ASUSは、2009 International CESでかなり大規模な展示ブースをHall 4の入り口前という一等地に設けている。これまでは、奥まったところに仕切られたミーティングルームでプライベートブースのような展示を行っていたことを考えると「大出世」といえる。さすが、2007年後半から2008年にかけてEee PCシリーズで飛躍しただけのことはある。
そのASUSは、CESに参加した企業の中では最も速い、「CES Unveriled」の1時間前にプレスカンファレンスを敢行し、新世代Eee PCの発表や、開発中のコンセプトマシンなどをすでに披露している。それゆえ、ASUSのブースに展示されているのは、すでに公開済みのものばかりと思っていたのだが、広いエリアをよくよく探してみると、奥まったところにプレスカンファレンスでも紹介されていないEee PCを発見した。この記事では、この未公開製品の情報を紹介しよう。
展示されているEee PCは、基本的にすでに登場しているEee PCシリーズの派生モデルで、「Eee PC S101H」はプレスカンファレンスでも紹介されていたHDDを搭載したS101の派生モデル、「Eee PC 1002HA」もすでに存在が確認されている、ボディパネルにヘアライン塗装(HA)を施したモデルだ。
これらと一緒に展示されていたのが「Eee PC 1004DN」だ。ASUSスタッフの説明によると型番末尾の“DN”は「ボディにドライブを内蔵する」タイプを意味するということで、Eee PCシリーズにも光学ドライブ内蔵モデルが確認されたことになる。
Eee PC 1004DNの仕様はまだ確定しておらず、ASUSスタッフによると「登場時期も実売価格も、出荷するかどうかも未定」ということだが、説明のボードには一部のスペックが記されていた。CPUには「Atom N280」とインテルが正式に発表していないAtomを搭載する予定になっている。Atom N280についてASUSは「次世代のAtom」とだけ語るのみで、その周波数やコア数などは明らかにしていない。データストレージがSSDかHDDかも、明らかになっていない(こちらはHDD搭載モデルとの情報あり)。
このボードに記されていたEee PC 1004DNの主要スペックは、OSがWindows XP Home Editon、メモリ容量が1Gバイト、ディスプレイサイズは10型(ワイドがどうかは明らかでないが、解像度が1024×600ドットとの情報もある)で、LEDバックライトを組み込んでいる。ボディに用意されるインタフェースはアナログRGBが1つにUSBが3つ、有線LANと8-in-1カードスロット、そして ExpressCardスロットも用意される予定だ(/54対応か/34対応かは不明)。搭載される光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブでオプション扱いとなる。
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