イマドキのデスクトップはコレでなくっちゃ――デル「Studio Desktop」で遊ぶ クアッドコアしかありません(2/2 ページ)

» 2008年12月01日 16時30分 公開
[富永ジュン,ITmedia]
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グラフィックス性能を除けば高いスコアを記録

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 続いては、ベンチマークテストで本機の実力を見ていこう。とはいえ、今回の評価機には、現時点のBTOメニューに用意されていないCore 2 Quad Q9450(2.66GHz、2次キャッシュ6Mバイト×2、FSB1333MHz)を搭載していたため、スコアはあくまで参考値として見てほしい。

 テストした評価機の主なスペックは、CPUがCore 2 Quad Q9450(2.66GHz)、メモリが3Gバイト(1Gバイト×2+512Mバイト×2、PC2-6400対応)、チップセットがIntel P45 Express、HDDが500Gバイト、グラフィックスカードはGPUがATI Radeon HD 3450、グラフィックスメモリが256Mバイトだ。

 搭載されているCPUに比べてグラフィックス機能がやや弱いが、PCMark05の総合スコアは7432と優秀である。3DMark06は1280×1024ドットで1799と物足りないが、採用されているGPUを考えると妥当なところだろう。

 なお、気になるファンの風切り音は、電源投入直後に「ゴオオッ」という大きなノイズが発生するものの、起動後は生活騒音内であまり気にならないレベルの音量に落ち着く。環境にもよるが、机上で使う分にはファンのノイズがやや耳につく場合があるかもしれないが、机の下に置けばまったく気にならない。また、システムに高い負荷をかけ続けても騒音が増えず、ほぼ一定レベルに収まっていた。

左からPCMark05、3DMark06(1280×1024ドット)、FF XIベンチの結果

 インテルプラットフォームを採用し、クアッドコアCPUを全モデルで搭載しながらも、Core 2 Quad Q9400(2.66GHz)、3Gバイトのメモリ、容量500GバイトのHDD、GPUにATI Radeon HD 3450、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows Vista Home Premium(SP1)を備えた構成で9万9990円と、かなりお値ごろな価格に抑えられている。随時実施されているキャンペーンや割引クーポンなどを併用することで、さらに安価に入手することも可能だ。

 BTOメニューのパーツにハイエンド寄りのものがないのは残念なところだが、ほとんどの内部パーツに選択肢が用意されているのは好ましい。本機はゲーマー用途よりも、クアッドコアCPUを生かしてRAW現像や動画編集を楽しむユーザーにこそ向いている。ほどよい価格でパフォーマンスに優れたデスクトップPCが欲しいというユーザーだけでなく、自作に挑戦してみたいが自力でうまく組み上げられるか不安といったビギナー層や、かつて自作をたしなんでいて各パーツへの一家言はあるものの、今は手がかからないメーカーのサポート付き完成品PCが欲しいといった、「自作引退組」などにも強力におすすめできる製品だ。

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