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ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第3回:16:10と16:9はどっちがいい?――「画面サイズ/解像度/アスペクト比」を整理する (1/3)

液晶ディスプレイ講座IIの第3回では、液晶ディスプレイの画面サイズ、解像度、アスペクト比をまとめて解説しよう。この3要素には密接な関係があり、画面の見え方や使い勝手に大きな影響を与えるため、ディスプレイ選びの基礎知識として押さえておきたい。ワイド化、大画面化、高解像度化で進んできた液晶ディスプレイだが、2008年後半ごろから少し違った流れが生まれている点にも注目だ。

画面サイズは紙をイメージして考えよう

 まずは、液晶ディスプレイ選びの基本となる画面サイズからチェックしていこう。ここ数年間で液晶ディスプレイの画面サイズは多様化しているが、コンシューマー向け製品を中心として、その主流は17型か19型のスクエア画面から19型以上のワイド画面に移行している。

 ワイド液晶ディスプレイの画面サイズは主に下表のような選択肢があり、画面サイズによって解像度が違ってくる。基本的に画面サイズが大きいほど高解像度になるが、昨今は従来より画面サイズが小さくても高解像度を表示できる手ごろな製品が増え、「そこそこの画面サイズで高解像度」という新しい流れが生まれつつある状況だ。

 ノートPC内蔵のワイド液晶ディスプレイでは13.3〜17型程度の画面サイズが多いが、据え置きで使うワイド液晶ディスプレイの場合、19型未満の画面サイズの製品は少ない。

主な液晶ディスプレイの画面サイズ
画面サイズ パネル解像度 アスペクト比 表示面積
19型ワイド 1440×900ドット 16:10 約408×255ミリ
20〜20.1型ワイド 1680×1050ドット 16:10 約433×271ミリ
21.5〜21.6型ワイド 1920×1080ドット 16:9 約477×268ミリ
22型ワイド 1680×1050ドット 16:10 約474×296ミリ
1920×1200ドット 16:10 約474×296ミリ
23型ワイド 1920×1080ドット 16:9 約510×287ミリ
2048×1152ドット 16:9 約510×287ミリ
24〜24.1型ワイド 1920×1080ドット 16:9 約531×299ミリ
1920×1200ドット 16:10 約518×324ミリ
25.5型ワイド 1920×1200ドット 16:10 約550×344ミリ
27型ワイド 1920×1200ドット 16:10 約582×364ミリ
29.8〜30型ワイド 2560×1600ドット 16:10 約641×401ミリ
17型スクエア 1280×1024ドット 5:4 約338×270ミリ
19型スクエア 1280×1024ドット 5:4 約376×301ミリ
21.3型スクエア 1600×1200ドット 4:3 約432×324ミリ

 液晶ディスプレイでは、ただ漠然と予算や設置スペースとの兼ね合いで画面サイズを選んでしまいがちだが、いくつか選択のポイントを紹介したい。

 テレビと同様、一般的に画面が大きいほど視認性は向上し、映像コンテンツを表示した際の臨場感も高まる。特にスクエア画面からワイド画面の液晶ディスプレイに乗り換える場合、同じサイズ表記(〜型)でもワイドのほうが縦の表示面積は小さくなるので、縦の表示面積が同等もしくは広くなるような画面サイズを狙いたいところだ。

 また、テレビの画面サイズを考える際には部屋の間取りや視聴距離が大切な要素になるが、PC用の液晶ディスプレイは基本的に机上で使うため、どの画面サイズを選んでも視聴距離は大きく変わらない。選択の1つの目安としては、紙サイズと比較するのが作業効率の面で分かりやすいだろう。下表に主な用紙のサイズをまとめたので、上に示した画面サイズの表示面積と併せて確認してみてほしい。

主な用紙のサイズ
用紙の種類 A4 B4 A3 A3ノビ B3 A2
用紙サイズ(横×縦) 297×210ミリ 364×257ミリ 420×297ミリ 約483×329ミリ 515×364ミリ 594×420ミリ

※A3ノビとは業務印刷での位置合わせや裁断の目印となるトンボをA3の印刷領域の外側に打てるサイズだが、統一規格がなく用紙によりサイズが少し異なる


 例えば、A4見開き(420×297ミリ)、つまりA3の書類を実寸で表示するには、最低でも22型ワイド以上の画面サイズが必要になる。最近は21.5型程度のワイド画面でフルHD(1920×1080ドット)を表示できる高精細モデルも出てきたが、このサイズではA4見開きの実寸表示はできない。ちなみに、A4横サイズの実寸表示ならば、17型スクエア以上の画面サイズで対応できる。

 最終的に「紙」に出力するデザインワークなどの用途では、A4見開きを実寸表示した状態で仕上がりのイメージを確認しつつ、ツールパレット類を画面端に並べられる作業領域が確保できる、24型以上のワイド液晶ディスプレイが便利だ。一般的なオフィスワークでもA4見開きの書類を実寸で表示できることで、印刷時のイメージがつかみやすくなるというメリットがある。

tm_0901eizo01.jpg 左が29.8型ワイド画面の「FlexScan SX3031W-H」、中央が24.1型ワイド画面の「FlexScan SX2461W」、右が20.1型ワイド画面の「FlexScan S2031W」。ワイド液晶ディスプレイの場合、画面サイズが大きくなると、奥行きはそれほど変わらないが、横幅はかなり広がる

tm_0901eizo02.jpgtm_0901eizo03.jpgtm_0901eizo04.jpg ワイド液晶ディスプレイの画面にA4用紙2枚(A3サイズ)を見開きの状態で置いてみた。左が29.8型ワイド画面の「FlexScan SX3031W-H」、中央が27型ワイド画面の「FlexScan SX2761W」、右が24.1型ワイド画面の「FlexScan SX2461W」。いずれもA4見開きを楽々と実寸表示できるが、27型ワイド画面はA3ノビ、29.8型ワイド画面はさらに大きなB3を実寸表示しても表示領域が十分余る

tm_0901eizo05.jpgtm_0901eizo06.jpgtm_0901eizo07.jpg 左が22型ワイド画面の「ColorEdge CG222W」、中央が20.1型ワイド画面の「FlexScan S2031W」、右が17型スクエア画面の「FlexScan S1731」にA4用紙を配置した例。22型ワイド画面ならばA3をギリギリで実寸表示できるが、20.1型ワイド画面では用紙の縦が収まらない。旧来の17型スクエア画面ではA4を横位置で配置しないと、実寸表示はできない

