大容量HDDの値下がりが続くなか、以前から登場がウワサされていた2TバイトHDDが2月27日に登場した。ウェスタンデジタルの「WD Caviar Green WD20EADS」で、価格は3万5000円前後。Serial ATA接続の3.5インチHDDで、500Gバイトプラッタを4枚内蔵している。バッファ容量は32Mバイト、回転数は5400rpmだ。在庫はごく少数で、3月初旬時点では入手困難となっている。
これまでで最大容量となるモデルだけに注目度は高いが、今後のヒットに期待を寄せるショップは少なかった。クレバリー1号店は「1Tバイトや1.5Tバイトモデルに比べて価格が高すぎますからね。今後しばらくすれば価格が落ちてくるでしょうけど、2万円を切るくらいにならないと普通に売れるようにはならないでしょう。それが半年後になるのか、意外とスグなのかは分かりませんが……」と語る。
2月末時点では、1Tバイトの低価格モデルが8000円を切り、シーゲイトの1.5TバイトHDD「Barracuda 7200.11 ST31500341AS」も1万2000円前後で買える。これらの状況もあり、依然売れ筋HDDの上位には変動がない。複数のショップで人気上位に上がったのは、日立GSTの1TバイトHDD「Deskstar 7K1000.B HDT721010SLA360」とウェスタンデジタルの1TバイトHDD「WD Caviar Green WD10EADS」、先述のBarracuda 7200.11 ST31500341ASの3モデルだ。
なお、シーゲイト製品は1月に多くのショップが販売を見合わせる問題が発生したが、その傷は1カ月経過してほぼ癒えたようだ。ツートップ秋葉原本店は「売れ行きに関してシーゲイト製品が他社に後れを取るということはなくなりましたね。長期間のダメージになる恐れがあっただけに、ほっとしています」と語っていた。
2月11日、中央通りにひさしぶりのPC系ショップが誕生した。アウトレットや中古品を扱う「イオシス アキバ中央通店」で、1月に閉店したドスパラ アキバ中央通り店の跡地にオープンしている。イオシスは大阪・日本橋に本拠地を置くショップで、秋葉原での店舗は「イオシスあきはばら店(現・イオシス 路地裏店)」に続き2軒目となる。
イオシス アキバ中央通店は従来のアウトレット製品に加え、ケータイの白ロムの販売に力を入れていくという。白ロムとは回線契約を行っていない端末のことで、秋葉原でも大々的に大量の在庫をそろえる例は少ない。同店は「以前から中央通りの良い物件を探していました。白ロムを柱にするという、イオシス 路地裏店とは違うコンセプトで展開していきたいですね。チャンスがあれば3軒目4軒目も狙います」と意気込んでいた。
イオシスの白ロムに加え、アキバで今後注目を集めそうなのがUSBミニディスプレイだ。2月初旬から複数のメーカーが製品を投入しており、複数のショップで順調に売れているという。2月第1週にはセンチュリーの8型ディスプレイ「LCD-8000U」が登場、USBケーブルでPCと接続して追加できる800×600ドットのミニモニターで、ノングレア液晶を採用しているのが特徴だ。
ほぼ同じタイミングでバッファローからも800×480ドットの7型ワイド液晶を備える「FTD-W71USB」が投入された。こちらもUSB接続で使えるディスプレイで、左右90度に回転させると画面を縦向きに切り替える機能を搭載している。価格はLCD-8000Uが1万7000円弱、FTD-W71USBが1万5000円弱で、在庫はどちらも潤沢だ。
2モデルを入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「ちょっとしたデスクトップの拡張に最適ですね。とくにノートPCをメインに使っている人にオススメです。メディアプレーヤーやワンセグ、メーラーの常駐エリアとしてちょうどいいサイズなんですよね。世間ではデジタルフォトフレームが売れていますが、秋葉原ではUSBミニディスプレイが今後ブレイクする可能性が高いです」と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.