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» 2008年11月11日 16時00分 UPDATE

直販モデルが大幅値下げ:プライスダウンでお得になった低価格ミニノートPC「Inspiron Mini 9」をむいてみた (1/2)

デルのAtom搭載低価格PC第1弾「Inspiron Mini 9」。OSも選べるミニノートPCの内部に迫る。

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

2種類のボディカラーを用意し、直販モデルは仕様のカスタマイズが可能

ht_0811du01.jpg 8.9型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「Inspiron Mini 9」

 デルの低価格ミニノートPCは、9月発表のInspiron Mini 9、10月発表のInspiron Mini 12というラインアップで構成される。前者は1024×600ドット表示に対応した8.9型ワイド液晶ディスプレイを、後者は1280×800ドット表示対応の12.1型ワイド光沢液晶ディスプレイを搭載する。最廉価モデルでは3万円台の低価格と、232(幅)×172(奥行き)×27.2〜31.7(高さ)ミリで約1035グラムという優れた携帯性を武器にするInspiron Mini 9に対し、SSDではなく1.8インチHDDを内蔵し、主要キーで17.5ミリピッチを確保した扱いやすいキーボードを備えたスリムノートPCがInspiron Mini 12という構図だ。

 いずれもラッチレスのボディを採用し、液晶ディスプレイ天面部分のカラーリング(パール・ホワイトもしくオプシディアン・ブラック)が選べるのは共通だ。このクラスのPCでは珍しく、両機ともファンレスで優れた静音性を実現しているのも見逃せない。なお現時点で、Inspiron Mini 12は店頭モデルが先行して販売(8万9800円〜)されており、BTOが可能な直販モデルは11月下旬に発売予定となっている。

 11月11日にはInspiron Mini 9の直販モデルが値下げされ、Windows XP Home Edition(SP3)と16GバイトSSDを搭載した「プラチナパッケージ」が4万9980円(発売当初は6万4980円)に、Ubuntu 8.04 (DELL カスタマイズ版) の「ベーシックパッケージ」が3万4980円(同4万9980円)、イー・モバイルの「にねんMAXプラン」への同時加入が前提となる「イー・モバイルにねんMAX付きプレミアムパッケージパッケージ」が100円(同9980円)となった。大胆なプライスダウンだけに、競合メーカーの動向が気になるところだ。

 店頭モデルは仕様が固定で日本語キーボードとなるのに対し、直販モデルはカラーリングだけでなく、キーボードや内部のスペック、OSなどを細かくカスタマイズできる。今のところ、Inspiron Mini 12のBTOメニューの詳細は不明だが、Inspiron Mini 9のBTOをメニューは豊富で、ほかのNetbook/低価格ノートPCには見られない特徴となっている。細かい仕様や製品レビューなどは下の囲み記事に譲り、ここではInspiron Mini 9の内部構造に迫る。

ht_0811du02.jpght_0811du03.jpg オブシディアン・ブラック(写真=左)とピュア・ホワイト(写真=右)という2種類のカラーリングが用意されている。どちらも光沢タイプのため、指紋や手の脂が目立つ



内部へのアクセスは非常に簡単

 Netbook/低価格ミニノートPCの内部スペックは、Atom N270(1.6GHz)のCPU、グラフィックス機能を統合したIntel 945GSE Expressチップセットで、メモリも1Gバイトとほぼ共通だ。本機もその例に漏れないが、メモリはBTOで512Mバイトに変更可能だ。ストレージはSSDとなり、容量は16Gバイト/8Gバイト/4Gバイトに分かれ、4GバイトはOSにUbuntuを選んだときのみ選択が可能となっている(そのほかはWindows XP Home Edition)。用途によっては心もとないSSDの容量をカバーすべく、BTOメニューには容量120Gバイトのバッファロー製ポータブルHDDが選択肢にあるので、必要に応じて選びたい。

 さて、内部へのアクセス性については、手間がかかるMSIのWind NetBookや日本エイサーのAspire oneに比べ、本機は非常にシンプルだ。底面にある2本のネジを回してカバーを取り外すだけで、1基のメモリスロットと3基のMini PCI Expressスロットにアクセスできる。後者は、SSDとIEEE802.11b/gの無線LANモジュールで埋まっており、残りはWWAN用となるが、日本ではBTOメニューが用意されず、空きスロットのままとなっている。

 ちなみにメーカーのサポート対象外となるが、手持ちの2Gバイトメモリ(PC2-6400やPC2-5300)を何枚か差し替えてみたところ、いずれも2Gバイトと認識されてOSが起動した。


ht_0811du04.jpght_0811du05.jpght_0811du06.jpg 4セルバッテリーの容量は14.8ボルト 32ワットアワーで、最長約3.4時間の駆動が可能だ(公称値)。ACアダプタはサイズが33(幅)×110(奥行き)×57(厚さ)ミリ、重量が約175グラムとコンパクトだが、ケーブル長が約255センチもあるので携帯時にかさばる(写真=左)。底面のカバーを開けるだけで主要なパーツにアクセス可能だ(写真=中央)。キーボードユニットは2本のネジを回すだけで取り外せる。CPUやチップセットの熱はキーボードユニット直下にある放熱板に伝わる仕組みだ(写真=右)

ht_0811du07.jpght_0811du08.jpght_0811du09.jpg 8Gバイトと4GバイトのSSDモジュールはインテル製が採用されていた(写真=左)。こちらは16GバイトのSSDモジュール(写真=中央と右)

ht_0811du10.jpght_0811du11.jpght_0811du12.jpg 店頭モデルは68キーの日本語キーボードのみで(写真=左)、61キーの英語キーボード(写真=中央)は直販モデルで選択が可能だ。コンパクトボディゆえ、キーボードにファンクションキーがなく、配列やキーピッチも不規則だ。英語キーボードのスペースバーは80ミリ、日本語キーボードのものは52ミリで、パームレストの奥行きは50ミリある。日本語キーボードのモジュール(写真=右)

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