画面サイズと解像度の関係は「ドットピッチ」に注目

 冒頭で述べた通り、液晶ディスプレイの画面サイズは解像度やアスペクト比と絡めて考える必要がある。次に、液晶ディスプレイの画面サイズと解像度の関係を考えていこう。ここでのキーワードは「ドットピッチ」だ。

 ドットピッチとは、液晶パネル上の物理的な1ドットと1ドットの間隔を指す。ドットピッチが狭いほど1ドットのサイズが小さくなり、ドットピッチが広くなると1ドットのサイズが大きくなる。別のいい方をすると、ドットピッチが狭いほど、画面上の文字やアイコンが小さく表示されるわけだ。下表に主な液晶ディスプレイの画面サイズ、解像度、ドットピッチの関係をまとめてみた。

液晶ディスプレイの画面サイズ/解像度/ドットピッチの関係
画面サイズ パネル解像度 アスペクト比 ドットピッチ
19型ワイド 1440×900ドット 16:10 約0.285×0.285ミリ
20〜20.1型ワイド 1680×1050ドット 16:10 約0.258×0.258ミリ
21.5〜21.6型ワイド 1920×1080ドット 16:9 約0.248×0.248ミリ
22型ワイド 1680×1050ドット 16:10 約0.282×0.282ミリ
1920×1200ドット 16:10 約0.247×0.247ミリ
23型ワイド 1920×1080ドット 16:9 約0.2655×0.2655ミリ
2048×1152ドット 16:9 約0.249×0.249ミリ
24〜24.1型ワイド 1920×1080ドット 16:9 約0.277×0.277ミリ
1920×1200ドット 16:10 約0.27×0.27ミリ
25.5型ワイド 1920×1200ドット 16:10 約0.287×0.287ミリ
27型ワイド 1920×1200ドット 16:10 約0.303×0.303ミリ
29.8〜30型ワイド 2560×1600ドット 16:10 約0.2505×0.2505ミリ
17型スクエア 1280×1024ドット 5:4 約0.264×0.264ミリ
19型スクエア 1280×1024ドット 5:4 約0.294×0.294ミリ
21.3型スクエア 1600×1200ドット 4:3 約0.27×0.27ミリ

 ドットピッチは非常に小さな数値なので実感がわかないが、わずかな数値の差は見た目に大きな違いをもたらす。ドットピッチの違いによる文字やアイコンの見え方の差を把握するには、液晶パネルの解像度が同じで画面サイズだけが異なるディスプレイを見比べるとよいだろう。

 下の写真は解像度が同じで画面サイズが違うディスプレイを2台並べたものだ。当然、画面サイズが大きいほうがドットピッチは広くなって、それだけ文字やアイコンが大きく表示され、画面から少し離れた位置でも見やすくなる。ただ、ドットピッチが広いと画面表示が粗く感じる場合もあり、ドットピッチが狭い高精細な画面を好む人もいる。

tm_0901eizo08.jpg 1920×1200ドットの解像度を画面サイズが違う2台のワイド液晶ディスプレイに表示した例。左が27型ワイド画面の「FlexScan SX2761W」、右が24.1型ワイド画面の「FlexScan SX2461W」だ。ドットピッチは左のほうが約1.12倍広く、見た目はかなり違う。同じ解像度でも左のほうが文字やアイコンが大きく表示されて見やすいが、設置スペースは大きくなる

tm_0901eizo09.jpg 1680×1050ドットの解像度を画面サイズが違う2台のワイド液晶ディスプレイに表示した例。左が22型ワイド画面の「ColorEdge CG222W」、右が20.1型ワイド画面の「FlexScan S2031W」だ。ドットピッチは左のほうが約1.09倍広い。右は文字やアイコンが小さく表示される半面、設置スペースが小さくて済む

 このように、20型以上のワイド液晶ディスプレイを選ぶ場合、ドットピッチが広い製品のほうが総じて見やすいといえる。ただし、ドットピッチが狭い製品はより小さい設置スペースで同じ解像度を表示できるという利点があるのも覚えておきたい。

 また、設置スペースに余裕がある場合でも、ドットピッチが狭い製品のほうが適している場合もある。それは現在利用しているディスプレイに近いドットピッチの製品を選ぶという考え方だ。例えば、1600×1200ドットの21.3型スクエア液晶ディスプレイを所有していて、ワイド液晶ディスプレイへの乗り換えや買い足しを検討している場合、1920×1200ドットの24.1型ワイド画面の製品を選ぶことで、ドットピッチと縦方向の表示面積がピタリと合うため、乗り換えたときに見た目の違和感がない。加えて、デュアルディスプレイで使用すると文字やアイコンを同じ大きさで表示できるので、27型ワイド画面を選ぶよりも使いやすいはずだ。

 ドットピッチによる画面の見やすさはユーザーの視力や設置環境にも影響され、一概にどのドットピッチがベストとはいえない。解像度が同じでドットピッチ(画面サイズ)が異なる製品を、一度は店頭で見比べてみることをおすすめする。

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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日

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