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» 2008年12月01日 16時30分 UPDATE

クアッドコアしかありません:イマドキのデスクトップはコレでなくっちゃ――デル「Studio Desktop」で遊ぶ (1/2)

CPUはCore 2 Quadのみで、Blu-ray DiscドライブやHDMI端子付きグラフィックスカードも選べるイマドキのミニタワーPCをチェックした。

[富永ジュン,ITmedia]

全モデルでクアッドコアCPUを採用したStudio Desktopシリーズ

ht_0811sd01.jpg 前面と天面を光沢タイプの黒に塗装した「Studio Desktop」

 デルの「Studio Desktop」は、多彩なBTOメニューとスタイリッシュなデザインを特徴とする個人向けPCブランド「Studio」シリーズの中核を占めるデスクトップPCだ。現在、デルの個人向けPCには、ハイエンドユーザーをターゲットとしたプレミアムブランド「XPS」シリーズと、シンプルで使いやすい製品を提供するエントリー向け「Inspiron」が展開されている。2008年6月に第3のブランドとして登場したStudioシリーズは、この2つのブランドの中間に位置するモデルで、「Inspironでは性能的に物足りないが、XPSほどこだわりぬいた高価なPCは必要ない」というニーズを満たす製品がラインアップされている。

 11月にはCore i7を搭載した「Studio XPS」が投入され、自らブランドの垣根を取っ払っている印象もぬぐえなくはないが、デルがノートPCだけでなくデスクトップPCもラインアップを拡充しているのは間違いない。

 さて、StudioシリーズのデスクトップPCは、ノートPC向けのプラットフォームを導入した小型PC「Studio Hybrid」をはじめ、スリムPCの「Studio Slim Desktop」、そして今回紹介するミニタワーPC「Studio Desktop」の3モデルが用意されている。いずれもインテルプラットフォームを採用しており、特にStudio Slim DesktopとStudio Desktopでは、CPUの選択肢がすべてクアッドコアのCore 2 Quadという点に注目だ。

ht_0811sd02.jpght_0811sd03.jpght_0811sd04.jpg デスクトップPCのStudioシリーズ一覧。左からStudio Hybrid、Studio Slim Desktop、そしてCore i7を搭載したStudio XPS。Studio XPSとStudio Desktopは共通のボディを採用している

ミドルレンジを中心にさまざまなBTOメニューを用意

ht_0811sd05.jpg Intel G45 Expressチップセットを備えたmicroATXフォームファクタのマザーボードを採用する。サウスブリッジはICH10Rだ

 豊富なBTOメニューをそろえているStudio Desktopだが、CPUはCore 2 Quad Q6600(2.4GHz、2次キャッシュ4Mバイト×2、FSB1066MHz)、同Q6700(2.66GHz、2次キャッシュ4Mバイト×2、FSB1066MHz)そしてQ9400(2.66GHz、2次キャッシュ3Mバイト×2、FSB1333MHz)の3種類が用意される。前者2つが1世代前となる65ナノメートル、後者がTDP 95ワットと省電力な45ナノメートルの製造プロセスを採用する。いずれもクアッドコアCPUの中ではミドルからローエンドに位置付けられるものだが、バックグラウンドでさまざまな処理が行われるWindows Vistaでは、マルチコアのおかげで通常の作業もストレスを感じずにすむ場面が多い。

 DDR2 SDRAMメモリはいずれもデュアルチャネル構成で、1Gバイト(512Mバイト×2)、2Gバイト(1Gバイト×2)、3Gバイト(1Gバイト×2、512Mバイト×2)、4Gバイト(2Gバイト×2) となっている。OSの選択肢はWindows Vista Home Premium(SP1)とWindows Vista Ultimate(SP1)で、どちらも32ビット版のみだ。

 microATXフォームファクタを採用したオリジナルのマザーボードには、グラフィックス機能を内蔵したIntel G45 Expressチップセットが搭載されている(グラフィックスカード選択の場合はIntel P45 Express)。オンボードのIntel GMA X4500HD以外にも、グラフィックスカードにはATI Radeon HD 3450と同HD 3650のGPUが選べる(グラフィックスメモリはともに256Mバイト)。いずれを選んでもHDMI端子が用意されており、大画面テレビなどとの接続も容易に行える。ちなみに、拡張スロットはPCI Express x16とPCIスロットが各1基ずつ、PCI Express x1が2基とまずまずで、メモリスロットは4基と購入後の機能強化にも対応している。

