11月中旬の登場が予想されていた、リードテックの動画編集支援カード「WinFast PxVC1100」が、約1週間遅れてアキバに登場した。価格は3万円弱で、在庫はごく少数だ。
WinFast PxVC1100は、東芝が開発したCellベースのプロセッサ「SpursEngine」を搭載したPCI Express x1の拡張カード。SpursEngineは動画のエンコードやデコードなどの処理に特化したプロセッサで、MPEG-2やMPEG-4/H.264などの動画をCPUにほとんど負荷をかけずに、高速で変換できるようになる。また、SD画質のDVDビデオなどをリアルタイムでアップスケーリングし、より高い解像度で再生するのも特徴だ。東芝のAVノート「Qosmio G50」などに搭載されているが、単体カードとして出回るのはWinFast PxVC1100が初めて。
初回入荷分が少量だったこともあり、多くのショップでは週末を待たずに売り切れている。フェイス本店は「朝に問い合わせを受けて、その日のうちに売り切れました。再入荷は早くて11月末になると思います」と語る。T-ZONE.PC DIY SHOPも「CPUでは太刀打ちできないくらいにすばやくエンコードができるので、エンコ職人がこぞって買っていきました。購入層はPT1と被っていると思います。一部のファンに熱狂的に売れているというのも共通点でしょうか」と語る。
一方、PCパーツショップ密集地から少し離れた中央通りにあるソフマップ秋葉原本館は、金曜日の時点で在庫を残していた。店員氏は「え!? ほかのショップでは飛ぶように売れているんですか? ウチはまだまだ十分ありますよ。在庫に気付いて、買っていっていただけたらうれしいです」と、SpursEngine熱が伝わっていなかった様子で語った。
なお、WinFast PxVC1100は11月2日と3日に開催した「DIY PC Expo Autumn」でデモを披露して一躍注目を集めたカードだ。今週は、同イベントで顔見せした注目アイテムがほかにもいくつか登場している。
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