「FMV-BIBLO NW」シリーズは、富士通が2009年春モデルで初めて投入する新しいハイエンドノートPCだ。店頭販売向けには「NW/C90D」の1モデルが12月26日に発売される。価格はオープン、実売価格は25万円前後の見込みだ。プリインストールOSはWindows Vista Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Personal 2007(SP1)を採用する。
最大の特徴は、1366×768ドット表示/アスペクト比16:9の16型ワイド液晶ディスプレイに加えて、キーボードの上部に「タッチスクエア」と名付けられたタッチパネル式のサブディスプレイを搭載したことにある。
タッチスクエアは480×272ドット表示(ディザリングによる約1677万色表示)の4型ワイド液晶ディスプレイで、ランチャー機能、テレビやDVD再生時のリモコン機能、テレビやDVD、写真データのビュワー機能を持つ。Windows上ではメインディスプレイの下に置かれたセカンドディスプレイとして認識されている。
新設計のボディは映像コンテンツを静かに視聴できるように、FMV-BIBLOとしては初めて水冷ユニットを採用した。また、地上/BS/110度CSデジタル放送対応のテレビ機能や、BD-Rに最大4倍速、2層BD-R/BD-REに最大2倍速で書き込み可能なBlu-ray Discドライブを搭載し、これにアスペクト比16:9の16型ワイド液晶ディスプレイを組み合わせることで、AV機能にこだわっている。
地デジ視聴・録画ソフトは「DigitalTVbox」を採用し、ダビング10に対応。HDDに録画したデジタル放送をBlu-ray Discに書き出すことも可能だ。デジタル放送を保存したBD-RE/BD-RE DLのオンディスク編集に対応したオーサリングソフト「DVD MovieWriter」も備えている。
基本スペックは、CPUにCore 2 Duo P8600(2.4GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)、チップセットにグラフィックス機能のIntel GMA 4500MHDを統合したIntel GM45 Express、メインメモリにPC3-8500 DDR3 SDRAM(1Gバイト×2)を採用。HDD容量は320Gバイト(5400rpm)だ。
ネットワーク機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN(11nはドラフト2.0)と1000BASE-Tの有線LANを内蔵。主なインタフェース類は、USB 2.0×4、eSATA、4ピンのIEEE1394、アナログRGB出力、HDMI出力、サウンド関連、SDメモリーカード(SDHC)/メモリースティックPRO対応スロット、ExpressCard/54スロット、指紋センサーを装備する。
本体サイズは385(幅)×276.5(奥行き)×36.9〜49.4(高さ)ミリ、重量は約3.4キロ。バッテリー駆動時間は約1.1時間をうたう。
なお、同社直販の「WEB MART」では、Core 2 Duo P9500(2.53GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ6Mバイト)のCPUや最大4GバイトのHDD、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ、無線LAN、オフィススイートの有無などが選べる。
FMV-BIBLO NWの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-BIBLO NW | NW/C90D | 2スピンドル | 新シリーズ | Core 2 Duo P8600(2.4GHz) | 2048MB(DDR3) | 320GB | Home Premium(SP1) | 25万円前後 |
FMV-BIBLO NWの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-BIBLO NW | NW/C90D | 16型ワイド | 1366×768 | Intel GM45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | チップセット内蔵 | 3波デジタル | 約3.4キロ |
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