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» 2009年03月16日 12時00分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:アキバに広がる九十九電機“苦境の破片” (1/4)

九十九電機各店舗が3月13日から徐々に営業の再開を始めた。しかし、新品PCパーツの取り扱いが遅れ、eX.印のアウトレット品が大量に発生するなど、裏事情が透けてしまう部分も……。

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「DOS/V館なのに新品PCパーツがない!?」――店頭の商品が物語る九十九電機の現状

og_akiba_001.jpg 13日に営業再開したツクモDOS/Vパソコン館

 3月8日から一時閉店を続けていた九十九電機グループの各店舗だが、公式サイトによるアナウンス(3月14日に公開)を待たず、3月13日にはツクモDOS/Vパソコン館とツクモパソコン本店III、ツクモ12号店の3店舗が営業再開し、3月14日に1〜2階のみ解放したTSUKUMO eX.などのシャッターが上がった。

 いずれもプレオープンの形でスタートを切っており、今後の本オープンに備える格好だ。なお、TSUKUMO eX.によると、「ツクモeX.カード」のポイントは保持されているが、利用するにはヤマダ電機のポイントカードに移行する必要があるという。また、「今後はヤマダ電機で貯めたポイントをツクモ各店で利用できます」とのことだ。

 比較的早期に再開したものの、取り扱う商品に変化が見られる店舗もあった。代表的なのは、ツクモDOS/Vパソコン館だ。新しいフロア構成では、1〜2階で新品PCやディスプレイなどを販売し、3〜4階で中古PCや中古PCパーツを扱うようになっている。新品のPCパーツを扱うコーナーはない。同店は「新品のPCパーツはTSUKUMO eX.や1号店で扱う予定です。今後もDOS/V館はこの構成でいきたいと思っています」と話していた。

 実際に、TSUKUMO eX.は3月14日に1〜2階を解放し、従来通りHDDやメモリ、新品PCやディスプレイなどの販売を開始している。ただし、「3階以上で販売していたCPUやボード類の取り扱いは、まだスタートのめどが立ってない状況。準備が整えばすぐに始めたいと思います」(TSUKUMO eX.)とコメントしている。

 こうした事情は周囲のショップにもよく知られているようだ。あるショップの店員さんは「DOS/V館なのに新品のPCパーツを売らないって、ちょっと驚きました。まあ、PCパーツの仕入れに苦労しているんだと思いますよ。ボード類を扱う代理店は多いですから、契約に難航しているのかもしれませんね。新品PCや中古系は同社レベルで仕入れることができたんでしょうけど。新品PCパーツが十分にそろうようになって、初めて完全復活といえるんじゃないでしょうかね」と、今後の展開に注目していた。

og_akiba_002.jpgog_akiba_003.jpgog_akiba_004.jpg ツクモDOS/Vパソコン館のフロア構成(写真=左)。アウトレットPCやモニターを販売するツクモ12号店(写真=中央)。3月13日時点ではシャッターを閉じたままだったTSUKUMO eX.(写真=右)

 また、3月7日までにツクモ各店は在庫一掃セールを展開していたが、それでも残った製品はアウトレット市場に送られたとウワサされている。それを裏付けるように、おっと7号店はeX.ブランドのPCや各種パーツを大量に販売していた。同店の店長は「ツクモ電機の流出品を仕入れたのは、ウチだけじゃないと思いますよ。ウチも大量に入荷しましたから、今後も突発的なキャンペーンなどを打って盛り上げていきたいですね」と語る。

 おっと7号店はツクモ12号店と同じブロックにあるショップだ。近場の店舗で流出品が堂々と売られている現状について、別の中古ショップのスタッフは「それだけ九十九電機がなりふり構わずに再建を進めたということですね。おそらく、事業譲渡以前、以後で仕入れ関係に大きな変更があり、以前入荷していた商品の一部が扱えなくなる事情があったと思います。街を少し歩けばそうした内情が透けて見えてしまうというのも、ちょっと切ないですけどね……がんばってほしいです」と話していた。

og_akiba_005.jpgog_akiba_006.jpg アウトレットPCやPCパーツなどを扱うおっと7号店(写真=左)。おっと7号店の店内に、eX.ブランドのPCが並んでいた(写真=右)

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