スピードもエコも進化した小型モノクロレーザー複合機「Satera MF4380dn」の実力に迫るSOHO向け複合機の決定版(2/2 ページ)

» 2009年02月18日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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さらなる高速化で快適出力、満足できる印刷品質を実現

600dpiで出力したテキストを、MF4380dnでスキャン(600dpi)したサンプル。小さな文字もくっきりしており、スキャンの品質もモアレやノイズがなく十分なクオリティだ

 ここからは、SOHO環境にフォーカスしたSatera MFシリーズの中でも、オフィスで必要となる機能をすべて統合したMF4380dnについて、より実践的な角度からチェックしていく。とかく製品のキャッチコピーには美辞麗句が並びがちだが、本機の場合はそれがダテではないということを理解してもらえるはずだ。

 まずは気になる印刷スピードを見ていこう。前ページで述べた通り、MF4380dnは前モデルに比べ出力速度が110%も向上し、20ppm/cpmから22ppm/cpmになった。そこで、電子協標準テストパターン(JEITA J1)を使った速度計測で、その速さが本当かを検証した。

 プリントテストは、Word 2007(JEITA J1印刷)の印刷画面で「OK」をクリックした瞬間から計測を開始し、最後の用紙が排出されるまでの時間だ。ドライバ設定は、ソートや拡大/縮小の機能がオフ、両面印刷以外の機能は標準のままである。コピーのテストには、プリントテストで利用したJEITA J1をそのままコピー原稿に利用した。計測時間は、本体のスタートボタンを押した瞬間から最後の用紙が排出されるまでだ。テストはストップウォッチによる手動計測で、各テストを5回実施し、その中間値を採用している。

 結果はその高速性が事実であることを示している。詳細は下のグラフを見てもらいたいが、ファーストコピー(原稿台使用)の速度はメーカー公称値の9秒を切る8秒台だ。また、本機のファーストプリントは公表されていないが、9秒台とこちらも高速だ。ファーストプリントとファーストコピーの時間を含めない、プリント/コピーエンジン本来の速度を示すプリント22部およびコピー22部の速度は59秒台で、公称値の22ppm/cpmを上回る。両面印刷/両面コピーはカタログ値で5.5ppm/cpmとなり、22ページ(両面印刷で11枚)を出力すると120秒という計算になるが、ファーストプリント/ファーストコピーを含めてテスト結果はほぼ120秒となっており、公称値通りかそれを超える速度となっていることが分かる。このようにカタログ通りの掛け値なしの数値であり、プリントとコピー速度に関しても十分に満足できるはずだ。

 高速なプリント性能ゆえに印刷品質が気になるが、文字や図版の輪郭部がギザギザにならないようスムージング処理を行う「スーパー・スムージング・テクノロジー」(SST)によって、小さな文字でもかすれや文字がつぶれないように十分なクオリティを維持している。

ファーストプリント/コピー速度(A4)
22部のプリント/コピー速度(A4)
11部の両面プリント/コピー速度(A4)
テストに使用したPCのスペック CPU:Athlon 64 3200+(2.0GHz)、メインメモリ:2Gバイト、HDD:Seagate Barracuda 7200.7(ST3160021A/160Gバイト)、OS:32ビット版Windows Vista Ultimate(SP1)

液晶モニタに白色LCDを採用して視認性が飛躍的に向上

 従来シリーズとの大きな違いが液晶モニタで、バックライトに白色LEDを採用することによって視認性が飛躍的に向上している。これまでのモデルと比べて表示される情報量に違いはないが、「液晶モニタの視認性向上」という一見地味なアップデートによって操作性が大きく向上したことに驚く。

 操作パネルの並びと使い勝手は、「ヒューマンセンタードデザイン」という設計思想に基づき、指が自然にボタン中央に行くように中央部をへこませて押しやすくした各ボタンを前面にまとめ、使いやすいよう配慮されている。

