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» 2008年12月22日 11時00分 UPDATE

メモリは標準4Gバイトの時代に:ガラスのきらめきを備えたオールインワンノート「LaVie L LL750」に触れる (1/2)

NECの主力ノートPC「LaVie L」シリーズに、Centrino 2プラットフォーム採用のカラーバリエーションモデルが登場した。早速実機に触れてみた。

[富永ジュン,ITmedia]

NECの春モデル第1弾は主力ノートPC「LaVie L」シリーズから

ht_0812ll01.jpg 店頭と直販をあわせると全5色で展開される新「LaVie L LL750」シリーズ

 NECの個人向けノートPC「LaVie」シリーズの中でも、使いやすさと価格のバランスのよさで幅広い層から人気を集める「LaVie L」に2009年春モデルが発表された。これまでのLaVie Lシリーズには、インテルプラットフォームを採用した上位モデル「LaVie Lアドバンストタイプ」と、AMDプラットフォームを搭載した「LaVie Lスタンダードタイプ」に分かれていたが、今回リリースされたのは「LaVie L LL750」シリーズのみで、サブシリーズの名前は省かれている。春モデルの全容が明らかでないため断言はできないが、型番から察するに従来の上位モデル(ミドルハイ)に位置付けられる製品と思われる。

 新モデル「LaVie L LL750」シリーズのポイントは、全4色で展開されるカラーバリエーションと、新プラットフォームの採用だ。店頭モデルのハードウェアやソフトウェアはいずれも共通で、カラーバリエーションのみ異なる格好だが、同社直販のNEC Directでは、Web限定カラー(プレミアムパールシルバー)の選択や、豊富なBTOメニューから好みにカスタマイズすることが可能だ。

新たにCentrino 2プラットフォームを採用し4GバイトのDDR3メモリを標準搭載

ht_0812ll02.jpg スパークリングレッドカラーの「LaVie L LL750/SG6R」

 前モデルはIntel GM965 ExpressチップセットとCore 2 Duo T8100(FSB 800MHz/2.1GHz/2次キャッシュ3Mバイト)という組み合わせだったが、本機では開発コード名「Montevina」ことCentrino 2プラットフォームに対応し、チップセットはIntel GM45 Expressに、CPUもCore 2 Duo P8600(2.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)となり、FSBが1066MHzに引き上げられる一方で、TDPは35ワットから25ワットに下がっている。また、チップセットに統合されたグラフィックス機能が、HD動画のハードウェアアクセラレーション機能に対応したIntel GMA 4500MHDとなった。

 さらに見逃せないのは、メインメモリがDDR2(PC2-5300)からDDR3(PC3-8500)となり、容量も2Gバイトから4Gバイト(2Gバイト×2)に倍増したことだ。OSが32ビットなので4Gバイトのメモリをフルに生かせないのは残念なところだが、同社によるとDDR2メモリからDDR3メモリにアップグレードしたことで、バックグラウンドでMPEG-2→WMVエンコードをしながらデジカメ画像の補正を行うと約42%高速化されるとしている。試作機のためベンチマークテストは行えなかったが、Centrino 2プラットフォームに移行したこともあわせると、従来機種と比べて大幅なパフォーマンス向上が得られるのは間違いないだろう。

 HDD容量は約70Gバイト増量の320Gバイト(5400rpm)、光学ドライブはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブだ。IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LAN(nはドラフト2.0準拠)、ギガビット対応の有線LAN、SDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカードをサポートしたトリプルメモリカードスロット、FeliCaポートなどを内蔵し、IEEE1394ポートがない点を除けば、通常の用途において必要とされる機能はほぼ用意されている。

ht_0812ll05.jpg 評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面。2Gバイト×2のDDR3メモリを搭載することで、メモリは5.9のスコアを記録した
ht_0812ll03.jpg HDDベイや2基のメモリスロットには底面からアクセスできる
ht_0812ll04.jpg ニッケル水素バッテリーは容量が7.2ボルト 4000mAhで、約1.2時間の動作が可能だ。ACアダプタはサイズが51(幅)×127(奥行き)×30(厚さ)ミリ、重量は約410グラムある

