目的別に最適なワイド液晶ディスプレイを選び出そう!EIZOディスプレイ08-09年ガイド(3/4 ページ)

» 2008年12月19日 10時00分 公開
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目的3 「デザインワークに活用する」

正確な色を均一に表示できることが重要

 2D/3DグラフィックスやCAD、DTPなど、デザイン系の作業で使用する液晶ディスプレイにも、高品質が求められる。多くのポイントは前述の「写真を観賞・編集する」と重複するので、改めて確認してほしい。また、ここで述べる内容も写真の観賞や編集といった用途に通じるものがある。ざっとまとめると、広色域の液晶パネル、sRGB色域への変換機能、キャリブレーション対応、画面の縦回転機能などだ。

 精密なカラー作業を行う環境なら、画面の輝度ムラや色度ムラを低減する「デジタルユニフォミティ補正回路」を搭載したモデルがよい。特に大画面/高解像度のモデルになるほど、デジタルユニフォミティ補正回路の有無は画質と作業効率に与える影響が大きくなる。部屋を暗くして画面全体に真っ白なキャンバスを表示してみると、デジタルユニフォミティ補正回路の有無による輝度ムラ/色度ムラの違いがはっきり分かるほとだ。

 自然画の「写真」と違って、人が描いた色を扱うデザインワークでは、単色のベタ塗りやグラデーションなどを表示するケースが多く、画面の輝度ムラや色度ムラが目立ちやすい。画面の均一性を高めるデジタルユニフォミティ補正回路があれば、データの作業エリアを画面の中央に持ってくるといった操作を頻繁に行わずとも、精密なカラー調整作業ができる。

デジタルユニフォミティ補正機能のイメージ。同機能を搭載していない液晶ディスプレイ(写真=左)と比べて、搭載した液晶ディスプレイ(写真=右)では、画面の輝度や色の均一性が高まる

 視野角における色度変化の少なさも重要だ。広色域モデルやsRGB色域への変換機能を備えたFlexScan/ColorEdgeシリーズは、視野角特性に優れた高品位なVA系の液晶パネルを採用している。24.1型以上の大画面モデルでも、画面と正対する限りは、画面の周辺部分に近い場所でも色度変化は少ない。精密なカラー作業が求められるシーンでも、視野角における色度変化は特に意識しなくても大丈夫だろう。

 もちろん、デザインワークにもカラーマネジメントは大切だが、高機能なキャリブレーションソフトウェアのCNが付属するColorEdgeシリーズはオーバースペックに感じたり、価格面で導入が難しい場面もあると思う。

 そうした環境では、キャリブレーションキットのEasyPIXはオプションとなるが、ColorEdgeシリーズに迫る高画質化機能を搭載しつつ、初期状態でAdobe RGBとsRGBの色域をかなり正確に表示でき、それでいてコストパフォーマンスで有利なFlexScan SXシリーズの3モデルを検討してみてはどうだろうか。

 27型ワイドモデルのSX2761Wや24.1型ワイドモデルのSX2461Wは、A4見開き(420×297ミリ)を実寸表示しても上下左右に広いスペースが余り、29.8型ワイドモデルのSX3031W-Hであれば、B3(515×364ミリ)を実寸表示した状態で、余裕を持ってツールパレットなどを配置できる。画面サイズの面でも、DTPをはじめとするデザインワークにぴったりだ。

「デザインワークに活用する」おすすめモデル
モデル名 概要
FlexScan SX3031W-HSX2761WSX2461W デジタルユニフォミティ補正などColorEdgeシリーズ譲りの高画質化機能を備えた画質重視モデル。オプションでEasyPIXをサポートする
※モデル名をクリックすると、各製品情報へジャンプする

目的4 「オフィスワークに活用する」

大画面かつ高解像度のワイド液晶がビジネスを促進する

 オフィスで最新のワイド液晶ディスプレイを導入すると、ワンランク上の作業環境が手に入る。大画面で高解像度なモデルにリプレースするだけでも、仕事がはかどるのを実感できるだろう。

 Word/Excel/PowerPointといったオフィスアプリケーション、Outlookなどのグループウェア、そしてWebブラウザのように、仕事でよく使うアプリケーションは、大画面・高解像度と相性がいい。データや情報の一覧性が高まったり、複数のアプリケーションを同時に開いてウィンドウが重ならないように配置したりと、データ処理や入力に集中できるため、オフィスで一般的な1280×1024ドット表示の液晶ディスプレイと比べて、作業効率の飛躍的な向上が期待できるのだ。

画面解像度と表示できる情報量の比較。解像度が高まると、情報の一覧性も向上する。1920×1200ドット表示の場合、1280×1024ドット表示に比べて約1.75倍もの情報量を一度に映し出せる

 今回紹介するワイド液晶ディスプレイは、画面サイズが22〜29.8型、解像度が2560×1600ドット、1920×1200ドット、1680×1050ドットに対応する。画面サイズが22型の製品は解像度が基本的に1680×1050ドットで、24.1型と27型が1920×1200ドット(一部、22型で1920×1200ドット表示のモデルもある)、29.8型が2560×1600ドットとなる。予算や設置スペースの問題もあるだろうが、生産性を一気に高めたいなら、1920×1200ドットのモデルを狙いたい。

 プレゼンや窓口業務など複数の人間で1台の画面を見る機会が多いときは、視野角が広いモデルがベターだ。液晶ディスプレイの視野角は、液晶パネルの駆動方式でほぼ決まり、上下/左右の視野角が均一に広いのはVA系だ。上下の視野角がそれほど必要ないなら、TN系の液晶パネルを採用したコストパフォーマンスの高いモデルでも問題ないだろう(TN系の液晶パネルは上下の視野角が狭い)。

