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» 2008年11月25日 13時30分 UPDATE

今度はAtomを搭載:Atom+スリムボディで5万円切りのNetbook「HP Mini 1000」を試す (1/2)

日本市場でEee PCと並んで低価格ミニノートPCの先駆けとなったHP Mini-Noteシリーズに、Atom搭載の“弟分”が追加された。その使い勝手をチェックした。

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

兄貴分の「HP 2133 Mini-Note PC」とはまったく異なるモデルを投入

ht_0811hm01.jpg Atomを搭載した「HP Mini 1000」

 2008年5月(米国は4月)に日本ヒューレット・パッカード(HP)から発表された「HP 2133 Mini-Note PC」は、同社直販のHP Directplusで5万9850円(発表当時、10月の値下げにより現在は4万4730円)という安価なミニノートPCとして、一足先に発売されていたASUSTeKのEee PCと並んで高い注目を集めた製品だ。

 今回リリースされた「HP Mini 1000」は、HP 2133 Mini-Note PCの“弟分”として加わったもので、両モデルは今後も併売されていく。HP 2133がVIA C7-M ULVのCPUに2.5インチHDD、そしてOSにWindows Vistaを搭載していたのに対し、Atom N270(1.6GHz)のCPUにWindows XP Home Edition(SP3)を採用したHP Mini 1000は、まさに「イマドキのNetbook」らしいスペックを採用しているのが特徴だ。



 上位機のHP2133との比較は下記の表にまとめたが、主要キーで17.5ミリのキーピッチと2ミリのキーストロークを備えたキーボードを除けば、ほぼ別モデルといえるほど大きく異なっているのが分かる。HP 2133は、HDDを衝撃から守る「HP 3Dドライブガード」や米デュポン製のマイラーを張って塗装ハゲや液体から保護したり、アルミとマグネシウム合金にアルマイト加工を施すことで、金属的な質感を出しつつ堅牢性に秀でたボディを備えていたが、Mini 1000ではそれらの要素は省かれ、ほかのNetbookと同様にABS樹脂製のボディを採用している。一方で液晶ディスプレイ天面には同社製PCでおなじみの「HP Imprint」が導入され、光沢感のあるボディを獲得。デザインパターンには、渦の模様を模した「ZEN-design uzu」が導入され、独特の存在感を放つ。ボディカラーも黒を中心にスペシャルモデルで深紅の「HP Vivienne Tam Special Edition」が用意されるなど、ビジネス指向だったHP 2133に対し、よりコンシューマーPCらしい訴求が行われている。

ht_0811hm02.jpght_0811hm03.jpght_0811hm04.jpg HP Mini 1000では、液晶ディスプレイ天面に“ZEN-Design uzu”のデザインパターンを取り入れた「HP Imprint」が施されている

ht_0811hm05.jpght_0811hm06.jpght_0811hm07.jpg こちらは従来機のHP 2133 Mini-Note PCで、アルミとマグネシウム合金を採用したボディや拡張性などが大きく異なる

HP Mini 1000の主なスペック
モデル HDDモデル 16GバイトSSDモデル 8GバイトSSDモデル
CPU Atom N270(1.6GHz)
メモリ DDR2 1Gバイト
メモリースロット 200ピンSO-DIMM×1(空きなし)
ストレージ 60Gバイト(1.8インチHDD) 16GバイトSSD+8Gバイトミニモバイルドライブ 8GバイトSSD
液晶ディスプレイ 10.2型ワイド光沢(LEDバックライト)
画面解像度 1024×600ドット
グラフィックス Intel GMA 950(チップセット内蔵)
無線LAN IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.1
有線LAN 100BASE-TX/10BASE-T
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカード/MMCスロット
Webカメラ
スピーカー 内蔵ステレオ
バッテリー 3セル
バッテリー駆動時間 約3.3時間 約3.5時間
ボディサイズ 261.7(幅)×166.7(奥行き)×25.9(高さ)ミリ
重量 約1.1キロ
OS Windows XP Home Edition(SP3)
HP Directplus価格 5万4600円 4万9980円

