16:9の15.6型液晶を採用した「Inspiron 15」で新生活を始めようシックな春の新色で(2/2 ページ)

» 2009年03月25日 16時00分 公開
[富永ジュン,ITmedia]
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一般用途なら十分以上の性能を発揮できるスタンダードモデル

 最後にパフォーマンスを見ておこう。なお、ベンチマークテストに使用した評価機の構成は、Core 2 Duo P8600と2Gバイトメモリ、320GバイトHDD、Windows Vista Home Premium(SP1)という、基本性能がやや高めの仕様だ。

 Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコアは3.8で、最もサブスコアが低いコンポーネントはゲーム用グラフィックスとなった。もっとも、プロセッサやメモリ(RAM)、プライマリハードディスクの3項目では、サブスコアが軒並み5を上回っているため、Core 2 Duoを選択しておけば、3Dゲームなどの用途以外なら快適なパフォーマンスを得られることが分かる。PCMark05のスコアも5148と5000を超えており、Webブラウズやメールチェックといった一般的な用途で動作に不満を感じることはまずないはずだ。

PCMark05(画面=左)/3DMark06(画面=中央)/FFBench3

 使用していて少し残念に感じたのは、排気音の大きさだ。YouTubeなどで動画を再生するとファンが高速で回転を始め、排気口から風切り音が発生する。高性能GPUを搭載したハイエンドノートPCならまだしも、特に発熱量の多いパーツを盛り込んでいるわけでもないメインストリーム向けノートPCとして考えるとやや気になるレベルだ。書斎やベッドルームといった静かな場所で使う予定なら、購入前にショールームなどで排気音の大きさをチェックしたほうがいいかもしれない。一方、リビングなどの生活音が多く発生する場所であれば、それほど気にすることもないだろう。

 また、もう1つ惜しいと思ったのは、16:9のワイド液晶を搭載しながら、オプションに地上デジタルテレビチューナーが用意されていない点だ。DVD-VideoやBlu-ray Discのタイトルでも16:9のコンテンツは楽しめるが、最も手軽に16:9コンテンツを楽しめるのはやはり地デジだろう。上位機種との差別化といった問題もあるのだろうが、地デジチューナーが選択できればさらに幅広い層へ訴求できるのに、と重ね重ね思うばかりだ。


 Inspiron 15は、落ち着いたデザインと細部にわたる質感のよさが光るスタンダードなノートPCだ。用途によって搭載する機能を絞り込んでいけば、高い基本性能と入手しやすい価格を両立でき、コストパフォーマンスはぐっと向上する。例を挙げると、今回レビューで使用した評価機の価格は、9万円を大幅に切る8万5180円(配送料、消費税込み)とかなり安価だ。これに随時行われているキャンペーンなどを組み合わせることで、さらに安く手に入る可能性もある。幅広い用途に使えるInspiron 15は、これから新しい生活が始まる新社会人や新入生にぴったりの1台と言えるだろう。

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