3Dゲームも楽しめるパワフルモバイルの進化系――「Endeavor NA802」の実力を探る“最強モバイル”を検証(1/2 ページ)

エプソンダイレクトの軽量薄型ノートPC「Endeavor NA802」が、Montevina世代の最新プラットフォームに生まれ変わった。ストレージにSSDを選択でき、外付けGPUとしてGeForce 9600M GTを実装するなど、その性能は圧倒的だ。

» 2009年01月23日 10時00分 公開
[兼子忍,PR/ITmedia]
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Endeavor NA802

 ここ最近、ノートPCの人気は低価格かつコンパクトなNetbookに集中している。確かに携帯性を重視して設計されたNetbookは、モバイルシーンでの使い勝手に大きなアドバンテージを持つが、メインマシンとして利用するには非力すぎるという弱点も抱えている。

 自宅ではメインマシンとして利用でき、さらに屋外に持ち出すことでモバイルPCとしても活用できるマルチプレーヤーを求めるなら、携帯性とパフォーマンスのバランスを重視した1台を購入するべきだ。そこで注目したいのが、2キロを下回る薄型の筐体に13.3型という大型のワイド液晶を搭載し、さらにGeForce 9600M GTという強力なGPUを内蔵した、エプソンダイレクトの「Endeavor NA802」だ。

Montevina世代に進化したパワフルなスリムノートPC

 Endeavor NA802は、従来モデル「Endeavor NA801」をリプレイスする、13.3型ワイド液晶搭載のモバイルノートPCだ。最厚部でも32.5ミリという薄型の筐体はそのままに、チップセットを従来のIntel PM965 ExpressからIntel PM45 Expressに変更したのが最大のポイントになる。これにともない、FSBクロックは1066MHzに高速化され、CPUも従来のCore 2 Duo T8100(2.1GHz)から、Core 2 Duo P8400(2.26GHz)に高速化された。

 CPUはマザーボード上に直接実装されているため、BTOによるCPUの変更には対応しないが、メモリ容量は1Gバイト〜4GバイトのPC2-6400 DDR2 SDRAMを搭載できる(4Gバイト搭載時の使用可能な容量は3Gバイトまで)ほか、HDDは7200rpmの160Gバイトおよび320Gバイトドライブ、あるいは5400rpmの80〜320Gバイトドライブを1台搭載できる。さらに、ストレージデバイスには128GバイトのSSD(MLCタイプ)を搭載することも可能だ。

 なお、BTOオプションには2Gバイトまたは4GバイトのIntel Turbo Memoryも用意されており、使用頻度の高いアプリケーションの起動速度を高速化できる(ただし、ストレージデバイスにSSDを選択した場合にはIntel Turbo Memoryを選択することはできない)。

 Endeavor NAシリーズの見どころの1つが、グラフィックス機能を統合チップセットに頼らず、独立したGPUを搭載することで、モバイルノートPCながら高い3Dグラフィックス性能を実現した点だ。従来モデルのNA801はGPUにGeForce 8600M GTを採用していたが、NA802ではさらに高性能なGeForce 9600M GTに変更しており、3Dゲームへの対応力も従来以上に期待できる。また、グラフィックスメモリには256MバイトのGDDR3メモリが搭載されることから、本体に搭載するメモリは全容量をメインメモリとして利用することが可能だ。

持ち運びやすいボディと豊富なインタフェース

ツートーンカラーのシンプルで精悍なデザイン

 本体デザインは従来モデルからの変更はなく、外装のカラーリングにはプレミアムホワイトとダークシルバーの2色使いがそのまま流用される。天面は150kgfの加重に耐える剛性を備えており、満員電車の中に持ち込んでも圧迫によって破損する心配は少ない。ボディサイズは、13.3型ワイド液晶を搭載するため、フットプリントこそモバイルノートとしてはやや大振りに感じられるが、厚みは25.5〜32.5ミリに抑えられており、手持ちカバンの中にも無理なく収納することが可能だ。さらに、重量も持ち運びもさほど苦にならない約1.92キロにとどまることから、モバイルユースへの対応力は優秀といえる。

