「これで販売しなかったら暴動が起きるでしょ」――Core i7“深夜イベント”直前のアキバ古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年11月15日 19時24分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

ばればれの美学「Core i7の発売日は不明ですが、11月16日0時に何かが起きます」

クレバリー1号店に設置されたCore i7のPOPと宣伝用モニター

 先週に引き続き、インテルの次世代CPU「Core i7」に関する情報の詳細が見えるようになってきた。各PCパーツショップが11月15日深夜から11月16日0時以降にかけて行う取り組みは、あいかわらず「深夜販売」ではなく「深夜イベント」と呼ぶショップがほとんどだが、16日0時にCore i7と対応するX58マザーが販売されるのは確実な状況だ。

 深夜イベントの決行を明言しているのは、ドスパラ秋葉原本店T-ZONE.PC DIY SHOPクレバリー1号店ツートップ秋葉原本店ソフマップ リユース総合館フェイス本店TSUKUMO eX.マウスコンピューター秋葉原ダイレクトショップ。2008年に行われた自作PC系の深夜販売は、1月20日の新型Core 2 Duo8月30日のWindows Home Server 日本語版10月25日のPT1があるが、今回は「まったく新しいプラットフォームなので、今年一番盛り上がると思います」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と期待されている。

 即日販売が予想されているCore i7は3モデルで、上位から「Core i7 Extreme 965」が11万円台、「Core i7 940」が6万円台、「Core i7 920」が3万円台となる。X58マザーはインテル純正とASUSTeKギガバイトMSIから登場する可能性が高く、価格は3万円から4万5000円前後まで開きがある。ただし、CPUに比べてマザーの入荷数が少ないというショップがいくつかある。


 さて、これまでの深夜販売イベントと異なり、直前までかたくなに「Core i7の販売」を明言しない(できない)理由について、あるショップは「インテルがCore i7とX58マザーの発売日をまだ発表していないから。でも、これだけ大々的にキャンペーンを打って、Core i7を販売しないってことになったら暴動が起きますよ。ま、インテルもその辺は分かっていて、グレーゾーンを黙認しているわけですね」と話していた。

 インテル側も深夜イベントが盛り上がるに越したことはなく、普段の厳しい情報規制をあえて甘くしているというわけだ。そこをついて、フェイス PC館は「16日販売予定」という“勇気のPOP”を張っていた。

TSKUMO eX.の深夜イベント告知ポスター。恒例の風船ダーツが登場するかは不明(写真=左)。フェイス PC館の前に掲げられたCore i7の看板。小さいPOPが張られている(写真=中央/右)

 もう1つ、今回の深夜イベントで特徴的なのは、アースソフトのチューナーカード「PT1」をキャンペーンの脇役に据えているショップが多い点だ。例えば、クレバリー1号店はCore i7とX58マザー、対応メモリをセットで購入した人を対象に、「先着5名様までPT1の購入権をプレゼントします。たまたまPT1の再入荷時期が重なったので、深夜イベントの盛り上げ役にしてみました」と語っている。

ASUSTeKのX58マザー「RAMPAGE II Extreme」は、4万〜4万5000円で登場する(写真=左)。ギガバイトのX58マザー2モデルも購入できる可能性が大(写真=中央)。MSIの4万円前後マザー「Eclipse SLI」を入荷しているショップも多かった(写真=右)

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