 光学ドライブは、DVDスーパーマルチドライブのほか、Blu-ray Discの読み出しに対応したBD-ROMドライブやBlu-ray Discの書き込みが行えるBlu-ray Discドライブがあり、最大2台までのドライブを搭載可能だ。

 HDDは容量別に250G/320G/500G/750G/1Tバイトから選べ、最大2台のSerial ATAドライブを内蔵できる。あらかじめRAID 0(500Gバイト×2)やRAID 1(750Gバイト×2または1Tバイト×2)構成を選べるのも見逃せない。さらに、最近ではオンボードのサウンドチップでおざなりに済まされがちなサウンド機能についても、オンボードの7.1ch出力対応Realtek ALC888sだけでなく、Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamerが用意され、ゲーマーや音質にこだわりたいユーザーにも配慮されている。なお、ケーブル類をなるべく排除したい場合は、IEEE802.11a/b/g/n対応の内蔵ワイヤレスLANカードを追加するといいだろう。

ht_0811sd06.jpght_0811sd07.jpght_0811sd08.jpg Studio Desktopで選べるCPUは、すべてクアッドコアとなっている。評価機は現状の選択肢にはないCore 2 Quad Q9450(2.67GHz)と、3GバイトのDDR2メモリ(1Gバイト×2+512Mバイト×2)を備えていた(写真=左)。CPUファンは8センチ角だ。グラフィックスカードはATI Radeon HD 3450のGPUと256Mバイトのグラフィックスメモリを搭載したもので、HDMI端子を備えていた(写真=中央)。オンボードのIntel GMA X4500HDを選んでも、マザーボード上のHDMI端子を利用可能だ。有線LANはギガビット対応で、BTOではPCIカードタイプの無線LANカードが用意される(写真=右)。搭載されているチップはBroadcomm製だった。

光沢塗装を施したmicroATX仕様のケースを採用

ht_0811sd09.jpg 2基のHDDはケース側板に沿って並列状態でネジ留めされている

 Studioシリーズの特色であるユニークなボディも本機の見どころだ。ゆるやかなカーブを描く樹脂製のフロントパネルは光沢加工が施されており、カラーリングもつややかさが際だつピアノブラックカラーを採用する。ケース側面には、中央にエンボス処理された「DELL」ロゴがあしらわれ、ボディ内に十分なエアフローを確保するため、フロントパネルの中央に位置する電源ボタンの下に縦のスリットが設けられているほか、両側面にはフロントパネルに沿って長さ20センチほどの吸気口と下部中央から背面にかけてパンチ穴があけられている。

 全体的にシンプルで男性的ながらも、ベゼルや前面のインタフェースはカバーで隠されるなど、武骨な印象を避けるスマートなデザインにまとまっている。総じて、「スタイリッシュ」というキャッチフレーズから連想される、インテリアの一部としても成立しうるこじゃれたデザインというよりは、部屋に置いておいても主張しすぎない、シンプルで実用的なデザインという形容がしっくりくるだろう。

 ボディサイズは170(幅)×435(奥行き)×362(高さ)ミリ、容積は26.8リットルとやや奥行きが長いものの、机上でも無理なく使えるレベルにまとまっている。前面のカバーを開けると、16-in-1対応のメモリカードスロットや2基のUSB 2.0、6ピンのIEEE1394、サウンド端子が並ぶ。

 内部へのアクセスは、背面にある手回しネジを2本回して側面のカバーを取り外すだけで工具を使わずに済む。ただ、コストダウンの影響かHDDや光学ドライブはネジ留めされ、従来機のようにワンタッチで取り出すことはできない。

 ドライブベイは5インチが2基、3.5インチオープンベイが1基、HDDベイが2基という構成で、このクラスでは標準的といえるだろう。また、電源ユニットは350ワットと控えめだ。

ht_0811sd10.jpght_0811sd11.jpght_0811sd12.jpg 背面に9センチ角のセカンドファンを備える(写真=左)。ケース内部はケーブルがやや目に付くが、メンテナンス作業はそれほど苦もなく行える(写真=中央)。前面のスライドカバーを開けると、メモリカードスロットや2基のUSB、IEEE1394端子が現れる(写真=右)。2基の5インチベイを備え、ツインドライブ構成もBTOで選べる

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