「すごく、微妙」――Socket AM3対応Phenom II登場も最上位モデルは不在古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

» 2009年02月23日 18時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「ブームが去って、有力ジャンルとしての地位が残った」――mini-ITX市場の現状

ZOTAC「GF9300-D-E」

 先週はmini-ITXマザーに久しぶりのヒットアイテムが登場した。GeForce 9300チップセットを搭載するZOTACの「GF9300-D-E」で、価格は2万円弱。在庫はやや少数だ。GF9300-D-EはPCI Express x16スロットを1基搭載するLGA 775マザーで、Core 2 Extremeもサポートしている。オンボードでHDMIとDVI、アナログRGBを備えるほか、GPGPU「CUDA」にも対応する。

 クレバリー1号店は「mini-ITXで最高性能クラスのマシンが組めるマザーですね。発熱の問題があるので、mini-ITXケースで使うにはややハードルが高いですが、その難関を乗り越えて、ぜひグラフィックスカードを挿して欲しいですよね」と、個人的にもオススメの様子だった。

 ただし、mini-ITX関連パーツ全体でみると、Atomマザーがブレイクした半年前と比べると確実に落ち込んでいるという。某ショップは「Netbook人気もあってAtomマザーの人気が過熱しすぎた感があります。今でも1年以上前のニッチな存在ではなく、有力な1ジャンルとして残っていますが、あそこまでヒットすることはもうないでしょう」と話していた。

 Atomブームの火付け親であるインテルは、こちらも1ジャンルとして定着したSSD市場で奮闘を続けている。先週はSLCタイプの64GバイトSSD「X25-E SSDSA2SH064G1C5」を投入。リード最速250Mバイト/秒、ライト最速170Mバイト/秒の仕様は従来のX25-Eシリーズと同じだ。

 8万円弱から8万5000円前後という高価なモデルながら、多くのショップで好調に売れているという。T-ZONE.PC DIY SHOPは「個人ユーザーは半額近くまで値が下がるほかのメーカーのSSDを購入しますが、インテル製SSDはブランドの信頼性が高いこともあって、法人人気が高いです。この強気な価格のままで、普通に売れるとは正直思いませんでした」と話していた。

AOpenのmini-ITXケース「S110 GOLD」も登場した。アルミ製のケースで、価格は1万2000円弱。兄弟モデル「S110 BLACK」も1万1000円前後で同時に出回っている(写真=左/中央)。インテル「X25-E SSDSA2SH064G1C5」(写真=右)

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