 インタフェースを見ていくと、主要な拡張手段であるUSB 2.0は左側面に2基、右側面に1基搭載されている。USB 2.0は両側面とも後方よりに搭載されるが、ボディサイズがさほど大きくないため、USBメモリなどの着脱に苦労することはないし、外付け型の周辺機器を接続する場合は逆にケーブルなどが邪魔になりにくい。カードスロットは、左側の手前にExpressカード54/34スロットを搭載するほか、右側の中段にSDカード(SDHC対応)/MMC/メモリースティック(Pro対応)を接続可能なメモリカードスロットが並ぶ。映像出力端子は、左側面の奥にアナログRGB出力を、背面左側にはHDMI出力端子も用意される。プロジェクターに接続してプレゼンテーションを行ったり、リビングルームの大画面TVに映像を表示するなど、ビジネスと家庭の両面で活躍できる。

 ネットワーク端子には、ギガビットLAN端子とBluetooth(Ver2.1+EDR)が標準搭載される。無線LAN機能はオプションだが、BTOメニューからIEEE802.11a/b/g/n(ドラフト2.0)対応のIntel WiFi Link 5300AGNを追加することが可能だ。

本体前面/背面

本体左側面/右側面

メインマシンとして十分の液晶ディスプレイとキーボード

液晶ディスプレイ

 光沢パネルを採用した13.3型ワイド液晶ディスプレイは、外光の映り込みを軽減する低反射処理が施され、照明の真下でも表示内容をはっきりと読み取ることができる。解像度は1280×800ドットと標準的ながら、パネルサイズが一般的な同サイズのノートPCと比べてやや大きいため、細かい文字も読み取りやすく、画面の視認性は高い。

 また、日光の差し込む窓際など、環境光の強い場所で使用する機会が多いなら、BTOオプションに追加された液晶保護フィルムを張り付けることで、さらに視認性を向上することが可能だ。視野角は左右方向に十分な広さを備えており、横から覗き込んでも発色の変化は見られず、アイコンや文字をはっきりと判読することができた。

キーボード

 キーボードは、キートップの横ピッチが18.5ミリと十分な余裕を持って並べられている。またEnterキーや右Shiftキー、スペースキーに十分なサイズが割り当てられており、実際にタッチタイプも無理なく行えた。また、ホワイトのキートップにプリントされた濃いグレーの文字は読み取りやすく、タッチタイプを習得していない初心者でも比較的容易に目的のキーを探し出せるだろう。こうした細かい配慮はありがたい。

 キータッチは押し始めに若干の抵抗があり、その後は底を打つまで軽く押し込むことができる歯切れのよい感触だ。キーボードユニットを支えるベース部分の剛性が高いため、周辺部のキーを強めに押してもキーボードがたわむこともない。エプソンダイレクトの製品は見た目の派手さという部分ではシンプルすぎる印象はある(もちろん、それを好む人もいるだろう)のだが、キーボードのような実際に使ってみて初めて分かる部分に対しては“真面目にきちんと作っています”というメッセージをひしひしと感じる。充実したサポート体制を含めて、こうした安心感というのは重要だ。

 キーボードの奥には、タッチセンサ式のボリューム調整ボタンのほか、Bluetoothと無線LANのスイッチ、スロットインタイプの光学ドライブのイジェクトボタンなどが並ぶ。各ボタンに内蔵されたLEDは、視認性を向上すべく従来モデルのブルーからグリーンに変更された。一方、タッチパッドはオーソドックスな2ボタンタイプを採用している。クリックボタンはストロークが浅いものの、押すと明確なクリック感を返してくれるので、操作性はよい。なお、左右のクリックボタンのあいだには指紋認証センサが搭載されており、Windowsへのログオンパスワードなどを指紋に設定しておけば、ちょっと席を外した隙に第3者にデータを盗み見られる心配は激減する。さらに、本機にはTPM v1.2準拠のセキュリティチップが標準搭載されるので、漏えいが絶対に許されないビジネス上のデータも安心して取り扱うことが可能だ。

キーボード奥のタッチセンサ式ボタンは、視認性を考慮して青色から緑色に変更された(写真=左)。クリックボタンのあいだには指紋認証センサを備える(写真=右)

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提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日