展示されていたのは6ベンダーの11製品。すでに、ITmediaでも、ベンチマークテストの評価環境として登場したインテルの「DX58SO」(というよりSmackOverのほうが通りがいいかもしれない)、フォトレビューを紹介した、ASUSの「P6T Deluxe」「Rampage II Extreme」、MSIの「Eclipse」「X58 Platinum」(後日掲載予定)、GIGABYTEの「GA-EX58-EXTREME」のほかにも、FOXCONNの機能満載マザーボード「MB-Bloodrage」「MB-Renaissance」、EliteGroupの「X58B-A」、そして、すでに紹介しているベンダーからもASUSの「P6T6 WS Revolution」、GIGABYTEの「GA-EX58-UD5」などが確認された。
メモリスロットは、多くの製品で6スロット用意している。グラフィックスカードを差せるPCI Express x16スロットは、多くの製品で3本という構成が多いなか、P6PT WS Revolutionはすべてがx16用スロットという構成で6本、また、FOXCONNのマザーは2枚ともx16スロットを4本載せている。また、EliteGroupのX58B-Aは最も少ない2本であったりする。ユニークなのは、MB-Bloodrageで、x16スロットを4本搭載しながらメモリスロットは3本のみと、いかにもゲームユーザーに的を絞った構成が心憎い。
Core i7シリーズの特徴の1つとして挙げられるのが、DDR3に対応したメモリコントローラをCPUに内蔵し、メモリバスの制御は、これまでのデュアルチャネルではなく、3本をまとめて扱うトリプルチャネルに対応したことだ。そのため、Core i7+Intel X58 Expressプラットフォームに移行する場合、システムメモリもDDR3を3枚まとめて用意するユーザーが多くなると思われる。メモリベンダーもそのあたりを想定していて、発表会で展示されていたメモリ製品では3枚で1つのパッケージになっているものが多く見られた。
Core i7がサポートするメモリバスクロックはDDR3-1066MHzとなっているが、マザーボードベンダーではIntel X58 Expressのメモリオーバークロック機能「XMP」や独自のオーバークロック機能などで、DDR3-1333MHz、1600MHz、2000MHzという高クロック動作をカバーしている製品がある。このような設定で動作させるにはメモリ側の対応も必要になるが、メモリベンダーの展示製品でも1600MHz対応や2000MHz対応製品が確認された。
ただ、一部のメモリベンダーの声として、「DDR2と明確に差がある現在の価格を考えると、高クロック高価格製品を投入するのはリスクが高い。供給されるDDR3とDDR2の数が逆転する2009年の夏まで高クロックメモリは普及しないのでは」という見通しを明かしていた。
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