レビュー
» 2009年03月31日 19時00分 公開

実物大の“東京版モノポリー”でUQ WiMAXが使える駅を探す (1/3)

UQ WiMAXのサービスインから1カ月が経った。500カ所の基地局から始まった高速無線LANインフラの「感度」と「速度」を東京の“主要な駅前”でチェックした。

[長浜和也,ITmedia]

仕事の合間にWiMAXを“ビュンビュン”使える駅はどこだ?

 UQコミュニケーションズが運営するUQ WiMAXのサービスが始まってから1カ月が経った。500カ所という少ない基地局でサービスが開始されたため、利用できるエリアを心配する声も少なからず上がっているが、この種の不安は、無線通信のサービスインでは必ずあるもので、そのときの状況だけで「WiMAXは使える、使えない」という評価はできない。この段階で注目しなければならないのは、無料期間が終了して「金を取る」段階までにカバーエリアをどれだけ展開できるかという「拡張ペース」だ。

 この拡張ペースを継続して調べるために、PC USERでは首都圏の主なポイントでUQ WiMAXの信号強度と転送速度を定点観測する予定だ。ただ、モバイルWiMAX基地局のカバーエリアが2〜3キロ程度であるのに加えて、直進性が高いために地形や建物の影響を受けやすい。記者1人が調べられるピンポイントの結果で、そのエリアにおけるすべての状況を示しているとはとても言えない。そこで、この定点観測では、対象ユーザーを「営業に向かうユーザーが、主要駅で空いた時間に駅前の喫茶店でネットワークにアクセスする」という場面に限定した。

 問題は、主要駅をどこにする?だ。記者がよく利用する駅で測定したのではあまりにも“個人的な視点”であるので、なにかしら、第三者的な指標で定点観測のポイントを定めたい。有能なアナリストやジャーナリストならば、いたって真面目に考えて、乗降者数のランキングや乗り入れ路線の多い駅の順などで決めるところだが、頭のネジが緩んでいるPC USERの記者としては、ちょっと目先を変えて「モノポリーに登場する駅」を取り上げることにする。「なぜ、モノポリー?」と考える前に「モノポリーってなに?」と疑問に思うユーザーもいると思うが、大変有名なボードゲームなので、モノポリーがなんであるかは検索すれば、大概のことは分かるのでここでは省略させていただく。

 さて、「なぜ、モノポリー?」という疑問だが、そもそも、オリジナルのモノポリーに登場するのはアメリカの地名だ。しかし、数多く存在するモノポリーのバリエーションに“東京の地名”が登場する「ヤングモノポリー」が存在する。モノポリーは同じカラーグループに属する3カ所の土地を集めて、家を建てたりホテルを建てたりして収益をあげていくゲームだが、それぞれのカラーグループごとに異なる地価が設けてあって、その価格の違いがかもし出す「土地のステータス」と同じカラーグループに属する地名が、なんというが「うんうんそうそう」と納得させられる、実にうまいゲームデザインがなされている。ちなみに、ヤングモノポリーで登場する東京の街とカラーグループは次のようになる。

カラーグループ 地名
むらさき 北千住、八王子
みずいろ 錦糸町、中野、高田馬場
あかむらさき 上野、浅草、自由が丘
やまぶき 吉祥寺、神田、田園調布
あか 池袋、虎ノ門、原宿
きいろ 日本橋、丸の内、渋谷
みどり 青山、六本木、新宿
あお 赤坂、銀座

 今回は、急に思い立って始め……、いやいや、マシントラブルや鉄道障害などに阻まれて「むらさき」グループの北千住と八王子のほか、浅草、六本木が調査できなかった。それ以外の主要な駅において調べたのは、UQ WiMAXの電波受信感度とデータ転送速度だ。データ転送速度の測定は「speed.rbbtoday.com」の大手町サーバを利用して連続5回測定したデータを並べている。

 なお、電波の受信感度の測定では、主要駅で降りたホームから最も早く到達できた(ただし、駅構内は除く)喫茶店、ファストフードの入口前に立った状態でノートPC(ThinkPad X40)を持ち、右側面にあるUSBにUQ WiMAXモジュールの「UD01NA」を差して調べている。各測定ポイントのデータには、ユーティリティツールの「UQ WiMAX Connection Utility」に用意されているインジケータに示された受信感度のレベル数を記載しているが、すべて屋外で測定しているため(すべての測定ポイントで店内に入って飲み食いするほどの収入はPC USER編集部員にありません)、店内でアクセスする場合はここで紹介する結果より条件が悪くなる可能性があるので注意していただきたい。

 それでは、“ヤングモノポリー”のマス順に従って、「東京の主要駅に一番近い喫茶店の前の道路で測定したUQ WiMAXの実力」を紹介しよう。

1988年に出版されたモノポリーのバリエーション「ヤングモノポリー」には、東京の主要な地名が取り上げられている。ボードウォークは銀座。鉄道会社は大田急に東部に京旺に西部。刑務所は府注。UQ WiMAXの測定ポイントは社会学的な統計データを一切無視して、ゲームに登場する駅を選ぶことにした

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