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» 2008年12月16日 16時30分 UPDATE

省スペースでエコ:低価格PCはNetbookだけじゃない!!──マウス製Nettop「LM-M100S」で遊ぶ (1/2)

2008年にブレイクしたNetbookだが、そのデスクトップPC版となるNettopも忘れてはならない存在だ。マウスコンピューターの新製品をチェックした。

[中山一弘,ITmedia]

ノートとデスクトップ双方で普及が進むAtom搭載PC

 続々と新機種が登場し、店頭で売り場面積を拡大し続けているNetbookだが、その影でNettopもひっそりとではあるが着実に広がりを見せている。ASUSTeKの「Eee Box」やオンキヨーの“music Nettop”こと「SOTEC HDC-1L」、そしてマウスコンピューターの「LM-M100S」をはじめ、ショップブランドのPCが多数リリースされている。最近値下がりが激しい大画面液晶ディスプレイと組み合わせることで、安価で省スペース、そしてエコ(低消費電力)で高解像度の画面が楽しめるのだからいいことずくめだ。


スタイリッシュなスリムボディを採用

ht_0812mu01.jpg 「LM-M100S」

 Nettopの中には、Webブラウズやメールのやりとりに特化して光学ドライブを省いた、より廉価なモデルが存在する。最近ではUSBメモリでアプリケーションを供給するパッケージも発売されてきたが、手持ちのソフトをインストールするたびに外付けドライブをつなぐのは手間がかかる。その点、ここで取り上げるマウスコンピューターの「LM-M100S」は、標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載しながら、省スペースで実売3万円台からと低価格な1台に仕上がっている。

 本機を見て最初に驚いたのは、そのボディだ。横置きの実測値で270(幅)×202(奥行き)×60(厚さ)ミリ、スタンドを含んだ縦置き時は105(幅)×202(奥行き)×276(高さ)ミリとスリムで、体積は約3.3リットルと小柄だ。B5よりちょうど一回り大きいサイズで、本棚にしまうことも可能な大きさだ。これなら設置場所に困ることはないだろう。また、実測値で約2キロ(スタンド除く)と軽量である点も見逃せない。マウスとキーボード、片手に本体を持つといったスタイルで室内を楽々移動することができる重さだ。

 外観も外周部がツヤ消しブラック、両側面(縦置き時)がツヤありブラックで、角が取れた丸みを帯びたボディも主張しすぎず、優れた省スペース性と相まって、部屋のどこに置いても違和感はないだろう。

ht_0812mu02.jpght_0812mu03.jpght_0812mu04.jpg 本体の横幅は60ミリと非常にスリム。縦置き用スタンドは着脱が可能だ(写真=左)。背面に5センチ角の排気ファンがあり、電源はACアダプタで供給される。側面のカバーは、背面にあるネジ2本と背面のカバーを除くことで取り外せる(写真=中央)。前面には2基のUSB 2.0とサウンド端子、ノートPC向けのDVDスーパーマルチドライブが並んでいる(写真=右)

AtomとIntel 945GC Express搭載の独自マザーボード

 システムはCPUがAtom 230(1.6GHz)、チップセットがIntel 945GC Express、OSはWindows XP Home Edition(SP3)という構成だ。TDPが4ワットと、低消費電力なCPUの採用により、通常の小型デスクトップPCに比べても発熱は少なく、電源がACアダプタで供給されるため、静音性という観点でも申し分ない。CPUとチップセットはヒートシンクだけで冷却され、背面に5センチ角の小型ファンを1つ備えるだけだ。DVD/CDメディアを使用しているときは別として、実際の動作音はHDDとこの小型ファンのみとなり、システムに高い負荷をかけても静音性は維持されていたが、その際はチップセットのヒートシンクは手で触れないほど熱を帯びていた。

 本機に採用されているマザーボードは、ECSの「945GCD-3L」だ。チップセットは前述のIntel 945GC Expressで、グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 950となる。Atom搭載PC/マザーボードの多くは、メモリスロットが1基のみでチップセットもIntel 945GSE Expressという組み合わせだが、本機はメモリスロットを2基標準で実装している点に注目だ。ノートPC用のSO-DIMMとなるのは少々残念だが、最近ではノートPC向けのDDR2-SDRAMも値下がりが激しく、増設も一昔前より気軽に行える。出荷時の搭載メモリは1Gバイト(1Gバイト×1/PC2-5300対応)でBTOでも変更できないが、試しにPC2-6400対応の2Gバイトモジュールを2枚装着したところ、無事に4Gバイトとして認識された(OSが32ビットなので正確には約3.24Gバイトまで)。メーカーのサポート対象外となるが、競合製品に対するアドバンテージといえるだろう。

 HDDの容量は160Gバイトで、評価機にはウエスタンデジタルの3.5インチHDD「WD1600AAJS」(7200rpm)が搭載されていた。光学ドライブはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを採用しているので、データの書き込みやDVD-Videoの再生も問題なく行える。ちなみに評価機にはサイバーリンクの「Power DVD Suite」が導入済みで、DVDコンテンツの再生やDVDメディアへの書き込みに別途ソフトウェアを用意する必要はない。PS/2キーボードと3ボタンのUSBマウスも付属しており、パッケージとして完結しているのもうれしいところだろう。

ht_0812mu05.jpght_0812mu06.jpg Intel 945GC Expresチップセットを搭載したマザーボード(写真=左)。拡張スロットは用意されていないが、2基のメモリスロットを備えているのが目を引く。裏面にMini PCI Expressスロットがあるが、本機では非サポートとなっている(写真=右)

ht_0812mu07.jpght_0812mu08.jpght_0812mu09.jpg ノートPC向けのDVDスーパーマルチドライブを採用する(写真=左)。3.5インチHDDはベイごと取り外しが可能だ(写真=中央)。40ワットのACアダプタが付属する(写真=右)。サイズは47(幅)×107(奥行き)×30(厚さ)ミリ、重量は約420グラムある。ACアダプタの接続も堅めで、ケーブルが抜けてしまう心配も少ない

ht_0812mu10.jpght_0812mu11.jpg システムのプロパティ画面で、左がメモリ1Gバイト(1Gバイト×1)の標準状態、右が4Gバイト(2Gバイト×2)の状態

ht_0812mu12.jpght_0812mu13.jpght_0812mu14.jpg GPU-Z 0.2.8の画面(写真=左)。グラフィックスメモリの容量はメインメモリの容量で左右され、1Gバイトのときで128Mバイト(写真=中央)、2〜4Gバイトで224Mバイトとなる(写真=右)

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