発表会には、多数のゲストスピーカーが登場した。インテルの天野伸彦氏は、「“あちらさん”がいうところのネイティブクアッドコアになった」Core i7を「ターゲットは最高性能を求めるユーザー」と紹介したほか、GIGABYTEの資料でGA-EX58-EXTREMEとGA-EX58-UD5のグラフィックスカード用PCI Expressスロットのレーン構成が「16、16、8」となっている点について、「Intel X58 Expressは32レーンしか使えない。データシートをよく見ると16+16+8=40レーンではなく、16レーンが使えるスロットの1つにスイッチが用意されていて、グラフィックスカードを3枚差すと8レーンに切り替えられている。正確には“16+16+4”と“16+8+8+4”のパターンが用意される」と解説した。
日本における販売代理店として、GIGABYTEと長年組んできたリンクスインターナショナル代表取締役の川島義之氏は、「自作PCという、日本ではニッチで不安定な市場において、これまで安定したビジネスを続けられてきたのは、GIGABYTEという強力なパートナーのおかげ」と述べ、GIGABYTEが安定していた理由として、「日本の市場に適した製品を継続して投入してこれたから」と説明した。
さらに、川島氏は、この数年はASUSにシェアNo.1をとられてGIGABYTEは2位に甘んじてきたが、2008年にGIGABYTEの体制が一新して方向性が明確になったことで、シェアを回復しつつあり、現在はASUSとそれほど差がないという現状を紹介した上で、ASUSがEee PCなどをグローバルで投入しているが、日本の市場におけるGIGABYTEは自作PCに特化し、PCパーツの専門ベンダーとして注力することを明らかにした。
PCパーツ市場の動向について説明を行ったBCNアナリストの田中繁廣氏は、単体CPUの市場でCore 2 Duoが出荷台数の半数を占め、クアッドコアを含めると6割を超えるという状況を紹介し、完成PCの売り上げが減少している状況で、CPU単体売り上げ台数の前年同期比は2008年の第2四半期まで100%を超えているデータを示しながら、「PCパーツは景気の影響をうけない。出荷開始の3日でCPU売り上げの3割をCore i7が占めるなど、世代交代需要で、市場は伸びていく可能性がある」という予測を示した。
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