心地は実機で確認したほうがいいだろう。
今回ついに導入された4本指でのスワイプ操作は、上へのスワイプがデスクトップ表示のエクスポゼ、下へのスワイプが全ウィンドウ表示のエクスポゼ、左右へのスワイプがアプリケーション切り替えとなっている。
この設定は固定されており、ほかの機能を割り当てることはできない。筆者はデスクトップ表示のエクスポゼよりもアプリケーションウィンドウ表示のエクスポゼを多用するので、ちょっと残念だ。
一方、MacBook AirとMacBook Proに先行導入されていた3本指スワイプによる移動は実に便利。特にSafariの戻る/進むはブラウジング時に大活躍する。
なお、トラックパッドの設定は従来は「キーボードとマウス」の設定の一項目だったが、本機では独立している。多彩になったジェスチャーの内容が、画面右側のビデオ表示で解説されるようになったのもポイントだ。
内蔵スピーカーの場所は移動され、聞いた感じや外観からはその位置を判別できない。音質的には旧MacBookよりもクリアに思える。
そういえば海外Mac系サイト発の情報で、iPhoneのイヤフォン兼ヘッドセットが新MacBookでもiTunesコントローラーとして機能するという報告があった。で、確認してみたら事実だった。1回押すと再生/停止、2回連続で押すとスキップという、iPhoneと同様の動作を実行できる。
少し気になったのは、(個体差かもしれないが)ヘッドフォンジャックの遊びが少なくてプラグが差し込みにくいこと。接続が確実になるのはよいのだが、ヘッドフォンを頻繁に抜き差しするユーザーにはちょっと使いにくいかもしれない。
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