 また、日ごろから使うアプリケーションで縦長のデータを扱うことが多いなら、画面の縦回転機能を備えた液晶ディスプレイが重宝する。縦位置でディスプレイを使う場合、上下(縦回転時では左右)の視野角が狭いTN系パネルではなく、広視野角のVA系パネルを用いたモデルが無難だ。

外せないキーワード「エコ」

 大画面、高解像度、広視野角といったスペックに加えて、これからは「エコ」に注力した液晶ディスプレイをビジネスユースで強くおすすめしたい。地球温暖化の影響が世界規模で顕在化しつつある現在、温室効果ガスであるCO2(二酸化炭素)の削減をはじめとして、環境対策はすでに待ったなしのところまできている。社会的責任を負う企業ならなおさらのことで、環境を配慮した経済活動が不可欠だ。

 さて、オフィスでPCを使ううえで最も取り組みやすい環境対策は「省電力」だろう。省電力を徹底すればCO2削減につながるだけでなく、電気代も下がって一石二鳥だ。液晶ディスプレイの場合、使わないときはこまめに電源を切るといった運用のほかにも、できるだけ消費電力が低い製品や、省電力機能を持った製品がよい。ナナオのワイド液晶ディスプレイでは、省電力機能の「Auto EcoView」や「EcoView Index」への対応に注目だ。

 Auto EcoViewは、周辺の明るさに応じて液晶ディスプレイの輝度を下げて省電力化を図り、ユーザーの目の負担も減らす自動輝度調整機能だ。従来の「BrightRegulator」と機能は同じだが、Auto EcoViewは液晶ディスプレイの前面ボタンでオン/オフでき(BrightRegulatorはOSDメニューでオン/オフ)、自動輝度調整のアルゴリズムも見直されている。

 EcoView Indexは、Auto EcoView機能によって画面の輝度が下がることで、どれくらいの省電力が達成されるかをグラフィカルなメーターで表示する機能だ。メーターは液晶ディスプレイの画面右下に映し出され、前面ボタンで表示することができる。省電力の効果を視覚的に確認できるので、省エネに対する意識と意欲が高まるはずだ。

エコに注力したモデルのFlexScan EV2411W-Hでは、前面の一番左に外光センサー、その右隣にAuto EcoViewとEcoView Indexのオン/オフボタンを配置している(写真=左)。輝度に応じた消費電力の低減状況を示すEcoView Index機能は、ボタン1つで画面の右下に表示できる(写真=右)

 また、ナナオは第三者機関の各種環境基準を参考に独自基準を加えた「EIZO Eco Products 2009」という環境基準を定めている。EIZO Eco Products 2009に適合した機種であれば、主電源オフ時における消費電力が0ワットに抑えられるほか、自社のWebサイトで製品に関する環境関連情報(エコプロファイル)が公開されており、低環境負荷であることは確実だ。

ユーザーの疲労を少しでも軽減するために

 前述のように、Auto EcoViewで液晶ディスプレイの輝度を適正な状態で使うのは、目の負担を軽減する意味でも効果が高い。一般的なビジネスシーンで利用するアプリケーションなら、実際の輝度は100カンデラ/平方メートルもあれば十分だ(OSDの輝度レベルで約20〜40%程度)。

 実際、長い時間に渡って液晶ディスプレイの画面を見続けるのは、心身への負担が想像以上に大きくなる場合も少なくない。めまいや頭痛など、さまざまな健康被害を引き起こす可能性もあるのだ。

 詳しくはこちらの記事(「最近、目が疲れる」―そんなアナタが改善すべきは“今見ているディスプレイ”)に譲るが、ナナオはこうしたディスプレイを使うことで発生する疲労対策にも積極的に取り組んでいる。

 例えば、仕事に集中していると1時間や2時間はあっという間に過ぎてしまうものだが、ナナオのワイド液晶ディスプレイはユーザーの目の負担軽減をサポートする「EyeCareユーティリティ」に対応している。これは、液晶ディスプレイの使用中、一定時間ごとに休憩を促すメッセージを自動的に表示するソフトウェアだ。メッセージの表示間隔は、ユーザーが設定できる。

 EyeCareユーティリティのメッセージに従って簡単にでも休憩することで、疲労の軽減はもちろん、集中力の持続と作業効率のアップが図れる。実際、ナナオの独自調査では休息を挟んだほうが作業効率がアップするという結果が出ているため、仕事が詰まっていても適度な休憩を心がけるといいだろう。

EyeCareユーティリティに含まれるEyeCare Reminderの設定では、メッセージを表示させる時間の間隔や、メッセージの内容を変更できる(写真=左)。設定した時間が経過すると、ポップアップでメッセージが表示される(写真=右)

 このように、エコやユーザーへの負担軽減という視点まで考慮に入れてワイド液晶ディスプレイを選ぶなら、これらの要素を高いレベルで満たしつつ、コストパフォーマンスにも配慮したFlexScan EV2411W-H、FlexScan S2402W-H/S2202W-Tといった最新モデルをおすすめしたい。

 なお、ナナオはFlexScan EV2411W-Hを筆頭に、今後はFlexScanシリーズ全体の開発において環境とユーザーへの負担を軽減する設計コンセプト「EcoView」を推進し、ディスプレイによるトータルコスト削減を目指していくという。

「オフィスワークに活用する」おすすめモデル
モデル名 概要
FlexScan EV2411W-H 白色LEDバックライト付きの24.1型ワイド液晶パネル採用の低消費電力モデル。Auto EcoViewやEcoView Index、EyeCareユーティリティにも対応する
FlexScan S2402W-HS2202W-T コストパフォーマンスの高い省エネモデル。Auto EcoView、EcoView Index、EyeCareユーティリティを備えている
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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日