「iLife '09」と「iWork '09」の新機能を体験Appleソフトウェア担当者が語る(4/4 ページ)

» 2009年01月16日 12時00分 公開
[林信行,ITmedia]
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アーティストが曲の背景まで教えてくれる――GarageBand '09

ポールセン 時間がなくなってきたので、iMovieとGarageBandについては、簡単に触れます。まずはiMovie '09のマップという機能を紹介しましょう。

 この新機能では、出発地点と目的地点を検索すると地球儀が現れて、飛行機が出発地点から目的地点まで飛んで行くアニメーションが表示されます。ここでは空港が表示されていますが、東京ディズニーランドなど、もっと細かな場所を使うことも、好きな名前をつけることもできます。スタイルは4種類で地球儀型と平面地図の両方があります。

――例えば、大阪から東京のような近い距離でもちゃんと表示されるのでしょうか?

ポールセン 大丈夫です。iMovie '09で、もう1つの注目機能は手ブレ補正でしょう。ブレの激しいクリップを選んで「手ブレ補正」オプションを選ぶと、再生時間の4倍から8倍の時間をかけて動画をフレーム単位で分析し、手ブレ補正のデータベースを作ります。時間はかかりますが、その価値はある機能で、1度手ブレ補正を行った画像は、ドラッグ&ドロップしてムービーに追加するとブレがなく非常に滑らかに表示されます。

――これはFinalCut ProのSmooth Cam機能と同じものですか?

ポールセン 同じ技術を使っています。

ポールセン 最後にGarageBandを紹介します。ノラ・ジョーンズやスティングといったアーティストがピアノやギターの弾き方を教えてくれるArtist Lesson機能を取り上げましょう。

 画面にはキーボードやギターのフレットを表示させることもできれば、楽譜を表示させることもできます。また両方を同時に表示したり、左手、右手別に表示させることもできます。カーソルで楽譜の一部を選べばそこにジャンプするので、うまく弾けない部分だけを選択して繰り返し練習することもできます。

――今、アーティストを選択した画面で「Learn(学ぶ)」、「Play(アーティストと一緒に演奏)」、「Story(アーティストが曲の背景を紹介)」というメニューが表示されましたが、これはすべての曲に対して同様のものが用意されているのですか?

ポールセン その通りです。Playでは、自分の演奏を録音して楽しめます。Storyも非常におもしろいです(GarageBandのデモでは、名曲「Roxanne」が元々ボサノヴァとして書かれたことをスティング自身が実際に演奏しながら紹介。ルンバ版やタンゴ版も披露された)。

Norah Jonesは、この撮影のために、自分が普段使っているお気に入りの赤いキーボードをスタジオに持ち込んで撮影に応じてくれたという。Playでは、声、キーボード、伴奏の音を個別に付けたり、消したりできる

――どのアーティスト、どの曲のレッスンが欲しいか、リクエストをとってほしいですね。そうすることでアーティストにとっても、よいモチベーションになるんじゃないでしょうか。

ポールセン そうですね。実際、このアーティストレッスンについては、アーティストの方々も大変興味を持ってくれています。

――英語のレッスンをほかの国からも買うことはできるのでしょうか?

ポールセン 一部の国だけになります。


 残念ながらここでインタビューに割り当てられた時間が過ぎてしまったが、アップルのソフトウェア新製品に追加されたすばらしい新機能や動作の様子は、基調講演のストリーミング放送でも視聴することができる。アニメーション機能などは実際に動画で見たほうが分かりやすいので、ぜひ確認してほしい。

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