同じ1月16日、多くのPCパーツショップの店頭を賑わせていたのはNVIDIAの新型GPU「GeForce GTX 285」を搭載したグラフィックスカードの数々だった。ギガバイトやMSI、XFX、玄人志向、リードテック、ZOTAC、InnoVISION、Palit製のモデルが一斉に発売され、ZOTACとInnoVISIONからはオーバークロック仕様のものも同時に登場した。価格は3万8000円前後から5万円前後と、メーカーによって多少の開きがある。ただし、こちらも多くのユーザーの大注目を集めるには至っていない。
GeForce GTX 285は、先週登場したデュアルGPU搭載のGTX 295とは異なり、シングルGPU構成となる。従来のGTX 280の上位にあたり、リファレンスではコアクロックが648MHz、メモリクロックは2.484GHz。搭載カードのメモリはGDDR3を採用し、容量は1Gバイトだ。また、2wayと3wayのSLIをサポートしている。
入荷したフェイス本店は「GeForce GTX 295搭載カードは入荷して即完売という状況が今も続いていますが、GTX 285は意外と動きがありませんね。ハイエンド志向のユーザーがGTX 295を狙ったということでしょうか」と語り、TSUKUMO eX.も「GTX 285はシングルGPUで最上位とはいえ、GTX 295の1つ下という印象が強いのでしょう。ハイエンドユーザーの心はつかめていません」と同様の意見を述べていた。
しかしその一方で、今後は徐々にヒットすると予想するショップも多い。T-ZONE.PC DIY SHOPは「GTX 295は2枚差しまでしか対応しませんが、GTX 285は3枚差しできます。SLI構成でのパフォーマンスを考えると、GTX 285を狙う人が少しは出てくるのではないでしょうか」。また、BLESS秋葉原本店は「オーバークロックモデルはすでに人気がありますし、ハイエンドゲーマーが放っておかないでしょう」とエールを送っていた。
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