CeBITのMSIブースで注目される展示製品については、事前公開イベントでMSIドイツのマネージャーを務めるディレク氏のスピーチで取り上げられた「X340シリーズ」や「Wind Top AE2010」を紹介しているが、それ以外にも注目したい未発表製品がCeBIT 2009で多数登場している。ここでは、その中から、液晶一体型の最上位モデルを、画像を中心にチェックしていこう。
液晶一体型PCの最上位モデルとして展示されていたのは、3月2日の事前公開で披露されたAE2010より、さらに大型の液晶ディスプレイを搭載する「Wind Top AE2200」だ。型番からも想像できるように、液晶ディスプレイのサイズはAE2010の20型ワイドよりもさらに大きい21.6型ワイドで、解像度は1920×1080ドットまで対応する。AE2010と同じく、タッチパネルをディスプレイに組み込んでおり、指先のタッチで操作ができるようになっている。
ユニークなのはシステム構成で、AE2200では通常タイプのディスクトップ向けCPUを導入した。CPUはCore 2 Duo E5400で、チップセットはIntel G45 ExpressとICH10の組み合わせを採用する。DDR2のメモリを標準で2Gバイト、HDD容量は320Gバイトとなる。さらに、MXMインタフェースを用意しているため、チップセットに統合されたIntel GMA 4500MHDではなく、MXMで供給されるGPUモジュールを組み込めば、最新ゲームに十分対応できるだけの3D性能を発揮することもできる。
MSIでは、AEシリーズのラインアップを「Atomの1900、Atrhlonの2010、Core 2 Duoの2200」と区分けしており、それぞれで製品を展開する構想を持っているそうだ。
AE2200は、リビングにおいても違和感のないデザインを持ち、1080i対応のフルHDの再生から最新の3Dゲームまでカバーするなど、その守備範囲は非常に広い。出荷開始は2009年6月の予定。「価格は?」の質問にMSIのスタッフは「先のことは分からないな」と回答してくれた。
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