システム構成 | |
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CPU | Core i7 965 Extreme Edition(3.20GHz) |
マザーボード | MSI X58 Pro |
チップセット | Intel X58 Express |
メモリ | DDR3-1333(GeIL GV33GB1333C9TC 1GB×3/9-9-9-24) |
HDD | WD3200AAJS-B4A(320GB/7200rpm/8MB) |
OS | Windows Vista Ultimate(SP1) 32ビット版 |
さすがに5000円強の価格差があるGeForce GTX 285と比べてしまうとRadeon HD 4890は分が悪いが、それでもRadeonシリーズが得意とするシェーダユニット関連のベンチマークテストの結果はGeForce GTX 285を上回り、市販ゲームを使ったベンチマークテストの結果では、Radeon HD 4890が最新の重量級ゲームタイトルを十分に動作できるパフォーマンスを持っていることを示している。
ワットチェッカーを用いたシステム全体の消費電力測定では、Radeon HD 4890における最大時消費電力とアイドル時との差が100ワット以上となった。Radeon HD 4870の場合、スペック上では最大とアイドル時との差が70ワット程度であり、その意味でRadeon HD 4890の省電力化が進んでいるようにも考えられる。なお、GeForce GTX 285と比較した結果では、最大消費電力で両者はほぼ同じ、アイドル時の消費電力でRadeon HD 4890は分が悪い。
およそ3万円前後となるRadeon HD 4890だが、Radeon HD 4870が512Mバイトモデルで2万円前後、1Gバイトモデルも2万5千円前後から入手可能となっているので、価格の設定は妥当なところだろう。ただ、(設計思想の違いではあるが)55ナノプロセスを採用したシングルGPUの最上位モデルとして、同じ位置づけにあるGeForce GTX 285に追いつけなかったことに一抹の寂しさを感じてしまうが、それは、価格が重視される今となっては、あまり重要なことではないのかもしれない。
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