みんなでスペランカーの最大のウリは、タイトルにもなっている通り“みんなでプレイできる”ことだ。オフラインでは画面を4分割しての、4人同時プレイに対応している。同時プレイのゲームモードは2つで、スペランカーたちが協力して先へ進む「みんなで探険」と、クリアまでのスピードを競う「みんなで競争」が選べる。さらに、オンラインだと6人まで一緒にプレイできる。まさかスペランカーをオンラインで遊ぶ日が来ようとは、思ってもみなかった。
今回はみんなでワイワイと4人同時プレイを体験してみた。つまり、HD2452Wの画面が4分割されて映し出されるわけだが、これが思いのほか見やすい。24.1型のワイド画面はリビングに置かれる薄型テレビの売れ筋サイズより小型だが、フルHD対応の高解像度を備えているため、4分割されても精細さが損なわれず、スペランカー特有の小さな障害物もはっきり見える。HD2452WはVA方式のパネルで視野角が広いため、多人数で画面を取り囲んでプレイしても、端にいる人が表示が見づらくなるようなこともない。
最近はもっと小さい21.5〜22型ワイドの画面サイズでフルHDを表示できる液晶ディスプレイが増えつつあるが、このような多人数同時プレイで画面が分割されるシーンでは、24.1型くらい画面が大きくないと、プレイしにくいかもしれない。また、低価格のディスプレイは視野角で不利なTNパネルが主流なので、画面を4人で囲んでプレイするのもちょっと厳しいだろう。
このようにHD2452Wでプレイする新生スペランカーはすこぶる快調だが、だからといってゲームが簡単になるわけではなかった。むしろスペランカーの貧弱さは健在で、ファミコン版を知っていれば、思わず苦笑いしてしまうほど。
開発陣もそこは十分心得ていて、ミスモーションも多彩になっている。段差でつまずいたり、爆風に巻き込まれたり、ミスモーションが出る度に、みんなが盛り上がって「ああ、やっぱりこれはスペランカーなんだ」と再確認する。新作だからゲームバランスが「スペランカー」っぽくなくなって、普通のアクションゲームになっていたらどうしようと心配していたが、それも取り越し苦労だった。
先に試した1人でプレイする「ひとりで探険」モードも事前に想像していたより、はるかに充実している。ダウンロード専売なんだから、短いゲームかと思っていたらとんでもない。全100ステージもある本格派アクションゲームになっているのだ。今回は時間が少なかったので先のステージへは進めなかったが、氷河や火山、ピラミッドといった、多彩なステージが用意されている。それはぜひHD2452Wの高画質で体験したかったなあ。
スペランカーでは試せなかったが、HD2452Wにはほかにもゲーム向け機能が満載だ。以前紹介したように、低解像度のゲーム機の画面をドットバイドットで表示できる「リアル」や、それを2倍に拡大して見やすくした「2×リアル」といった表示モードがある。これらはレトロゲームを当時のゲーム機でプレイするときに大変便利。
それから、プレイステーション・ポータブル(PSP)をつなげて、HD2452Wの画面の横幅いっぱいに正しい縦横比で映像を映し出せる表示モード「ポータブル」の搭載もうれしい。ちょうど、スペランカーと同じアイレムソフトウェアエンジニアリングから、4月にPSPで「絶体絶命都市3 ―壊れゆく街と彼女の歌―」が発売されるので、その際には迫力の大画面で災害に見舞われた島からの脱出を試みよう。最近はPSPで魅力的なタイトルがぐっと増えてきたので、HD2452Wのポータブルモードも価値が上がったと思う。
そして、繰り返すようだけど、HD2452WはPS3やXbox 360のような最新のハイビジョンゲームをプレイする場合に最高のパフォーマンスを発揮してくれる。春は入学や就職などで、新しい生活に入る人も多いと思うが、この機会にディスプレイも新調してみてはいかがだろうか? そして、アナタがゲーム好きなら、HD2452Wの映像美と高機能は期待に十分すぎるほど応えてくれるだろう。
3月13日、アイレムソフトウェアエンジニアリングがEIZOガレリア銀座にて「SPELUNKER LOUNGE」なるパーティーを開催すると聞き、わたしも駆けつけた。ゲーム業界関係者を招いて、「みんなでスペランカー」の発売をみんなで祝おうというクローズドイベントだ。こうしたイベントをEIZOガレリア銀座で行うのは初めてだそうな。
それにしてもこのパーティー、ゲストがめちゃめちゃ豪華。レトロゲームが大好きなアイドルとして有名な杏野はるなさんをはじめ、「ゼビウス」の遠藤雅伸氏、「かまいたちの夜」の麻野一哉氏、「アクアノートの休日」の飯田和敏氏、「ぷよぷよ」の米光一成氏、「ICO」の上田文人氏、「moon」の西健一氏、フリーライターのローリング内沢氏など、そうそうたる面々だ。うーん、すごい。
ところで、よく見るとゲストの中にわたしのマイミクさんが3人ほどいらっしゃるんですけど……。3人はちゃんとゲストとして招待されて来ていたのに、わたしの立場は一体!? ひょっとして“呼ばれてないのに勝手に来ちゃった人”みたいに思われてなかっただろうか。大丈夫?
さて、気を取り直して、パーティの模様をざっとお届けしよう。まずは、ゲストを代表して杏野はるなさんが「ひとりで探険」モードをプレイ。杏野さんはファミコン版「スペランカー」を何周もクリアできるスゴ腕だが、今回はリニューアルしたグラフィックスに目が慣れていないようで、ファミコン版にはなかった「転がる岩」に押しつぶされてゲームオーバーとなった。この人、意外に本番に弱いとこあるからなぁ(ボソッ)。
その後は参加者が4人ずつ「みんなで競争」モードで対戦した。最初にゴールした人には、石川県産の特製ワイン(スペランカーのラベル付き!)がプレゼントされるという大盤振る舞いだ。第1試合にはリベンジに燃える杏野さんが再登場。見事、“20歳の若さ”(本人談)により、トップでゴールしてワインをゲットした。さっきは本番に弱いなんていってゴメンナサイ。おめでとうございます!
ちなみに、わたしも2回ほど対戦に参加したが、ロープに飛び移るのに失敗したり、うっかり穴に落ちたりといったスペランカーの“あるあるネタ”を繰り返してワインを逃してしまった。どうせわたしは下戸だから悔しくなんかないもん!
このほか、ゲームの配信に合わせて3月にスタートするというPlayStation Home内の「みんなでスペランカー」用ラウンジ「洞窟探険家が集う場所」も公開された。ラウンジ内のグラフィックスはスペランカーの世界観が再現されていて、探検気分を盛り上げてくれる。ラウンジ内で出会った人と同時プレイを楽しめるマッチング機能もあるので、購入後はぜひアクセスしてみてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年4月22日