 ボタン類の配置は中央のモノクロ液晶モニタの左右に設定関連ボタンを置き、その上部にコピー/ファクス/スキャンの切り替えボタン、そして左側にファクス関連、右側にテンキー(兼ダイヤル)や拡大/縮小(50%〜200%)、濃度、画質、ソート/2in1とスタート関連のボタンが並ぶ。

新たに白色バックライトLCDを採用することで、視認性が大幅にアップした
扱いやすいように、操作ボタンは機能ごとに前面にまとめられている
トナーと感光体が一体になった、Satera MF4000シリーズ共通の「カートリッジ304」

 Satera MFシリーズの使い勝手のよさは、通常の利用時だけでなくメンテナンス時にも当てはまる。可能な限り本体前面側から各部にアクセスできるように配慮されており、メンテナンス作業も快適に行える。トナー装着部へのアクセスは、スキャナ部ごと大きく上部に開くようになっており非常に楽だ。このおかげで紙詰まりの除去作業も楽に行える。本体背面にも紙詰まり時用の開口部が設けられているが、背面にアクセスすることがあるとすれば、本体設置時以外はそれほど多くないだろう。また、トナーカートリッジは感光ドラムと一体型になっており、面倒なドラム交換の手間を省くことができる。

トナーの交換は前面から簡単にできる
排紙は前面中段に行われる
給紙トレイは前面下部にあり、最大250枚の用紙を収納可能だ

充実した添付ソフトウェアでビジネスを強力にサポート

 MF4380dnをビジネスでより便利に使うためのツールも付属している。本機とPCをUSB経由で接続した場合に利用できる一元管理ツール「MF Toolbox」を使えば、スキャンした画像の自動保存、スキャンした画像をメールに添付、OCRを使ったテキスト認識、PDFファイルの作成など、目的に応じた機能を扱うことが可能だ。もちろん、ネットワーク経由で本体の設定を確認・変更する「リモートUI」も扱える。

ファイル管理用ソフトウェアとして、パナソニック ソリューションテクノロジーの「ファイル管理革命 Lite」、日本語OCRとして同じくパナソニック ソリューションテクノロジーの「読取革命 Lite」も付属している。

一元管理ツール「MF Toolbox」はUSBでPCと接続したときに利用できる
テキスト付きPDFや高圧縮PDF、複数ページPDFといった多彩なPDF作成機能も備えている
「リモートUI」の管理者モードでは、状態の確認だけでなく各種設定を行える

 プリンタドライバは、Satera MFシリーズでおなじみの「CARPS2」(Canon Advanced Raster Printing System 2)を採用する。PC側のCPUでラスタライズ処理(プリントデータの展開)を行ってから、そのデータをプリンタに高速転送するので、少ない内蔵メモリでも問題なく印刷できる。

 ドライバ設定は、「ページ設定」「仕上げ」「印刷品質」という3つのタブを切り替えて行う。基本設定は「ページ設定」タブにまとまっており、原稿サイズや用紙種別、ページレイアウト、印刷部数、印刷の向きなどが指定でき、両面印刷や印刷のとじ方向は「仕上げ」タブで指定する。「印刷品質」タブには、一般、DTP、写真など目的別の画質設定があらかじめ用意されており、ビジネスユースに必要な機能を提供している。

「高速」「多機能」「安心」と3拍子がそろったSOHOの必需品

 以上のように、MF4380dnは前モデルから性能や使い勝手が大幅に進化した。コピー、プリンタ、ファクスというオフィスで必須となる機能をコンパクトな1台にまとめており、高速出力かつ多機能でありながら、地球環境にも優しい製品に仕上がっているのがお分かりいただけただろうか。カタログスペック通りの性能や使い勝手のよさから、「これを買っておけばよい」という「安心感」を与えてくれる魅力的な製品に仕上がっている。

 Satera MF4380dnは、個人店舗や自営業といったSOHO環境に最適なモデルであり、A4レーザー複合機の導入を検討しているという人や、複数の機器を1つにまとめたいのであれば、本機を買うことで高い満足感が得られるのは間違いない。

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