先週に引き続き、インテルの次世代CPU「Core i7」に関する情報の詳細が見えるようになってきた。各PCパーツショップが11月15日深夜から11月16日0時以降にかけて行う取り組みは、あいかわらず「深夜販売」ではなく「深夜イベント」と呼ぶショップがほとんどだが、16日0時にCore i7と対応するX58マザーが販売されるのは確実な状況だ。
深夜イベントの決行を明言しているのは、ドスパラ秋葉原本店/T-ZONE.PC DIY SHOP/クレバリー1号店/ツートップ秋葉原本店/ソフマップ リユース総合館/フェイス本店/TSUKUMO eX./マウスコンピューター秋葉原ダイレクトショップ。2008年に行われた自作PC系の深夜販売は、1月20日の新型Core 2 Duo、8月30日のWindows Home Server 日本語版、10月25日のPT1があるが、今回は「まったく新しいプラットフォームなので、今年一番盛り上がると思います」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と期待されている。
即日販売が予想されているCore i7は3モデルで、上位から「Core i7 Extreme 965」が11万円台、「Core i7 940」が6万円台、「Core i7 920」が3万円台となる。X58マザーはインテル純正とASUSTeK/ギガバイト/MSIから登場する可能性が高く、価格は3万円から4万5000円前後まで開きがある。ただし、CPUに比べてマザーの入荷数が少ないというショップがいくつかある。
さて、これまでの深夜販売イベントと異なり、直前までかたくなに「Core i7の販売」を明言しない(できない)理由について、あるショップは「インテルがCore i7とX58マザーの発売日をまだ発表していないから。でも、これだけ大々的にキャンペーンを打って、Core i7を販売しないってことになったら暴動が起きますよ。ま、インテルもその辺は分かっていて、グレーゾーンを黙認しているわけですね」と話していた。
インテル側も深夜イベントが盛り上がるに越したことはなく、普段の厳しい情報規制をあえて甘くしているというわけだ。そこをついて、フェイス PC館は「16日販売予定」という“勇気のPOP”を張っていた。
もう1つ、今回の深夜イベントで特徴的なのは、アースソフトのチューナーカード「PT1」をキャンペーンの脇役に据えているショップが多い点だ。例えば、クレバリー1号店はCore i7とX58マザー、対応メモリをセットで購入した人を対象に、「先着5名様までPT1の購入権をプレゼントします。たまたまPT1の再入荷時期が重なったので、深夜イベントの盛り上げ役にしてみました」と語っている。
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