HP 2133 Mini-Note PCの主なスペック
モデル ハイパフォーマンスモデル スタンダードモデル
CPU VIA C7-M ULV 1.6GHz VIA C7-M ULV 1.2GHz
メモリ DDR2 2Gバイト DDR2 1Gバイト
メモリースロット 200ピンSO-DIMM×1(空きなし)
HDD 160Gバイト(5400rpm) 120Gバイト(5400rpm)
液晶ディスプレイ 8.9型ワイド光沢
画面解像度 1280×768ドット
グラフィックス VIA Chrome9 HC(チップセット内蔵)
無線LAN IEEE802.11a/g/b IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
有線LAN ギガビット対応
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカードスロット
ExpressCardスロット ExpressCard 54/34対応
Webカメラ ○(CMOS)
スピーカー 内蔵ステレオ
バッテリー 6セル+3セル 3セル
バッテリー駆動時間 約4.6時間(6セル)/約2.3時間(3セル)
ボディサイズ 255(幅)×166(奥行き)×27.2〜35.5(高さ)ミリ
重量 約1.27キロ(3セル)/約1.44キロ(6セル)
OS Vista Business Vista Home Basic
XPダウングレード権
HP Directplus価格 6万4680円 4万4730円

ストレージや容量が異なる3モデルをラインアップ

 3モデルでラインアップが構成されるMini 1000だが、相違点はストレージとBluetoothの有無だけだ。最上位モデルが1.8インチHDD(容量は60Gバイト)、SSDモデルは容量が16Gバイトと8Gバイトに分かれ、前者には容量8GバイトのUSBメモリ「HP ミニモバイルドライブ」が付属し、後者はBluetoothが省かれている。ちなみにミニモバイルドライブは、右側面奥にある専用のベイに装着する形で、ほかのモデルではフタが取り付けられ、後から取り付けができないようになっているので注意したい。また、HP Vivienne Tam Special Editionは2009年2月ごろ発売の予定で、スペックなど詳細は決まっていないとのこと。

ht_0811hm08.jpght_0811hm09.jpght_0811hm10.jpg 容量60GバイトのHDDモデル(写真=左)と、容量16GバイトのSSDモデルの初期状態(写真=中央)。試作機の16GバイトSSDモジュールはサンディスク製だった(写真=右)

 前述のZEN-Design uzuのほか、HP Mini 1000を実際に手にとって感じるのは、ボディのスリムさだ。サイズは261.7(幅)×166.7(奥行き)×25.9(高さ)ミリで、重量は約1.1キロと持ち運びも楽に行える。厚さは均等なのでカバンへの収まりもよいが、ACアダプタのケーブルが170センチと長く、3ピンタイプのためかさばるのがいただけない。

 バッテリーの駆動時間は、HDDモデルが約3.3時間、SSDモデルが約3.5時間となっている。リチウムポリマーを採用した薄型バッテリーの容量は11.1ボルト 26ワットアワーで、後日6セルの大容量バッテリーが追加される予定だ。このあたりはライバル機とほぼ同等クラスと考えてよいだろう。

ht_0811hm11.jpght_0811hm12.jpght_0811hm13.jpg CPU-Z 1.48の画面。CPUのATOM N270(1.6GHz)や1Gバイトのメインメモリを搭載しているのが分かる

ht_0811hm14.jpght_0811hm15.jpght_0811hm16.jpg リチウムポリマーバッテリーは底面にあり、簡単に着脱できる(写真=左)。容量は11.1ボルト 26ワットアワーで重量は約170グラム、公称の駆動時間はHDDモデルが約3.3時間、SSDモデルが約3.5時間となっている。メモリスロットは200ピンSO-DIMMスロットが1基あり、出荷時に1GバイトのDDR2メモリが装着済みだ(写真=中央)。ACアダプタはサイズが41(幅)×93(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量が約285グラムと比較的小ぶりなほうだ。なお、試作機には3ピンの電源ケーブルが付属していたが、製品版では2ピンタイプとなる(※記事初出時、電源ケーブルが3ピンタイプとの表記がありましたが、製品版では2ピンタイプが付属します)

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