 本機からの注目すべきポイントとしては、アナログRGB出力に加えてHDMI端子が標準で搭載され、大画面テレビなどとの連携が容易に行えるようになったことだ。そのほかのインタフェースについては構成と配置に変わりはなく、前面にメモリカードスロットと無線LANの電源スイッチ、サウンド端子が並び、4基のUSB 2.0が左右と背面に用意される。左側面にあるUSB端子は、PCの電源オフ時でもiPodなどの携帯音楽プレーヤーに充電が可能な「パワーオフUSB充電機能」を備えており、今回から携帯電話への充電に対応した。

ht_0812ll06.jpght_0812ll07.jpg 前面にステレオスピーカを配置する(写真=左)。背面は排気口とバッテリー、USB 2.0端子が並ぶ(写真=右)

ht_0812ll08.jpght_0812ll09.jpg 左側面にHDMIやアナログRGB出力、パワーオフUSB充電機能に対応したUSB 2.0端子、ExpressCard(ExpressCard/54および34対応)スロットと有線LAN端子が配置される(写真=左)。右側面は2基のUSB 2.0とDVDスーパーマルチドライブがある(写真=右)

ガラスフレークを吹き付けた独特のカラーバリエーション

 続いては、ガラリと趣を変えた外観を見ていこう。ボディサイズは362(幅)×266(奥行き)×38.1〜39.8(厚さ)ミリ、重量は約2.9キロと、従来機種からの奇をてらわないフラットで、かつシンプルな形状はそのまま継承しながらも、趣向を凝らした塗装を採用することでイメージチェンジを図ることに成功している。春モデルでは、液晶ディスプレイ天面やパームレスト全面に細かいガラスフレーク(ガラス粒子)を散りばめた塗料を使用することで、見る角度によって色や輝きを微妙に変化させ、質感をアップさせると同時に高級感を演出する。

 カラーは、スパークリングホワイト、スパークリングブラック、スパークリングピンク、スパークリングレッドの4色展開で、それぞれのカラーの塗装に含まれるガラスフレークの色を変えることで異なる質感のきらめきが表現されている。具体的にそれぞれの塗装に含まれるガラスフレークの色は、スパークリングホワイトでは白、スパークリングブラックでは白と青の2色、スパークリングピンクとスパークリングレッドでは赤だ。さらに、天板にはUVコートが施され、つややかさを感じる仕上がりとなっている。

 天板を開くと、液晶のフレーム部(非光沢)とパームレストも全面に天板と同じ塗装が施されている。底板はブラックで特に手前にかけて船底状の角が削れた形で、本体の厚みを感じさせないようになっているのも見逃せない。

ht_0812ll10.jpg 本体カラーに合わせてガラスの粒子も変えている
ht_0812ll11.jpg つややかな塗装はパームレスト面にも施されている
ht_0812ll12.jpg こちらは直販限定カラーのプレミアムパールシルバー

 このほか、本体色に合わせたカラーリングの横スクロール機能付きUSBレーザーミニマウスが同梱され、本体とのカラーコーディネイトが楽しめる。同梱されるマウスのカラーは、スパークリングホワイトが白、スパークリングブラックとスパークリングレッドが黒、スパークリングピンクがピンクとなる。

 なお、本機の直販モデルとなる「LaVie G タイプL(a)」では、これらの4色に加えて、直販限定オリジナルカラー「プレミアムパールシルバー」が選択可能だ。プレミアムパールシルバーは、パール顔料入りベースコートで下地を整え、シルバー色を出す工程で白から青への偏光パール顔料とガラスフレークを混ぜて吹き付けることにより、細やかなニュアンスを醸し出している。マウスのカラーはホワイト、ブラック、ピンクの3色から好きなものが選択(なしも選択可)できる。

 実際に筆者の手元に届いたスパークリングピンクは、一見するとメタリックがかったあっさりとしたパステルピンクといった趣で、ギラギラとしたイメージは感じさせず、むしろどちらかというと地味なぐらいかも……と思うほど落ち着いた印象だ。しかし、太陽光のような強い光があたると細かい虹色のラメが全面にあらわれ、一気に深みのある透明感と輝きによる華やかさが引き立ってくる。プレーンなボディ形状と相まって、主張しすぎない、しかし華を感じさせる上品さがとても心地よい。

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ht_0812ll16.jpg 店頭モデルのスパークリングピンク(LL750/SG6P)
ht_0812ll17.jpg 店頭モデルのスパークリングホワイト(LL750/SG)
ht_0812ll18.jpg 店頭モデルのスパークリングブラック(LL750/SG6B)

 次のページでは、ユニークなジェスチャー機能を備えたタッチパッドなどの新機能を見ていく。

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