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» 2009年03月09日 12時00分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:「ま、多分大丈夫じゃないの?」――ツクモが“3月中旬”まで臨時休業 (1/4)

ツクモグループ各店が3月8日から改装のための臨時休業に入った。3月10日にはヤマダ電機のもとでの再建がスタートする予定だが、この動きを周囲のショップはどんな気持ちで眺めているのだろうか?

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「在庫が残ったら……どうなるのか分かりません」――ツクモグループ各店が本気の在庫一斉セールを実施

og_akiba_001.jpg TSUKUMO eX.の売り尽くしセール(3月6日撮影)

 3月3日からツクモグループ各店が改装のための在庫一掃セールを実施し、臨時休業直前の3月7日まで店内の商品を10〜50%引きで販売。取材日の3月6日は大雨に見舞われたが、多数のユーザーが各店に詰めかけており、次々と売り場のたなが空になる状態となっていた。経営の再建を目指す九十九電機は、3月10日にヤマダ電機出資による子会社に事業を譲渡することが決定しており、今回の臨時休業と改装作業はそれに伴った準備と思われる。

 今回のセールの反響について、TSUKUMO eX.の店員さんは「マザーボードやグラフィックスカードは全品20%オフとなります。5万円の高級パーツなら1万円引きなんですよ。皆さんそれを分かっているから、高級なアイテムから順になくなっていきますね。最初は在庫が残ってしまうんじゃないかという懸念がありましたが、今は完売できると思ってやっています」とレジの手を休まずに語る。

 店舗には3月7日までに全品を売り尽くすように指示されている様子で、別の店員さんは「上からはとにかく残すなと言われています。残ったらどうなるんでしょう? どうなるんですかね? まあ、今後のことも分かりませんし、とにかく言われたようにがんばるだけです」と話していた。

 ただし、各スタッフに「これで最後」といった悲壮感はなく、売り場は忙しいながらも淡々としている。あるスタッフは「ヤマダ.eXになる可能性ですか? それはありませんよ。店の外装を大幅に変えることもないでしょう。なにしろ、それほど大幅な変化があるなら、休業時期を“3月中旬以降”とせずに、もっと先に設定しますから」とあけすけに語っている。

 ツクモグループ各店の休業について、周囲のPCパーツショップからも危機感を感じるようなコメントは聞かれなかった。某ショップは「ヤマダ電機がツクモ電機を完全に吸収するなら、わざわざ子会社を作らないでしょうしね。まあ、現場でパーツを売る店員さんが変わらないのなら、大きく雰囲気が変わる心配もないでしょう。細かいところでは、取り扱う商品に多少の変化が出たり、今までみたいな激安で販売することが少なくなるなどのことはあると思いますけどね」という。

 周囲からの声で多かったのは、この「取り扱う商品に多少の変化が出たり」という点だ。別のショップでも「表に出ない流通の裏側、つまり、代理店との結びつきはいろいろ変化するはず。そうした代理店の入れ替えが起こる場合、昔の代理店から入荷した商品が扱えなくなる場合が多いんですよ。だから、在庫一掃に力を入れているんじゃないですかね。まあ、多少品ぞろえが変わっても、ヤマダ電機がバックについているなら盤石なんじゃないでしょうかね」といったコメントがあった。

 3月10日の発表を含め、今後のツクモ各店の動向に注目していきたい。

og_akiba_002.jpgog_akiba_003.jpgog_akiba_004.jpg レジに張られた休業のお知らせ(写真=左)。TSUKUMO eX.の店内。各フロアのレジに数名の行列が常にできる状況が続いていた(写真=中央)。取材時に残っていた貴重な高級マザー「STEIKER II Extreme」。通常売価3万9980円から約8000円引きされていた(写真=右)

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