性能とデザインを自分色に染められるデルの「Studio 15」で年を越す魅惑的なアートの群れ(2/3 ページ)

» 2008年12月26日 11時11分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

多彩なカラーバリエーションとデザイン柄を用意した液晶天板

8色のカラーバリエーションが用意される

 StudioシリーズのノートPCで特筆できるのは、液晶ディスプレイ天面の豊富な選択肢だ。本機は8色のカラーバリエーションをはじめとして、著名アーティストとコラボレーションしたスペシャルアートエディションおよび(PRODUCT)REDが8種類の計16種類からデザインを選べるようになっている。カラーバリエーションの差額は発生せず、そのほかのデザインについては8925円の追加出費が必要だ。

 カラバリは、グラファイト・グレー、クール・ブラック、インテリジェント・ブルー、クラシック・レッド、プラム・パープル、チェリー・ピンク、タンジェリン・オレンジ、オリーブ・グリーンの8色があり、つややかなカラー天板の中央にシルバーの「DELL」ロゴがを配置したおなじみのものだ。ありがちな光沢タイプではなく、マットな仕上がりが目を引く。

 一方のスペシャルアートエディションは、ニューヨーク在住のグラフィティ・アーティスト、マイク・ミン氏が描き下ろしたアート柄デザイン「Sea Sky」「Red Swirl」「Bunch O Surfers」「Seaweed」「Sunburst」の5種類で、どれも白地にペンで描かれたラフな曲線がフラクタル画像を彷彿(ほうふつ)とさせる不思議な模様を作り出していて、ほかでは見られないストリート感あふれるデザインが特徴的だ。


Sea Sky
Sunburst
Seaweed

Bunch O Surfers
Bunch O Surfersのアップ
こちらはRed Swiri

 もう1つは、売上げの一部がエイズ対策支援に寄付される(PRODUCT)REDに属するもので、本機では東アフリカで活動するプロアーティスト、ジョゼフ・アメドクポ(Joseph Amedokpo)氏による「New World」、南アフリカ在住の芸術家、シボーン・ガニング(Siobhan Gunning)氏による「Shine Within」、工業デザイナーのブルース・マウ(Bruce Mau)氏による「Healing Patterns」のデザインが選択できる。いずれもデザイン性が高く印象的なものばかりなので、他人とは違うアイテムを持ちたいならば強くおすすめできるものばかりだ。

 なお、ボディサイズは356(幅)×262(奥行き)×25.3〜33(高さ)ミリ、重量は最小構成時で約2.68キロと従来機を受け継いでいる。また、液晶ヒンジ側から手前に向けてスリムになっていくくさび形のボディラインと、さらにそれを際だたせるかのようにヒンジ部と一体化したつや消しブラックの天板フレームが作り出すシャープなサイドラインが、ほかのシリーズとは異なるアグレッシブでスポーティな印象を作り出している。

ジョゼフ・アメドクポ氏のNew World
シボーン・ガニング氏のShine Within
ブルース・マウ氏のHealing Patterns

オプションでバックライト付きキーボードが選択可能に

 15.4型ワイドの光沢(TrueLife)液晶ディスプレイは画面解像度別に3種類用意され、フルHD対応の1920×1200ドット(WUXGA)/1280×800ドット(WXGA)/1440×900ドット(WXGA+)から選ぶ。後者2つはバックライトに白色LEDを採用し、1280×800ドット表示に対応した評価機では、液晶の輝度を最大にしてもやや控えめな明るさだった。Webブラウズやドキュメント作成では目が疲れにくいが、動画などを鑑賞する時は色の鮮やかさや画面のメリハリが物足りなく感じることがあるかもしれない。正対して使うならば問題ないが、上下/左右方向の視野角がやや狭く、角度をつけると色が反転しがちだったのも覚えておきたい。とはいえ、WXGAからWUXGAへの差額は1万5750円と比較的安価で済むため、予算が許すならば検討したいところだ。

画面解像度は3種類から選択できる。WXGA+(写真=左)とWXGA(写真=右)液晶にはLEDバックライトが採用されている

 液晶パネルを開くと、液晶フレームとパームレストは光沢感のあるシルバー、キーボードとキーボード上部からヒンジ部にかけてはブラックとなっている。キーボード上部には、タッチセンサー式のマルチメディア操作ボタンが一列に並び、ボタンにタッチした時や電源投入時に白い光がふんわりと点灯する。

 シリンダー部の右側に電源ボタン、左側にWi-Fiキャッチャーボタンが配置され、ボタンの外枠がマルチメディア操作ボタンと同じように白く発光する。さらに、BTOオプションでバックライトキーボードを選択すれば、キーボードも白く発光して暗いところでもキーの文字がはっきりと見えるようになっている。イルミネーションを多用したデザインはギラギラ・ゴテゴテした印象になりがちだが、Studio 15ではイルミネーションの色に白を起用して、さらに点灯と消灯をふんわりと行うことで上品な雰囲気を作り出すことに成功している。

 19ミリピッチで3ミリストロークを備えたキーボードは、日本語キーボードと英語キーボードに加え、バックライト付き日本語キーボード(プラス3150円)も選択できる。キータッチは比較的しっかりとしており、キーを押し込んだ際にはプチプチとしたクリック感があり、キーストロークも深めに確保されている。しかし、ボディサイズにゆとりがあるにもかかわらず、Enterキーの右側にDelete、Home、PageUp、PageDown、Endキーが並んでいるほか、カーソルキーがほかのキーから一段下がったレイアウトになっておらず、右Shiftキーの幅がかなり狭くなっているなど、気になる部分があった。もう少し使い勝手に配慮がほしいと感じた。

 ポインティングデバイスは、2ボタンタイプのシンプルなタッチパッドで、なめらかに指を滑らすことができるようパッド面はざらりとした凹凸処理が施されている。アルプス製のドライバが導入されていて、外付けUSBマウスが接続された場合に自動的にタッチパッドを無効にする設定や各ボタンへの機能割り当てといった設定に加え、円を描くようにパッドをなぞることでスクロールを可能とする「サークルスクロール」や、パッドの左端をなぞることでズームを実行するズーム機能なども利用できる。

Enterキーの右側にキーが並ぶ配列は、慣れるまでミスタイプを誘う
BTOオプションに追加されたキーボードバックライト
アルプス製のシンプルなドライバが導入されている

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